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僕がゼミ後のアフター飲みをススメる理由(Nサロンちょい飲み部のススメ)

これまでに多くの社会人向け学校やクラスの後に飲み会を主催して来て、「飲み会」が学びを促進する効果があると確信している。ここに、Nサロン生のさらなる勧誘として書こうと思う。
※ずいぶんと長文になったので、興味があるところから読んでほしい。「あなた」のメリットや、「あなたにしてほしい事」とかね。

アフター飲み会のメリット

ゼミ後の飲み会は「あなた」にも「講義者(ここではNサロン)」にも、そして「私(筆者)」にもメリットがあると思っている。

「あなた」のメリット

アフター飲み会であなたが得るメリットは、2つだ。

* ゼミで聞いた知識が使える様に記憶に定着する
* あなたの居場所が広がる

まず記憶については、講義後の記憶がなくならないうちに人に話すことで振り返りができるのが重要だ。
学習は知識を受け取った後に「振り返りと抽象化」、「アウトプットして判断基準を知る」事で自分で使えるようになる。これは個人的な経験や、主に前田裕二さん(twitter: @UGMD)の『メモの魔力』からの考察だ。

具体的には、以下のプロセスが必要だ。

1. 知識を聞く(ex. ゼミでメモをとる)
2. 振り返りと抽象化(ex. 聞いた内容のポイントが判る)
3. 人に伝える、アウトプットする(ex. 人に教えたり実践して、良し悪しや判断基準が判る)

例えば、車の運転で考えてみる。

まずは、教習所にいく(知識を聞く)。それから、免許を取り実際の公道に出ると教えられた事を場面に合わせて思い出す(振り返り、ポイントが判る)。しばらくすると、運転は集中しなくてもできる様になり、住宅街の細い交差点など人が飛び出して来そうな場所などだけ注意する様になる(アウトプットして、良い運転とそうでない運転が判る)。

つまり知識は聞くだけでなく使いこなすまでが学びで、それには3ステップある。

そこでゼミの講義終了後の「アフター飲み会」だが、まさにこのステップを解決してくれる!

まず、ゼミで聞いてから時間が経たないうちに覚えているうちに振り返ることができる。

聞いたことがある人も多いかもしれないが「エビングハウスの忘却曲線」(実験自体は意味のない言葉を覚えて、思い出すまでの時間を測ったものだが)によれば、知らなかった事を聞いて20分後には1/3の時間で思い出せるが1日後には2/3の時間と約2倍かかってしまう。これが転じて、思い出せる量が減る(忘却する)と言われている。

アフター飲み会では、通常は聞いた後のすぐのタイミングだ。したがって、記憶もばっちり!まず、人に話してすぐに思い出す。さらに、人の話を聞いても思い出すことができる。

次に、人に話すときは相手に伝えるためにポイントを絞って話す。これで軸を決めて他の人の話とも比較できるので、相対的に良し悪しの基準や気づいてなかった視点にも気づきやすい。

記憶を定着しやすい場にするのに大事なのは、(個人攻撃は控えてもらうけど)グチはOKにする事だ。
学びのある講義なら、自分の中で解釈を進めようとして何かしらモヤモヤするところが発生する。
しかし、自ら学びに来る様な場でネガティブな事を言うのははばかられる雰囲気を持つ。それに、人前でネガティブな事を言うのはとても勇気がいることだ。
だから、なんでも言ってOK。言いたくなかったら、言わなくてOKのゆるい受け入れてくれそうな雰囲気が大事だ。そういう意味でも、(お酒の入った)飲み会は良い場だと思う。

そして、この受け入れる雰囲気が2つめのメリット「居場所」を作る。ゼミを受けているとき、周りの人についての認識は均一の「同じゼミを受けている人」だ。でも、飲み会で雑談する内容は個性を持っている。「カメラが趣味のAさん」だったり、「独特な視点のBさん」だったりと個別に、お互いにわかってくる。個性や大切にしている事を理解してくれた人たちの中で、いつもより温かく感じながら飲み会や、そしてゼミにも参加できる様になる。こうしてリラックスして参加するメンバーが増えるのは、議論なども活発になりゼミの参加者全員にとっても良い影響がある。

一つ補足すると、上記のような理由で飲み会を進めるので、必ずしも*お酒を飲むのを推奨しているわけではない*。開催形態はさまざまで「お茶する会」も成立すると思ってる。同じ話題で話す人が集まるならば、タイミングも様々でいいと思ってる。それこそ、新家庭料理のゼミとかけて「新飲み会のデザイン」なんじゃないかと思ってる。


