世界一周したい、起業したい、叶えたい夢がある…。
けれど、会社を辞めづらい・周りの反応が怖い、気になる…そんな方も多いと思います。

うしお(夫)：いるみたいだねー。
あんまりピンとこないけど。

ひよこ(妻)：うしおは「俺は行くといったら行く！」みたいな感じで、ちょっと特殊なんでね（笑）

「世界一周したいので辞めます」
「起業したいので辞めます」
と、かつて正直に会社に伝えて退職した経験のある私達夫婦。

今回は、その時の周りの反応はどうだったのかを振り返ります。

■ 世界一周で退職したうしおの場合

面接の時点で会社に伝える

夫が世界一周旅行を理由に退職した時は、10代の時に正社員に近い形で雇用された会社も入れると、3社目にあたる会社でした。

うしお(夫)：僕の場合は参考にならないかもしれないけど。
面接の時に言ってたの。

大手企業にデザイナー、派遣社員として入社した夫。

面接の時点で会社側から「良かったら正社員に」と言われたものの、
「世界一周旅行に行きたいと思っているので、1～2年内に辞めるつもりです」
と話していました。

うしお(夫)：自分でいうのもあれだけど、僕ってそこそこできる子じゃん。

ひよこ(妻)：まあ、認めなきゃいけないのがちょっと不服ですけどねー（笑）

入社して3か月目で、月に1度の面談の際に会社側から
「正社員になりませんか」
と、7か月くらい連続でお誘いを受けました。

しかし夫は、最初の面接で話した通り世界一周のために1～2年で退職する意思があったため、断り続けたのです。

正社員になれば今よりももっと待遇が良くなると言っても、夫が断り続けたので、会社側は最後の方はあきらめ気味になりながらも、スカウトしてくれたそうです。

うしお(夫)：「どうせ言っても無駄やとは思うけど、いちおう言っとくわ。正社員にならん？」って（笑）

ひよこ(妻)：なるほど、あの手この手でなんとか正社員にしようとしてくれたわけですね。

直属の上司にも、「正社員にならないの？」と聞かれても、「世界一周旅行の方が大事なので」と答えていました。

うしお(夫)：今改めて冷静になって考えてみると、あんまり参考にならないかなと。

ひよこ(妻)：あんまりないだろうね、そういうタイプ。
じゃあ会社の人は、うしおが辞める時、「ああ、その時が来たか」みたいな感じだったんだ。

うしお(夫)：「本当に行くんだね、やっぱり」
みたいな感じだったね。

もしかしたら、会社側は正社員候補の夫を止めたかったかもしれません。

しかし前々から世界一周の話を会社にしていたため、退職する時は「いってらっしゃい！」という雰囲気で周囲も受け入れてくれました。

世界一周で退職した時の会社の反応は？

ひよこ(妻)：退職する時、何か言われた？

うしお(夫)：「Facebookで写真あげてー」って言われたけど、それぐらいだったかな。

世界一周旅行で退職した時の会社の同僚達の反応は、
「世界一周終わったら戻ってきて」
「独立するんだったら仕事振る」
など、好意的な声かけで、反対や批判的な声はなかったとのことです。

退職した時の両親の反応は？

夫が世界一周旅行を理由に退職した時の両親の反応はどうだったのでしょうか。

うしお(夫)：僕は昔から全く親の言うことを聞かない子どもだったから。

ひよこ(妻)：誰の言うことも聞かないよね（笑）

うしお（夫）：基本的に人の言うことを聞かないから（笑）
「旅行行くわー」ってことだけを親に伝えて、「心配して死ぬかもしれないから、ばあちゃんには言うなよー」って。

