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エコー検査で使える!憩室炎のワンポイントアドバイス

憩室炎について書いていきます。筆者自身、過去に結腸の穿孔(被覆)を憩室炎と判断した痛い思い出がありますので、皆さんも参考にして頂ければと思います。

まず憩室炎のエコー所見として以下の事が挙げられます。
・消化管から突出する低エコー像
・低エコー像周囲の脂肪組織の輝度上昇
・炎症部付近の消化管壁肥厚

これだけで憩室炎と決めつけるには心許ないです。また、慣れた頃に容易に憩室炎と判断すると、間違える事もあります。
それではどうやって判断したら良いでしょう。
下の憩室のイメージ図を見てください。

憩室イメージ図

憩室は、血管が腸管壁を貫く部位から腸管内圧の上昇により粘膜が漿膜側に突出するとされています。
この図で重要となるのは、憩室周囲には血管が取り囲む様に走行してる!ということです。
なので、憩室炎と診断する際はカラードプラで低エコー像周囲の血管走行を確認してみて下さい。周囲を血管が包囲していれば憩室炎と確信してもいいでしょう。

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