見出し画像

色の海を泳いだ

 千葉県佐倉のDIC川村記念美術館へ。
2年ぶりの訪問。
企画展示は「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」。DICは印刷インキや顔料の会社だけあって、色にかける熱量はすごい。
別館のギャラリーではPIGMENT TOKYOの400種類もの顔料も展示されていた。

ポスターはフリーデル・ズーバス
「捕われたフェニックス」

 カラーフィールドは50年代から60年代にかけてアメリカを中心に発展した大型抽象絵画だそう。
どの作品もすごく大きくて、技法も様々。
近寄ったりうんと離れたりしながら楽しんだ。
 撮影不可なので画像はフライヤーより。作品の良さがうまく載せられない。ご興味のある方はこんな写真より、美術館HPや美術批評で紹介されている方のサイトをご参照下さい。

ジャック・ブッシュ「はためく旗」
ケネス・ノーランド「あれ」

一番いいなと思ったのはこれ。
涼やかな和菓子みたい。

ジャック・ブッシュ「裂け目」

他にも色々見応えがあった。
すごいコレクション!まさに色の海をたっぷり泳いだ気分。

今回本邦初公開でたくさんの作品を提供しているカナダのマーヴィッシュ・ギャラリーのデイヴィッド・マーヴィッシュさん、なんと18歳で画廊を始めたそう。


川村美術館は常設もフランク・ステラやマーク・ロスコ、トゥオンブリー、ブランクーシなどいい作品がゆったりと見られる贅沢な空間。
建物の造りも凝っている。
シーグラム壁画に囲まれたマーク・ロスコの部屋のソファにじーっと座っていると、火山のマグマの中(入ったことないけど)や胎内(覚えてないけど)にいるような感覚になる。

2階のサイ・トゥオンブリーの部屋はロスコの部屋とは対照的。天国に入る前に(行けるかどうかは自信ないが)こういうウェイティングルームがあるような気がする。
向かいあう左右の窓の外の緑が、全く違って見えるのもおもしろい。

エントランスホール


ここは庭園も広大で散策楽しい
涼し気に見えるけど周囲はセミの大合唱

だだっ広い芝生広場にポツンとヘンリー・ムーアのブロンズ。

 とてもすてきな場所だけれど、家からは遠いので気軽には行けないのが残念!
次は秋かな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?