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仲間たちに少しでも安心してもらうために私ができるのは、自分が元気でいて仕事を取ってくること。以上。

緊急事態宣言中、日記を書くと宣言したけれど「6日坊主」で終わっていた。気づけば、政府が緊急事態宣言の延期決定を発表する日が明日に迫っている。延期は確実だろう。不安や絶望を抱える人たちのことを想像する。知り合いの顔もちらほらと浮かぶ。でも、これは受け止めるしかない。辛いし、無感情になってしまうけど。

6日目の記録を残している最中にふと思った。こういう日々は年単位で続くんだろうなと。そして、6日目にして、この日々が自分にとって特別なものではなく、「日常」になっていると感じた。

コロナの影響で社会が大きく変わったのに伴い、自分の生活も変わった。とはいえ、医療や飲食・サービス業従事者等と比べると、大きな変化ではないし、安全面という点においても、恵まれた働き方をしていると思う。対面での仕事がオンラインに置き換わり、仕事で人と会うことが皆無になったくらいで、日々自分のやることを淡々と進めている。

手法が変わっただけで、その他は変わっていないとも言える。仕事で人と対面しないスタイルに順応しようとし、時にそれを寂しいと感じながら過ごしてきた。

仕事外の生活でいうと、電車に乗らなくなり(7-10日に1回は郵便物等の対応のため、電車に乗ってオフィスへ行く)、移動は徒歩か自転車だけになり、オフィスのある下北沢以外にはほぼ行ってない。通院で3月、三茶に行ったくらいか。基本自宅から徒歩圏内の場所にしかいない、という生活は大きく変わったところだ。以前なら夜どこかで誰かと食事をしたり、映画を観たりして、帰宅は夜遅くになることが多かったのだけれど。これは大きな変化。

一方で、家には友人や親しい人、妹などが出入りする。これは変わらない。椅子が2脚しかないので、いつも私と誰かひとりだけ。すべての人に清潔なタオルを手渡して、手洗いうがいをしてもらう。窓を開け放して適度な距離感で話す。女友達とは1ヶ月半以上会っていない。ZoomやFB通話で話すくらい。近所に住む友人や自転車・車移動をする友人が来てくれるから、孤立化せずに生きている。地元の顔見知りの店主さんたち(ムガルカフェのみんなやCafe Tのマスターなどいろいろ)との会話でも心がホッと温まる。

ただ、コロナの影響で自分が「寂しい」感情を持っていると、知ることができたのは収穫だったかもしれない。離婚してからの4年間、9割以上ひとり旅をしていたくらい、ひとり時間はむしろ好きだった。けれど、いざこうして仕事で誰にも直接会わないとなると、孤独感で押し潰されそうになる日が時々あった。オンラインで話していてもどこか虚しくなった。バツイチ独身・正式なパートナーなしというステータスでも、仕事での繋がりやコミュニケーションが、自分のメンタルを健やかに保ってくれていたのだと、改めて気づく。

この約1カ月、一番感じていたのは寂しさかもしれない。そうして振り返ると、現時点では幸いなことに、仕事に多大なインパクトは出ていない、ということ。しかし、この先「周り」の影響を受けて、雪崩式に出てくる可能性もないとはいえないから、楽観視はしていられない。だから、できることを進めていた。

改めて、ここで個人として、会社としてできること、やっていることを書いておく。

まずは個人として、健やかな心身を保つこと。今年の2月から、プレスラボという会社の代表取締役になった。

コロナ前の秋に決まった話だから、今のような世の中になることは予想していなかったけれど、ウィズコロナの世界を生き抜くしかない。会社にはメンバーの雇用を守る義務があるから、組織を維持する務めを果たしたい。そのためには自分が機能しなければいけないわけで、健全な心身が必要になる。だから、ヘルシーな心身を保つのに欠かせない、といえる行動は今後も続ける。もちろん安全に気を配りながら。と同時に、自分が検査・入院等をして医療関係者の手を煩わせることもしたくないから、とにかく健康でいなければと思う。太るとかお腹の厚みやばいとか気にせず、昼夜の食事はしっかり摂って、毎日おやつも食べて(欲望に素直……)、平均5000歩/日は歩数を積み上げるよう心がけている。

続いて会社として、メンバーの雇用を維持すること。さらには既存案件の品質を落とさず、新規案件も獲得すること。例年と比べるとどうしても、新規の問い合わせは減っている。代表交代してからはnoteで実績や会社・メンバーを知ってもらう情報を発信するなど、プル型の営業ともいえる“ゆるい攻め”の動きを始めている(今までは営業ゼロで案件が入ってきていた)。

目的は、雇用を守ることと、プレスラボに関わってくれているクリエイターたちにも仕事を発注して、皆が少しずつでも潤う状態を作ること。この環境下で、ひとりがドカンと儲けることは難易度が高いと思うし、たとえ量は少なくなったとしても、皆に適度な配分で仕事を依頼できたら、生活する上でのちょっとした安心感につながると考えている。

「お金のことが心配」「お金面で不安でしょうがない」。そうなると冷静な判断がつかなくなり、自暴自棄になって、自分が「羨ましい」「妬ましい」と思う相手を容赦なく攻撃してくるケースもある。そういう相手を身近で見て、その相手からこっぴどく傷つけられた経験があるから、とてもよくわかるのだ。皆のお金に関する心配や不安を100%取り除くことは無理だけれど、安心を少しでも渡したい。安心なんて気持ちの持ちようであり、安心できた=安全とはいえないが、気持ちを穏やかに保って生きるのとそうでないのとでは全然違う。穏やかさと冷静さは失いたくない状態のひとつだ。

私にできることは少ない。影響力もない。日々の報道に目を向けて、困っている人たちの話を読むと、無力感をおぼえるばかり。でも、ウィズコロナ/アフターコロナの世界が「シン日常」となった中で生き抜くために、できる範囲でやるしかない。自分のそばにいる人たちに、安心感を少しでも持ってもらうこと。今はそれに注力して、微力なのは気にせず、やれることをやり続ける。

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