FOMCの結果まとめ
FOMCが終了しました。
結論、ノーサプライズでした。
市場の反応はドル安株高で、S&P500は史上最高値を更新しました。サクッと中身をまとめていきます。
①金利据え置きで利下げなし
金利は5.25~5.5%で据え置かれました。これは事前の市場予想と同じなのでサプライズではありませんでした。
②ドットチャートは大きな変化なく、年内3回利下げを示唆
経済見通しの中のドットチャート(金利予想図)においては年内3回利下げを示唆しました。これは前回と同じでマーケットに安心感を与えました。
③利下げ開始時期は明示せず、「今年のある時点から」とぼかした表現
利下げに関してパウエル議長は「経済が予測通りであれば今年のとあるタイミングで利下げを始めるべきだ」と発言しました。利下げ開始時期の明言は避けた形となり、依然として利下げ開始時期は不透明なままです。
④経済見通しは「ソフトランディングシナリオ継続」
2024年の経済見通しについては、
①GDPが1.4%→2.1%に上方修正
②失業率は4.1%→4.0%に下方修正
③PCE(インフレ率)は2.4%で据え置き
④コアPCEは2.4%→2.6%に上方修正
となりました。
簡単にまとめると「景気は強いまま徐々にインフレ目標2%が達成できそう」という予測です。ソフトランディングシナリオ継続ということですね。
■まとめ
簡単にFOMCをまとめると「サプライズなし。景気を壊さず、インフレ退治の路線は順調」といったところです。
ただしFRBはインフレを完全にコントロールできるわけではないので、世界経済の状況、エネルギー市況、政治の動向など、総合的に判断していく必要があるでしょう。ひとまずはノーサプライズで株高が続きそうですね。
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