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第2回:リアル山古志住民のビックボスが語る、山古志の魅力とは!

第二回目のゲストは、リアル山古志のビックボスの田中仁(たなかひとし)さんです👏。地域に関わる女子からは「山古志の歩くダンディズム」とも言われる、とっても素敵なおじさまです💕。

今回の「村民インタビューリレー」では、リアル山古志住民の目線で、山古志の魅力を余すところなく語ってもらいました。(令和5年1月13日)

@おらたるにて第二回村民インタビューリレー開催

山古志住民としての山古志への関わり方

竹内:
今回2回目は、デジタル村民のnofuさんから山古志のリアル住民のビックボス、田中さんにバトンが渡されました。ビックボスは普段、どんなことを考えているのかを暴いていきたいと思います。

ビックボス
皆さま、あけましておめでとうございます。決してビックボスではない、リアル住民の田中仁と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

ビックボスの山古志地域を支える仕事とは

竹内
早速、山古志でのお仕事を教えてください。

ビックボス
皆さんにはあまり馴染みのない、山古志のインフラを整備する送電線のメンテナンスを本業としています。そのほか、田んぼを作っているので、お米やもち米を作って販売しています。 

rui
うわぁ~、送電線って上に登られるのですか?

ビックボス
登りますよ、20M、30M、50M…。実際には、送電線の上に登っての仕事もしますが、むしろ、山の中にある送電線へ行く山道を整備したり、送電線の部品を新しく交換するために山中にモノを運ぶなどの仕事をしています。また、自然の中にある送電線を調査したり、木を伐採したりも行っています。

rui
インフラのお仕事は、作ってからのメンテナンスがすごく大変ですし、そこがすごく重要ですよね。
道なき道をつくっているなんて、格好いいですね。

『🎧道なき道の開拓者!カッケー👏(リスナーの声)』

竹内
本業はインフラを支える仕事ですが、それ以外にも観光協会や、商業系の団体など、いろいろな地域づくり系のボスをしています。

ビックボスの得意なことや好きなことは?

竹内
道なき道を開拓するビッグボスですが、ビックボスの得意なことや好きなことを教えてください。

ビックボス
自分自身ものすごい特技があるわけではなく、見た目がとっつきにくい感じですが、好きなことは「人とコミュニケーションをとったり、いろいろな人とお話ししたり、新しいことにトライする」ことです。だた、コレだっ!というものがないので、自分でも反省していますが…。

特に、いろんなコミュニケーションを取りながら新しいモノを作ったり、新しい技術を学んだりする事に興味があります。

竹内:
新しいことにチャレンジする、先ずやってみる、という事ですか?

ビックボス:
そうですね。
今までの自分を振り返ると、やはり新しいコトに興味を持って、挑戦というほど格好いいものではないですが、ちょっとトライしてみるという感じかな…。

竹内:
トライすることが趣味、みたいな感じですね。

ビックボス
そのほか、昔言っていましたが「会議が趣味」w。

竹内
いろいろな肩書を持っているので、趣味(会議)が毎週や毎日あったりしていますよね。
「趣味会議ですよね、田中さん」と、住民の方からも愛着を込めて言われることがありますよね。😊

現状の山古志への関わり方は?

竹内:
次の質問は先ほどと少し被りますが、現状の山古志にどのように関わっていますか?

ビックボス:
現状は、山古志商工会や山古志観光協会、NPO法人などで地域づくりの仕事に関わっています。また、山古志には交通機関があまりないので、 住民のためのバスでNPOの活動をやっています。
そのほか、古志高原スキー場、宿泊施設のあまやちの湯などの運営に関わっています。

rui:
本当に、山古志の地域づくりになくてはならない方だと、話を聞けば聞くほど思います。

竹内:
一人で6次産業みたいな感じです。

ビックボス:
山古志の関わり方として、今、住民会議で行っているNFTなどを通じて、本当に多くの人と関わりが持てたり、いろいろな人の価値観を聞いたり、竹内さん達がそこで一生懸命チャレンジをしていることは、本当に良いことだなぁと思います。
ワクワクしますよね!

『🎧リスナーもワクワク!』

rui:
田中さんのようなボスあっての山古志の挑戦なのかなぁ、と改めて思いました。

竹内:
本当ですよね。趣味が挑戦というボスがいるお陰で、いろいろとトライしまくれています。


今後、山古志に取り組んでいきたいことは?

竹内
今後、山古志で取り組んでいきたいことはありますか?

