長い老後を一人で乗り切る

ファイナンシャル・プランナーのコラムの中で
「長い老後を一人で乗り切るために」というフレーズがあった。

金融庁が公表したデータをもとに老後に2000万円が必要とか言われたことがあったけど、

「老後を乗り切る」
…「乗り切る」 って言葉がすごく切なく感じる。

だって、「乗り切った」後に待っているのは、ただの「死」なわけで。


死ぬのを待っている、自分では死ねないからただただ待っている、その時が来るのを。
「乗り切る」という言葉には、何の楽しさも、嬉しさも感じず、耐えるのみと言う響きがある。


私が蓄えがなくて、寧ろ借金の方が数百万あるのは、全て子どものせいだ。
そう所謂、奨学金だ。

でも、たいていのアラフィフは、男ならなお、借金はあるだろう。家だったり車だったり、それこそ子どもの学費などで。
定年までにびっしり返す予定の借金。退職金で払う予定の借金。

それでも、退職金が残る人の方が多いのかもしれない。妻が節約してくれて、貯金もあるのかもしれない。

私は、本当にすっからかんだ。

ならいっそ死んだ方が良くないか、乗り切るために生きるのはおかしくないか?
そんな必死に育てた子どもだって、全然裕福じゃなく、寧ろ底辺にもがいている。

でも、それでも子どもがいるから、まだマシな方なのかもしれない。
不安は、あまり感じていない。なるようになれだ。
独身で、子どももいない、そして蓄えもない人は、やはりたくさんいるのだろう。その方々の不安はいくばくか。

100歳まで生きる時代。

今の高齢者は年金で問題なく生きていける人や、生活保護を受けている人、子どもの世話になっている人など、ある程度福祉が機能している状況。
それでも飢え死にする人は皆無ではなく、一日に4.7人が亡くなっているとの統計がある。

私たち世代が高齢者になる2040年が、超高齢化時代のピークと言われており、福祉が機能するかどうかも危ういと言われている。
餓死者が増えて行くのかもしれない。

自殺・癌・餓死 が、三大死亡理由、とか。


死ぬまでの長い間、苦しんだり不安にさらされるのはまっぴらだ。


暗い記事でゴメン。

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