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おはよう、というにはすでに遅い時間かもしれない。今日は、朝にかけなかったので昼に考察をして、夕方になってしまった。

昨日は、ミュージカルの「RENT」を見てきた。経緯とか、感想は別にnoteを書くつもりなので置くとして、自分が理解したメッセージは「人が生きてくには愛と自由が必要で、それは人が無限に分け与えられるもの。いまは分け与える世界じゃなくても、人は変わるのに1分あれば良い」そんな話。自分のまわりでも、好きな人が多くて、観に行くといったらすごく熱心にいろいろ話してくれた人が多かった。

舞台になっているのは、1990年代当時で、不況があり、（性的）マイノリティで差別があり、HIVがまだ本当に未知の死の病で仲間が次々といなくなって行く。そういう、先行きの見えない、いま何をしたら良いのか判らない世界。そして、お金はどんどんなくなって、居場所も無い。
もちろんこんなに極端じゃ無いけど、昨日話していた不安になる状況（キャリアイメージが持てず、仕事は忙しく、自分の役割はあいまい）と似ている点がある。
そんな中で、多くの人の心をとらえて離さないのは「人は愛と自由を与え合う」、そして「人は変われる」っていうメッセージが当時の人の心に刺さったからじゃないかな。
おそらく、「人が変わる」つまりは成長はそれぞれの人にとって大きなテーマだ。実際に、僕も若い時から意識しない日はない。文字通り、これまで1日たりとも「成長しなくて良い」と思えた日はないかもしれない。

だから昨日最後に書いた、スーパーヒーローが居て自分の成長のチャンスを潰されるなら居ない方が（苦しくても）いいんじゃないかと思う。つまり、成長する自由はより大事だ。

それじゃあ、「成長」とはなんだろう？

色々な考え方があるけど、一つの考え方として視点が増えて、自分の事を客観的に見る（メタ認知）ことができるようになる。という考え方がある。
例えば、大人が子供の行動を見て未来を予測してより良い判断を示すように、視点を増やして相対的に見ることでより正確な判断をするイメージだ。
この考え方は、発達心理学者 で ハー バード教育学大学院教授のロバート・キー ガン氏が提唱する「成人発達理論」を参考にしているが、他にもいくつか似た考えの理論もある。参考に、ロバート・キーガン氏の理論を載せる。

・第 １ 段階： 直情 的。 ６ 歳 ぐらい までの 幼児期 が 該当 する と いわ れ て いる（ Impulsive Mind）。
・第 ２ 段階： 思春期 ぐらい になり、 事象 を 即物的 に 理解 する 段階（ Instrumental Mind）。
・第 ３ 段階： 周囲 の 人 の 期待 に 合わせよ う と する。 周囲 の 人 が どう 考え て いる か によって 強く 影響 さ れる（ Socialized Mind）。
・第 ４ 段階： 自分自身 が 従う べき 内 なる 指針 を 持つ 段階。 内面 に ある 信条 や 価値観 などの 内 なる 声 によって、 己 を 律し て いく（ Self-authoring Mind）。
・第 ５ 段階： 自己 の 価値 基準 を 持ち つつ、 それ を 相対 化 し、 脱 構築 し て いく 段階。 自分 を 構築 し て いる 一切 の もの への とら われ が なくなり、 自分 を 超え た 大きな 流れ に 自由 に 身 を 委ねる こと が できる（ Self-transforming Mind）。

グロービス経営大学院. 【新版】グロービスＭＢＡリーダーシップ (Kindle の位置No.2867-2874). . Kindle 版. 

ちなみに、もともとの出典となるロバート・キーガン氏の著作は以下だ。

3段階目以降が成人段階での話だけど、なんとなく周りの人に良い影響を与えそうなリーダーっぽい人格？へと進化していく様子が見られる。
それじゃあ、この新しい段階の視点はどうやって獲得するんだろう？それは、体験だ。挑戦した体験。個人的な経験では、これまでの自分を否定せざるを得ないほどの挑戦だと思っている。そして、自覚するための振り返りがあると良い。

だから、僕はメンバーに約束する3つのキーワードに「成長」を選んで、振り返りの機会として定期的な面談を実施している。

今日の考察はここまで。

また会おう。

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