閉経オンナは太る。欲は個人差がある。
痩せ。
私の思春期は、ガリガリでぺったんこ。
食べることにさほど興味がないまま成長してきたせい。
それはもう、個人差としか言いようがなく、妹たちは食べるの大好きだし、ダイエットもしている。
私は、高校・大学とも体重を計った事もない!くらい無関心で過ごしてこれた。太らないのではなく、食べないのだ。
それがわかったのは、20代、妊娠した時。
つわりで更に痩せたとはいえ、つわり明けからは朝から晩まで
「食べる」ことと「うんこ」のことしか考えられないくらいになった。
お腹がすいてすいて、昼ごはんも待ち切れず。
友人の家でご飯をごちそうになった時も、おしゃべりしながら料理をしている友人の話は一切聞こえないくらい「早く食べたい食べたい食べたい…」と頭の中がいっぱいだった。「生のままでいいからよこせ」と思ってた。盗んででも食べたかった。
結局、赤ちゃん分も含め、12㎏増で出産した。
出産後は、また元に戻った…以上に、産後鬱で激ヤセ。
あんなに食べたい気持ちになったのは、妊娠中のみ。
けれど、そんな私も、中年になり太った。
一番痩せていた頃より7㎏増。
知らない間に徐々に5㎏ほど増えていたわけだ。
ちょうど、閉経の時期と重なる。
更年期は代謝が落ちると言われるけど、さほど食が増えたわけでもないのに、痩せの私でも、やっぱり太った。
体重に無関心だった私でもはっきりわかるくらい、健康診断でも数値としてあらわれ、周りの人にも「太った?」と言われるくらいに。
スカートもズボンもきつくなった。
やばい。
と思った私は、体重を落とすことにした。
方法は簡単。食を減らす。食べない。
元々、食が細い私でも太る、更年期ってひどいね。
下腹部についた肉はなかなか落ちない。
運動するのはつらい、毎日の生活と仕事だけで疲労困憊。
若くない、って大変。
1か月ほどで3㎏減らした。
減らせたのは、やっぱり、食にさほど興味がないから。
食に対する欲がないから、つらくもない。
考えてみれば、妊娠中のような食に対する強い関心や欲求があったら、それは痩せるのは大変だ。
世の中の痩せたい人が痩せられないのは仕方ない、と思えるくらい、ひとが変わったように食べたかった時期。
その強い欲求が常にある人に、私のように痩せろと言っても無理だろうと思う。
太った同年代の友達が涙で瞳を潤ませながら「痩せるのには、食べなければいいって言うの?」と聞いてきた気持ち。わかるよ。
でも、私には、その欲は、本当にないんだ。
食べなくてもすごくつらいとは感じないんだ。
個人差が大きいよね。
欲の個人差。
食もそうだけど、性もそうかも。
性の欲もあまりない。
好きな人がいて、その人が抱きしめてくれて良い雰囲気になって、環境も整っていて、気分がリラックスしていて、体調も良くて…
色んな条件が整っていないと性欲が湧かないタイプ。
どんな時も、どんな場所でも、誰とでも、性欲が湧く人もいるんだろうな。
毎日sexがしたい人もいるんだろうな。
常にsexのことを考えている人もいるんだろうな。
そう頭ではわかっていても、
妊娠中に湧いた食欲を今は思い出せないように、
sexの強い欲をわかることはない、私は。
相手は、いつも私を求めてくれるけど。
個人差がある。
それでも食は、個人で完結するけど、性は相手が必要。
欲の強さが違うことが、浮気とかに繋がることもあるのかもしれない。
色んな人の価値観や感じ方を認め合いたいし、自分の気持ちも尊重したい。
さて、増えた体重をもう少し筋肉に変えたいアラフィフです。
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