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音の色

コンサートまで
あと1ヶ月ちょっとです

日付が変わる度
緊張感が少しずつ
心の中から
皮膚の表面に出てくるような
気がする時期です

理想は1ヶ月前には
全曲仕上がっている、ですが
実際はまだまだ、ホントまだまだ(焦)

曲は知っているけれど
このアレンジ譜は弾いた事ないなあ、の
「ほぼ初めまして楽譜」です
それが大量笑

デュオ相手奏者が違えば
楽譜はその都度違う

当たり前の事なのですが

今更そこに急に驚いて
「わー、全部納得行ってない(現時点で)〜」
と、背中がゾクッと寒くなります笑

やる気スイッチ入るのが
いつも遅いんです
困ったものです
それでも入っただけマシかな

今は
一つ一つ音色を確かめて
私が「欲しい」音に
するための練習が半分

あとの半分は
まだミス無しで弾けないから
脳から指への司令伝達を
見直してます笑

ここは
もう少し最初から
丁寧にできていたら
不要なセクションなんだけどなあ

「癒しの音色を届けたい」

少しがんばれば
誰でもできる事なのでしょうけど
私は私だけの世界で
オリジナルな音を届けたいと
そこだけはとてもこだわっています

理想は
私の指先から
真珠のような音が
生まれては こぼれて行くような
イメージ

高い純度と
温かさと
潔さ
優しさ
しなやかさ
深さ

全部欲しい
どれも全然足りていない

ここを一生
追い続ける覚悟です

今際の際か
演奏人生の最後を決めた日か
分からないけれど

ピアノの蓋を
「閉める」時

一番私の音に
寄り添ってくれた誰かのために
その音を感謝の代わりに
贈りたいと決めています

老いて
指が回らなくても
目が遠くなっても
記憶が怪しくても


「私の全てです」

と堂々言えるように

最高の音で
最高の終わり方をするために
今日も
ピアノに向かいます

ああ、苦しいなあ

でも
楽しいなあ








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