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人生は“その瞬間”の積み重ね。上っ面より断面で勝負だ。

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不幸のはじまりって、だいたい人生を“スパン”(期間)で捉えた瞬間だとわたしは思っている。やりたいこと、やるべきことが見えているのに、準備が整えば始めるとか、体の調子が良くなったらやりたいとか言ってる人ほど、現状維持が“退化”を意味していることに気付いていない。

いずれやりたいと考えていることは“いま”始めればいいことだし、いずれやめようと思っていることなら、“いま”やめてしまえば不確実な未来の不安から簡単に逃れることができる。

そうは言っても人は時間という概念から自由にはなれない。なぜなら、人は時間に癒され、時というものに多くのことを解決してもらうからである。時間は無料で手に入る極めてaddictiveな(中毒性のある)クスリとも言える。

そもそも、宇宙には時間なんて流れていないと考える人もいる。たしかに、人間だけが勝手に変化をしているのかもしれない。けれども、より良い未来へ辿り着くためのショートカットの方法があるならば誰だってそれを欲しいと思う。

東洋哲学では「時間は未来から過去に流れていく」と考えられている。ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、肉、カレーのルー、白米を順に用意したからカレーライスが出来上がるのではなく、未来にカレーライスを作るというゴールを設定したからそれを食べられるのだという考えである。だから、カレーを食べたいだけなら自分で作る必要もなく、外食で済ませてしまえばそれだけ生命時間を有効に使えたりもする。

「永遠の人生は約束できないが、今夜、この一瞬だけは約束する…」とロック界のBossことブルース・スプリングスティーンが語ったように、より小さく、より刹那的な点の中にしか長い余韻を生み出す幸せを収めることはできない。だから、人はその瞬間を一枚の写真に収めようとする。

どんなに不幸を語ろうと、どんなに成功を語ろうと、聞く人によってそれはまったく逆に捉えられたりしてしまう。だからこそ、わたしはもっと瞬間を大切に生きて、もっと瞬間で勝負できる人間になりたい。そんなことを『ワイルドライフ』という映画を昨日の夜遅く、みなとみらいで観たあと思ったのである。

ほんと、久々いい映画に巡り会えた気がする。特にラストシーンは秀逸。この記事に「スキ」を押してくれる人ならたぶん気に入るのではないかと。観た方はぜひご感想を。

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