とても心配性の夫の父親は心配していましたが、母親は大きく構えている性格で「大丈夫、大丈夫」と快く送り出してくれたとのことです。

■ 世界一周と起業で退職したひよこの場合

私はかつて、同じ会社を2回退職しています。

1回目は夫の後についていく形で行った世界一周旅行。
2回目は夫が独立起業し、やがて私も事業に加わり退職…という形でした。

1回目の退職・世界一周旅行

もともと私はこの会社に就職した時、ずっと働き続けるつもりでいました。

夫が1～2年後に世界一周旅行に行く計画も知っていましたが、自分はついていかずに同じ会社で働こうと思っていたのです。

ひよこ(妻)：でもうしおが世界一周に行っちゃって、急遽「私も行く！」って（笑）
すごく寂しくなってしまって。

うしお(夫)：空港で泣いてたもんな。

ひよこ(妻)：泣くでしょ、普通。
海外行ったことないから、危ないんじゃないかと色んな想像が働くから。

連絡も取れないのではないかと思って寂しくなっていましたが、次の日からSkypeで、夫と毎日連絡が取れました。

ひよこ(妻)：だから一番寂しかったのは、いなくなった次の日までだったんだけどね（笑）
でもその時に自分も行くと決めてしまって。

そして「自分も世界一周に行く」と決めてから、すぐに会社の同僚や上司に、飲み会をした時などに相談していました。

この会社には最初は派遣社員で入社し、その時点では契約社員になっていました。
それから半年ほど資金を貯め、更新のタイミングで退職したのです。

世界一周で退職した時の会社の反応は？

ひよこ(妻)：みんなけっこう「いいねー！」って感じの反応だったの。
大きい会社だったんだけど。

うしお(夫)：それがでかいと思うよ、お互い。
小さい会社とかね、ブラック起業だったら引き止めに入ってくるからね。

私が当時勤めていた会社は大手企業で、同僚・上司も皆いい人たちばかりでした。

かつて零細企業に勤めていた私。
周囲からも会社の人間関係のネガティブな話を聞くことがあります。

しかし、この会社は真逆で、大らかに受け止めてくれる雰囲気がありました。

同僚達からは
「いいねー！世界一周の話を聞かせてね」

上司である課長からも
「俺も昔は世界一周行きたかったよ。
今のうちしかできないから、行ってきなー」
と言ってもらえたのです。

会社の人達は最後に送別会で、大漁旗に寄せ書きをしたものも作ってくれて、快く送り出してくれました。

退職した時の両親の反応は？

私の母親は基本的に放任主義だったので、私が世界一周旅行を理由に退職した時も
「あなたが行きたいなら、気をつけて行きなさい」
という反応でした。

ひよこ(妻)：心配はしてたと思うけど、快く送り出してくれたかな。

うしお(夫)：結局一番心配してたのは、僕のおとんじゃない？
「大丈夫か、ホントに？ちゃんと守ってやれよ！」
って言われた（笑）

ひよこ(妻)：そう、うしおのお父さんが一番心配してた(笑)

2回目の退職・起業

私達が世界一周旅行から帰国した後、夫が起業することになりました。

私は生活費を稼ぐため、「すぐに働けてそれなりのお給料がもらる勤め先を探そう」と考え、以前勤めていた会社に復職しました。

うしお(夫)：結局、すぐ戻ったんやね（笑）

ひよこ(妻)：「戻ってきていいよ」と言われていたのもあって。
会社の人達はまた快く受け入れてくれて。

しかし、最初に課長には「1～2年後に夫と2人で起業します」ということは話してあり、契約社員として復帰しました。

そして起業した夫の仕事が軌道に乗ってきたころ、契約更新のタイミングで退職したのです。

起業で退職した時の会社の反応は？

ひよこ(妻)：制作・WEB系だから、独立する人って珍しくないんだよね。

うしお(夫)：しょっちゅういるね。
元いた会社から仕事もらうのも、結構あるあるだよね。

WEB系の業界は、脱サラして自分でビジネスする人が多く、会社からは独立や起業で退職しても驚かれない傾向があります。

私の場合は復職の時点で最初に起業のことを話していたこともあり、
「そうなんだねー！がんばってね」
「仕事お願いするかもしれない」
と言ってくれる同僚・上司もいて、スムーズに退職できました。

■ ブラック企業にいる場合はどうするべき？

ネガティブな人、ブラック企業の場合の反応は違う

ひよこ(妻)：私の退職の場合は、本当に人に恵まれたのかなと思うんだけど。
意外と皆ポジティブに受け止めてくれて、変な引き止められ方もしなかったし、応援してくれたっていうような感じだったんだよね。

うしお(夫)：そうだね。
そうじゃないところもあるのかな、やっぱり。

ひよこ(妻)：うーん、ブラック企業ならあるかもしれないけど。
わりと、「起業します・脱サラします・独立」というと「イヤイヤ、そんな甘くないよ」っていう人もいるっていうよね。

実際、夫が新卒の頃に務めていたブラック企業などは、「起業する」と言うと引き止められるような雰囲気がありました。

ブラック企業の社内には必ず、「会社を辞めたら終わり」とネガティブに洗脳してくる人がいるのです。

うしお(夫)：そんなわけないのに。

ひよこ(妻)：自分がちょっと悩んでる、自信がないというそぶりを見せてもいけないと思うし。
周りの人達の中には「それを言ってもいい人か」というのもあるんじゃないかなと思う。

うしお(夫)：会社の空気がそういう感じだから、ネガティブな人多いもんね。
「5年は詰まんと絶対ムリや」とか。

ひよこ(妻)：いるでしょ？
でもさ、関係のない人がそう思って言ってるだけで。

うしお(夫)：そうそう。
その人達は起業してないし、世界一周も行ってないんだもん。

ネガティブな人の言うことは気にしない

ネガティブに言ってくる人は、自分ができなかったことを適当な予想で言ってくるだけなので、鵜呑みにしなくていいです。

うしお(夫)：未経験者が想像上の話をしてくるだけ。

ひよこ(妻)：もしネガティブなこと言われたとしても気にすることない。
意外と周りはポジティブに応援してくれる人もいるし。

うしお(夫)：引き止めみたいなことがあるとしても、向こうはだいたい的外れなことを言ってるんで、気にしなくていいですよ。
好きなように生きた方がいいんですよ。

ひよこ(妻)：「為せば成る」じゃないけど、本当にねー。

■ まとめ

起業したいと思った場合、会社は簡単に辞めることができます。

また、話のわかる会社であれば事前に相談しておけば反応も好意的なことが多いです。

うしお(夫)：いちおうポジティブな退職なんでね。

ひよこ(妻)：そうそう、夢のある退職なんでね。

うしお（夫）：まともな考えの会社だったら応援してくれると思うよ（笑）
頑張るぞー！という人に対して、「頑張る必要ない、ムダやけん」っていうような奴が、まともなわけない。

ひよこ(妻)：そうだねー。
そんな会社の人には深く説明する必要もない。
適当な理由で辞めてもいいし。

うしお(夫)：そう、話してもめんどくさそうな相手だったら、親の介護とか、本当はサラリーマンだけど実家のお店を手伝わなきゃいけなくなったとか、そんなんでいいと思うよ（笑）

もしあなたに夢があるなら、ネガティブな人達の反応は気にしなくて大丈夫です。
やりたいことを実現しましょう！