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皮膚は心で出来ている〜セルフハートヒーリングへの招待

気功の勉強に明け暮れ、約二ヶ月ぶりの更新。楽しみにしていた恒例の沖縄パワースポット巡礼の旅は台風の進路を恐れて断念。けれども、わたしのこころをあざ笑うかのように台風は西本聖もビックリのシュートの軌道を描きながら那覇を大きく逸れて北上中。結局、予約した便は欠航にはならずエア代パー。島バナナとヤギ汁を食べないと冬を越せない体質なので近々旅の再計画を立てる予定。

ここからが本題。
“人はグルーミング(毛繕い)を忘れた猿”と言われている。動物が頻繁にグルーミングを行う理由は生理的側面だけに限らずコミュニケーションやリラックス効果を促すためでもある。毛の生えていない海洋哺乳類のイルカもホイッスルのような音を仲間と出し合い、連帯を築き上げることで幸福ホルモンの一つである「オキシトシン」を分泌していることまで分かっている。

実際、筋骨格系の慢性疼痛(腰痛、肩こり、座骨神経痛)や線維筋痛症、そしてヘルニアと診断された症状(実際はほとんどが誤診であるのだが)には日常でのスキンシップや患者同士のグループワークが非常に有効であり、長期間続く、原因不明で医者もお手上げ状態の体の痛みの治療ターゲットは「心」であるというのがもはや世界の医療の常識になりつつある。

わたし自身、重度の腰痛によって二年近く働けない時期があった。しかし、痛みのからくりを知ることで、自ら痛みをコントロールできる体を手に入れることが出来たのである。それ以来、腰痛は再発もしていなければ、むしろ発症前より体は丈夫になったとも言えるのだ。

スキンシップや連帯を感じることは一人でも出来る。瞑想中に脳内ではオキシトシンが分泌されている。これは、瞑想をしながら人は“何か”とコミュニケーションをしていることを意味する。幸福ホルモンが癒すのは心だけではない。体も癒し、各部位の機能を正常に戻したり、免疫力まで上げてくれる。

そして、わたし自身が実験台となって分かったこと、それはセルフで行うヒーリングタッチがものすごい可能性を秘めていることである。

メンタルへの直接介入は99%失敗する

自分の手のひらで自分の体に触れるという行為の神秘性に多くの人が気付いていない。心の中だけで体に意識を向けても、我々は本当の自分の体には辿り着けない。なぜなら、人は無意識と意識の狭間を絶えず行き来しているからである。

しかし、この宇宙に実在する自分の手のひらの感触を通すことにより、人は自らの意志に反して構築された“自我”から一瞬逃れることが可能になる。

皮膚は物理空間の存在物ではあるが、情報空間に存在する己の愛を受け入れる入り口でもあるのだ。誰でも己の愛の存在を否定はできない。自己肯定も自己否定も、その基準は自己の愛であるからだ。

心を閉ざすほど、心は他者からの視線や言葉に敏感になる。心を閉ざしたとき、鈍っていくのは身体の感覚である。一旦閉じてしまった心を開けるのは自力であろうが他力であろうが難しい。だからこそ、皮膚という自我から一番遠くにある“自分”に介入することで負荷をかけずに優しく心の扉を動かすことが可能になるのである。

ヒーリングタッチをセルフで行う場合、いちばん重視したほうがよいタッチポイントは顔や首筋といった肩から上のポイントである。

ひとつ注意しなければならないのは、皮膚からの介入には愛が伴わなければいけないこと。“自分”というものを含まない無償の愛ほど抽象度が高く、物理空間に落とした時のエネルギーは大きくなるはず。

簡単なので、ぜひ実践してみていただきたい。あまりのシンプルさ故に、その効果に驚くに違いない。

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