夏休みの宿題と、振り返りははじめにする。リーダーシップ論のこれまで(リーダーを考える旅)

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おはよう。書き出した時点では、まだ朝を守ってる。この後に予定が入ってこなければ書き終わるのもすぐのはず。祈ろう。

昨日は、これまでの振り返りをした。まだ、やり方(How)について、「集中」についての議論は先がある。一方で、メタ認知によって個人も組織も持続成長するというアイデアに気づいたのが収穫だった。

あのあと、前に紹介したMBAの本で改めてリーダーシップに関する理論のおさらいをしていた。

『【新版】グロービスMBAリーダーシップ』グロービス経営大学院 


以前に、こんなふうに書いた。

個人的な理解では、リーダーシップ論もとうぜん今までに進化している。最初は、すごいリーダーは持って生まれた才能(特質)によるって考えから、段々と個人の資質に合ったリーダーシップがある。さらに、ビジネスの環境に合わせてリーダーシップは変わる。リーダー個人だけじゃなくて、フォロワーとの関係性で決まる。そこから、倫理観やフォロワーに寄り添うリーダーシップが注目されてきている。サーバントリーダーシップやオーセンティックリーダーシップ(すごくカタカナだ)と呼ばれている。
ざっくり言えば、リーダーシップは絶対的なものから当人やメンバー、環境と相対的なものになり、表面的に見えるものから内面やあり方に注目が移っている。

「困ってる時に、本当にスーパーヒーローに助けてもらいたい?(リーダーを考える旅)」より
https://note.mu/sonogashira/n/n314a12d21c42


見てて気がついたんだけど、そもそも「俺についてこい」的なリーダー以外のリーダーシップについての注目は早い段階でもあって、リーダーの行動に注目した時に、主にフォーカスするのが「成果 (Perfomance)」、「メンバー向け (Maintenance)」なのかを考えるPM理論では、PもMも両方大事だねって結論だ。

さらに、チームが置かれた状況にも注目するようになって、特に状況が危機的だったり、逆に落ち着いて固まっている時以外はメンバー(部下)を動かせるリーダーが向いていて、パス・ゴール理論では4タイプ、指示型(具体的に支持する)、支援型(配慮する)、参加型(意見を求めて活用する)、達成志向型(高い目標を示す)を状況(ビジネス環境とメンバーのタイプ)に合わせて使うとなっている。
考えを進めて、シチュエーショナル・リーダーシップ理論(SL理論)では、メンバーの「発達度合い」に合わせて「指示」と「援助」をバランスよく行う考えで、例えば経験や知識が低い部下は指示型、独り立ちできるような部下は指示は少なく援助型(少し前は、指示も多くコーチ型)、さらにリーダーの後任と考えられる段階では委任型が良いとされている。

そこから、部下(メンバー)との関係性に注目して、上司は部下に信頼を蓄積していくとした信頼性蓄積理論がでてきて、信頼を蓄積していくと部下は上司に組織を変える事を望むようになると分析される。
関係性の量だけでなく、質についても考えられて、リーダー・メンバー・エクスチェンジ理論(LMX理論)では、同じ活動でも関係性の良いメンバーの評価はよくなって、関係性の悪い(薄い)メンバーの評価は相対的に悪くなるとも考えられる。つまり、すごく相対的なものだよねって事。

ここまでは、上司と部下の関係性だったけど、「リーダー」と「マネージャー」は厳密には違うんじゃないか?という考えも別に出てきて、ハーバード大学のジョン・コッターが整理している。

(リーダーシップとマネジメントの違いの表)

※『【新版】グロービスMBAリーダーシップ』の整理を参照


同じコッターが、「変革の8ステップ」として組織を変革させるためのステップも整理している。考えるときによく使うのから念のために掲載しよう。

1) 危機意識を高める
2) 変革推進のための連帯チームを築く
3) ビジョンと戦略を生み出す
4) 変革のためのビジョンを周知徹底する
5) 従業員の自発を促す
6) 短期的成果を実現する
7) 成果を生かして、さらなる変革を推進する
8) 新しい方法を企業文化に定着させる

「ジョン・コッターの8段階のプロセス: 企業変革は正しい手順で進めよ | GLOBIS 知見録」
https://globis.jp/article/2239


自分も含めて、メンバーを(強制的に)動かすためのステップと理解して「ビジョン」を示すのが大事と解釈しがちなんだけど、1970年代ごろ(自分が生まれた年ほど前だ)には世界が混迷し始めて、ビジョンも「大義(あるいは倫理観)」が大切だよねって話から、メンバーとの相互関係を見直したサーバント・リーダーシップや、自ずと自らの生き方で影響を与えるオーセンティック・リーダーシップ(2つのリーダーシップのざっくりした解釈は、あくまで個人的なもの。)への注目が集まるようになる。
つまり、表にでる行動だけじゃなくて「あり方」も大事だよねって議論だね。

今日は、現在の状況をリーダーシップ論がどこまで押さえているのかおさらいをしてみた。リーダーは、マネジメントと違って「人を導く、支える」もので、メンバーとの関係は「相対的」で、影響力は「あり方」に左右されると現在は理論化されている。わりと、今をはかる物差しとしても充実してそうだね。

そんなわけで、今日の考察はここまで。


また会おう。


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