ビックボス
一つ目は、Nishikigoi NFTに関して自分自身がDAOを十分理解していませんが、山古志DAOの取り組みです。
できる限りいろいろな人と、上や下や職業・年齢に関係なく、いろいろな意見を出し合っていくことが、山古志のためだけでなく、グループの存在価値になると思います。

山古志DAOの活動を通して、楽しみながら多くのことに目を向けられる状況ができれば良いのかなあと思っています。

そのほか、地域の高齢の方たちと山古志の暮らしの知恵を通して、山古志リアル住民×デジタル村民の皆さんが、いろんな関わり合いを持つことができれば楽しみが増えますよね。
そうすることで、新しいものが生まれ、楽しいことが起きる可能性が増えると思います。

『さすがビックボス👏(リスナーから)』

今後は、そのような山古志の魅力を発信し、リアルとデジタル双方で見つけて行きたいと思います。

デジタル村民からの質問:山古志の魅力ベスト3とは?

竹内
第一回村民インタビューに参加したnofuさんから、「山古志の魅力ベスト3を教えてください」というリクエストが届いてます。では、山古志の魅力第3位からお願いします。

ビックボス
山古志は人口減少が進んでいて本当に山の中って感じなんですけれども、実はそんなに不便ではない場所です。高速道路や新幹線の駅が近くにあり、車で30分~40分位で主要な駅や高速道路にアクセスができる点ですね。

つまり、自分の気の持ちようで、都会に行ける、あるいは海外に行けるなど、山古志にいても別に何の不自由も感じないところですね。そういう、雰囲気の良さが山古志にはあります。

どうしても避けられないのが山古志の豪雪。生活するには大変なことがありますが、雪が多く降ることを自分自身はそれほど苦にはしていません。寒いのは苦手ですけどねw。
例えば、今日はすごく快晴で青空が澄み渡りきれいなので、そういうことに目を向けられる気持ちの余裕が山古志にはあります。

すごい感覚的ですが、自然に目を向けられる気持ちの余裕が生まれることが、山古志の第二位の好きなところですね。

山古志の一番好きなところは?

一番の良いところは、山古志で生活するにあたって、山古志に住んでいなくても住民会議の取り組みなどを通して、いろいろと楽しめる雰囲気があることかなぁ。主観的過ぎて分かりづらいかもしれないけど「その雰囲気全体が嫌いじゃないなぁ」

高齢者の方が多いですが、カラーが濃い大先輩方がいっぱい居て、話しをしていると面白いですね。先輩方の話は、大変ご苦労をされていますが、すごいエネルギーを感じます。それは、男性でも女性でも関係なく。
そういうところが山古志の魅力だと、自分では感じています。

トップ3はどれも主観的ですが、この山古志の雰囲気自体が大好きです。👏

竹内:
この山古志の雰囲気そのものが一番の魅力ですね。

ビックボス:
今言ったことが本当かどうかは、山古志にリアルに来てもらえればあくの強い人がたくさんいるので、楽しいと思います。

竹内:
そうですね、タレント人がみんなキャラ濃いですよね。

rui:
確かに、私も昨年山古志に行ったのですが、高速道路からすごく近かったです。
山古志への途中途中に鯉屋さんがいて、そんな場所を車で走ることがなかったので、道中もすごく楽しかったです。
山古志は標高が高いのですごく空気がきれいで、遮るものがない分、景色がとてもきれいだったのが印象的でした。

ビックボスの震災を経ての山古志への熱い思い

ビックボス:
余談になりますが、今から18年前の中越地震の被災で全村非難をした際に、ヘリコプターで生まれて初めて自分の故郷を上空から俯瞰する経験をしたのですが。
上空からの眺めは、震災により錦鯉の棚池や棚田、道路などが崩れていましたが、全体的にはすごくきれいな「箱庭」のようでした。

中々、生涯の中で自分の住んでる地域を上空からヘリコプターで見ることはないですが、その時はすごく印象的で、初めて「自分が住んでる所ってすごく美しいところで、貴重な場所だ」と感じながら避難しました。それは、未だに忘れられない光景です。

@Sho Hirose

竹内:
全村非難のヘリコプターの中で、一番大変な時にそう思ったのですか?