 「講義者」のメリット

講義者(主催者)のメリットは、「組織が開発されて、創発的なコミュニティが作られる」事だ。簡単に言うと、受講者が参加意欲の高まった熱い集団になる。

少し固い話だが、アダム・カヘンのダイアローグのプロセスを参考に考えることができる。
同じ受講生というような、フラットな関係の集団がいるときに最初は儀礼的だ。お互いのこともわからないし、表面的な会話に終始する。飲み会で自分の考えなどを表明すると、それぞれの考えの違いが判る様になり様々な意見を交える事になる。ただし、個人の攻撃やテーマが抽象的(例えば、世界平和とか)に触れなければ、もともとは同じ講義を受けに来たメンバー同士であり、講義に対する建設的な意見には寄りやすいと思う。そうすると、「講義の満足度を高める」などの共通の目的を(暗黙的に)持ち始めて参加意欲が高まってくると考えている。
実際に、参加者にグチもOKと話し始めてると、最初は不満な所を述べていても、言い尽くした後に、いつのまにか運営を配慮した提案や、運営の頑張りへの感謝の言葉になっている経験を何度もしている。
そして、個人的にはNサロンに限らず過去に参加した他の社会人向けクラスなどでも同様の経験をしたことがある。

(僕の所属しているコルクラボでのダイアローグプロセスに関する考察もご参考に)


そして「私」のメリット

じゃあ、なんで自分がこんな事をしているかと言うと、以下のような身も蓋もない理由だ。

* お酒の飲めない自分の居場所作り
* フラットで創造的なコミュニティが好きだから。
* 人が個性的でポジティブに変わっていく姿が、最高の酒の肴だから。

一言で言えば、自分の安全を守りつつ、好きなことがしたいに尽きる。このあたりは、ぜひ飲み会で直接聞いて欲しい。(ニヤリ)


 それじゃあ、Nサロンちょい飲み部の工夫は?

今まで書いた様に、参加しやすい、なんでも言いやすい飲み会を(週1回程度になるけど)自分がNサロンに行く時には必ず開催するのをみんなに約束している。
それから、オンラインのメッセンジャーグループ(公式)やFacebookグループ(非公式)で見てる人も楽しくなる様な投稿や、誰かが雑談している雰囲気のために更新を絶やさない様に、できるだけ、気をつけてる。
無理してる感が出るとみんなが遠慮するので、あくまでできる範囲での努力でもあるけど。

あと一つ、Nサロンの部活を立ち上げた時に考えたことがある。

「飲み会に行く人だけが幸せでいいのか?」

いや、Nサロンのメンバー全員にメリットがあると良いと思っている。いろいろな理由(予定だったり、遠くに住んでいたり、気が乗らなかったり)で来れない人が誘われて気まずくなったら、それはマイナスだ。

先日の未来会議のゼミで話したけど、ちょい飲み部は飲み会に行かない人も参加を推奨している。それは、*飲み会に行く人も行かない人も気持ちよく居れるように「参加しない」選択も同じ様に尊重する*から。

飲み会に行きたいけど自分から声を上げるのは気が重い人が軽く参加できるように飲み会を用意するのと同じくらい、あまり親しくない人に飲み会で声をかけられて個別に断るのが億劫に思う人の気持ちも大切にしたい。

なので、Nサロンの全員がこのルールを知っている状態を作るのも大事な目標だ。少なくとも、隣の人に聞けばルールを知れるくらいまで持っていく。つまり、過半数のメンバーが入るまで勧誘を積極的に続ける(ただし、個別に強引には声をかけない)と事あるごとに主張している。最近は、メンバー同士の雑談や開催報告も盛り上がる様になってきて、熱量が上がってきたのかなと思っている。あとはNサロンの期間が終わるのが早いか、勧誘しきるのが早いかの問題だけだ。

ちなみに、どうして飲み会に注目したのか?(省略)

少し脇道にそれて、居場所へのこだわりについてコルクラボの経験が強い。とか、そしてグロービス経営大学院のアフター飲みとネットワークの経験と主催者も気がついていない力に気がついた話とか。WEデザインスクールやAPMPのBOK勉強会での気づき。そして、職場のチーミングでも雑談のコミュニケーションが本当に大事とか書こうと思ったけど、またの機会に。


たった2つの、あなたにしてほしい事

もったいつけたけど、最後の最後のお願いです。

まず、あなたがNサロンの受講生だったらFacebookグループの部活申請の投稿か、私や他の参加者から教えてもらって「Nサロンちょい飲みのススメ部」に入ってください。
もしNサロンの受講生ではなかったら、周りの受講生を見つけたら「まだ、ちょい飲み部に入ってないの?」って伝えて欲しい。

そして入った後は、自己紹介をして馴染んだ後でいいけど、周りのNサロンメンバーを勧誘しよう。直接勧誘をしてくれても勿論いいし、楽しかった飲み会の感想を「#Nサロンちょい飲み」のハッシュタグをつけて投稿することでも貢献できる。

過半数をとるその日まで一緒に育ててくださいな。

END

読んでいて幸せになれたら、僕にも教えてください。きっと、僕も飛び上がるほど幸せです。 感謝の気持ちを、あなたの居るほうへ送ります💌