物語を語るのが「まんが家」だと思う。つまりそれは、どれだけ「イタコ」でいられるか、ということなんです。
また3月がやってきました。
コロナウィルスのおかげで、デマに踊らされた消費者がトイレットペパーを買い占めに走る画像が流れる昨今。政府によって真実は隠され、ただ我慢しろと言わんばかりのその無策ぶりも明らかになると、未来が見えない「あの時」みたいだと思ってしまいます。3.11。東日本大震災。
そして、思い出すのです。東北からきた破天荒な女の子が語った物語を。インタビューのために費やした酒代で私はほとんど破産寸前になりましたが。私は上手く、メディウム(媒介するもの)になれたでしょうか。
今回は、美味しいとこだけお送りします。
■登場人物紹介
■第一話「東北ぎゃる!関東に現れる」
第12話「I LOVE東北」
語られたがっている物語というのが、この世にはあるのだと思います。私が思うに、それを受信してビジュアライズするのが「まんが家」の仕事なのです。物語に憑依されてやっとまんが家は「まんが家」になれるのです。
絵の勉強も必要でしょう。物語の作り方やキャラの作り方も学ぶに越したことはないのかもしれません。でも、それより大事なのは、物語を感知するアンテナを磨くこと。物語が憑依できる状態でいること。それを忘れないでください。
作品は、作者ひとりで作れるものではないからです。
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