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北海道で何かするっていったら、そりゃ「開拓」だろう。


借りられることになった川沿いの荒れ地に挨拶する。鹿の角はマーキング。



道北に来て2年半。
2度ほど戸建てに住めるかもという機会があったのですが、結局さまざまな理由で見送らざるを得ませんでした。でも、なぜかどこかでホッとしている自分がいたりするんですよね。
いったい私は本当に家が欲しいんだろうか??
いや、そもそも本当に欲しいのは何なんだ?

なんで畑じゃなくて荒れ地?

「いままで思ってもいなことをなぜか自分が語っている」という経験、あなたにはありませんか?

2度目の家と庭を諦めたとき、それでも公営住宅だけの生活に戻るのが嫌で遊んでいる土地を持っている知人夫妻に私ったら気づくとこう頼んでいたんですよね・・・。

「荒れ地でいいんです。使ってない土地貸してもらえませんか?」

見せてもらった土地は道道と川の間の20アールで、本当に「荒れ地」でした。過去にFさんという方が畑として使っていたとはいえ20年も前の話。
高く育ったオオイタドリのおかげでまったく先が見通せない。
まったくジャングルですわ。

だけど私は「いいじゃん」と思ってしまったわけです。なにが「いい」んだ??


荒れ地にあって畑にないもの

そこには木陰があったわけです。

畑って木陰ないでしょ?
畑って嫌いなんですよ。生産性を高めるために単一のモノしか植えないでしょ。北海道のじゃがいも畑や小麦畑の風景はそれはそれで綺麗な里山風景ではありますけど、とにかくとにかく木陰はありません。

草ぼうぼうでも木が生えているのであれば、「よい」土地だと私は思うようです。そしてそれが、人為的でないのならなおのこと「よい」。

私のこの考え方がフツーじゃないのはわかってます。
でも私の感性が「それがいい」と叫んでいるわけです。これは無視できません。そもそも畑が欲しいなら畑借りますよ!w


そんなこんなでどこがゴールかわからない「開拓」ってやつをここ道北でやってみることになりました。

タカノユウ、MANGA作家62才の夏です。

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