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人が自分を現状に縛り付ける力は台風よりも強力である。

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私が住む横浜は大荒れの天気。こんな日になんとなく、私が3年くらい前に別ブログで書いて反響の大きかったある記事を思い出した。それを分かりやすくシンプルに、そして熱を込めてリライトすることを試みた。

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アメリカ・アリゾナ州にある「フーバーダム」という場所をご存知だろうか。ラスベガスにも近いアメリカでは有名な観光スポットで、実際に私もグランドキャニオンへ行く途中に立ち寄ったことがある

このダムが完成したのは1935年。当時のアメリカの国力を世界に示す一大事業でもあった。現在でも光の街・ラスベガスが繁栄しているのは、このダムが有している水力発電所のおかげである。

けれども、このダムに「裏の歴史」が存在していることはあまり知られていない。実は建設中に、100名近くもの作業員が命を落としたと言われている。実際は公式に発表されている数よりもっと多くの犠牲者がいた可能性もある。

そしてもう一つ、ある驚くべき事実が裏に隠されている。事故が起きるたびに死者が出ることを恐れた作業員たちが一斉にストを始めたのである。しかし、工事を短期間に終わらせたい国は焦るどころか強気に出たのだ。

「働きたくない者は去っていい」と。

そして、作業員たちはどうしたのか?
もしあなただったら、どうするであろうか?

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なんと、ほとんどの作業員たちが現場に戻って作業を再開したのである。これが何を意味するのか、大人のあなたなら何となくわかると思う。

人間は命を落とす危険が目の前に迫っていても、なかなか現状から離れることができないのである。どんなに職場がブラックであろうと、自宅待機を命じられてなんとなくソワソワしてしまうのも無理はない。それくらい人間に備わったホメオスタシス(恒常性維持機能)は強力なのだ。

どんなにマインドが変わろうと、現実が追いつくまでにはタイムラグがある。ダイエットを決意してもすぐには痩せられないし、英語だってすぐに話せるようになるものではない。

「もう無理無理、離婚離婚」って宣言しても、そう簡単に実行に移せないのは心の問題ではない。ただ単に、強力なホメオスタシスが働いているからである。

人をグラフに例えた場合、上昇中でもマインドの折れ線は起伏が激しい。一方、物理身体という名の“現実世界の折れ線”は、ゆったりとした滑らな曲線を描きながらマインドの折れ線に追従していく。

どんなことでも宣言からトライまで、初志貫徹継続すれば必ず現実世界の折れ線がマインドの折れ線を超えるときがやってくる。その道中、迷いや起伏があればあるほど上昇の力は増していく。

私は大人になってからあることに気が付いた。それは、多くの人が“現状維持”のために多額の費用を自分以外のことにつぎ込んでいることである。そして、行き着く所、最後は自分のこころや命までを捧げて終わり。それこそ散財だ。

人は対価を払いながら生きていく。本来、そのpayのベクトルが向かう先は自分自身であるべきはずなのに、実際はそうでもない。自分にpayできるかできないか、その差は結構大きい。むしろ、正反対の人生を歩まざるを得ないくらいの差がそこにあるに違いない。

本当の自由は、不自由な世界に生きているからこそ見つけられる。

重力に縛られなければ、上も下も左右も関係ない。愛を確かめ合った者同士、何万km離れていても距離は関係ない。失ってしまった大切な人も、あなたが想えば抱きしめられる。

時空は自分の意志で超えられる。そんな宇宙に我々は生きている。

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