ビックボス:
大変な時でしたが家族も同じように、土地の力を感じ「すごく美しいものを失う感じがして悲しかった」のもありますが、あまりにも上空からの景色がきれいで、「この土地にもう一度戻り住みたい」という強い思いを感じました。
避難してからは、なかなか大変な日々でしたが、今考えるとその美しい映像が脳裏に焼き付いていますね。

竹内:
ビックボスからそのような体験を初めて聞きました。とても貴重なお話でした。

ビックボス:
18年かけて、よくここまで戻れたよね。いろいろな人に力を尽くして頂いたのが本当のところですが。

竹内:
そうですね。今居る「おらたる」ができたこと自体が、帰村した時には想像ができなかったですよね。帰村時は、公民館という場所に事務所を構えていましたので。

ビックボス:
竹内さんは、震災以降からずっーといろいろな立ち位置で山古志に関わり今に至っているので、震災以後の復興を一番知っていますよね。
復興を通して、本当に人の力ってすごいなぁと感じ、いろいろな人の力とつながりは大切だと痛感しています。

今なおも、日本中でいろいろな災害で大変な思いをしている方々が多くいる中で、一言では言い切れないですが、つながりがあって、前向きに取り組んでいれば、何か開けてくるものがあると思います。
それは、直ぐにではなく5年後、10年後になるかもしれませんが、必ず何かが広がって、新たな希望が生まれることは間違いなくあると思います。

竹内:
まさに、人のつながりって大切ですよね。

これからの山古志で大切なこと

竹内:
デジタル村民の皆さんも、かつて18年間に渡り山古志のために尽くし応援してくれた方々と同じように、「山古志の仲間」と捉えています。

ビックボス:
人として感じたことを年齢や性別とか全く関係なく、発信できたり、自由に考えや意見を交換できる場はこれからとても大事なことで、フラットな関係でいろいろな取り組みをやることは、地方でも都市でも同じだと思います。

『まさに、山古志DAO』

これからの山古志の取り組みでは、山古志DAOのフィールドの中でいろいろと広がっていけば良いのかな。そうなると、きっと楽しいよね。

竹内:
山古志DAOを通して、異次元の感覚を持った方々と出会えたりするので、驚きとワクワクがたくさんあります。

ビックボス:
それってすごく大事だよね。
自分の頭を柔軟にできるし、向き合える自分でいられるように頑張れるよね。

竹内:
知らないことを知るのは、本当に楽しいです。
やってみたくなりますよね!

ビックボス:
そうだよね。そうすることで、これに興味があるって新しいことにトライできるよね。
そんな感じで、ずっと流れている感じがするよね。

竹内:
出会ってからずっとトライして流れている印象です。

ビックボス:
まぁ、濁流ですけどねw。

ビックボスの今年の目標は?

ビックボス:
今年の目標は、会社の社長としての目標、地域にいる自分としての目標、やまこし商工会の会長としての目標など、やらなくてならないことがいくつかあります。

そのほか、本当に個人的にやらなくてはいけない目標が、外国語の勉強も含めて先端技術について真面目に勉強したいと考えています。
年齢的に、もう少しチャレンジしたいと思っており、自分を追い込んでいきたいと思っています。逃げるのは得意ですがw。

rui:
何だか背中を押されるような感じがして、すごく良かったです。
ワクワクします。

第三回インタビューリレーのバトンは誰に?

竹内:
そんなこんなでちょうど時間になってしまいました。
名残惜しくはありますが、次のインタビューリレーの方のご指名をお願いします。

ビックボス:
デジタル村民の福田さんが山古志に何度か来て頂き、オフ会にも参加されていたので、リアル住民では私が最初で恐縮ですが、次はデジタル村民の福田さんにお願いしたいと思います。👏

竹内:
福田さん、聞いてくれるかな?!
こんな感じでバトンを渡したいと思います。次回もお楽しみに!

村民インタビューのリアル視聴はこちらから

下記のtwitterのリンクから、リアルの「第2回村民インタビューリレー」がお聞きいただけます。


メンバー紹介

ファシリテーター:ruiさん
「村民インタビューリレー」の企画発起人。
山古志DAOで、コミュニティマネージャー兼モデレーターとして活動中。
Twitter: @rui_max_03
note: https://t.co/iTmbmLwN5Z
 
ファシリテーター:山古志住民会議 竹内さん
山古志のリアル住民とデジタル村民をつなぐブリッジ役にて、さまざまな活動で担当。
Twitter: @nishikigoiNFT /  @yamakoshiMTG
note: https://note.com/yamakoshi1023

インタビュイー:リアル住民のビックボス、田中仁(なたかひとし)さん


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