四百三十三話 飲む?

『デモンズファンタジア』

それは勇者軍と魔王軍の戦い…。

魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。

異世界より勇者たちを召喚した…。

それでも魔王軍をなかなか倒せず…。

魔王軍の四天王…。そして…。

魔王は強烈に強かったのである…。

そのとき光の勇者が召喚され…。

四天王を封印し魔王を斃したのである。

こうして王国には平和が訪れた…。

かに思えたが…。

魔王軍の残党と魔王の子が…。

また王国に脅威をもたらしたのである。

王は光の勇者を探し召喚するように…。

宮中魔術師たちに命令した…。

果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。

四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?

しかし、此度召喚された勇者は…。

かなり変わった勇者だったのである…。



私、真島乃亜は…。

『デモンズファンタジア』

というVRゲームの…。

テストプレイヤーをしている。

エルフでギャルの藍さんと。

スライム娘のライムが …。

私の仲間のPTメンバーだ。

私たちPT一行は…。

魔王の娘を助けることに。

とりあえず近くの村に。

向かって歩いている…。

地図上では近いはず…。

なのだけれど…。

なかなか村に着かない…。

数キロ歩いてるのだけど。

私は汗もかいて…。

疲れてしまったので…。

通りかかった泉に…。

水浴びをすることした。

ギャルエルフの藍さんは。

もう裸で泉に入っている。

私もローブを脱いで…。

裸になって泉に入る…。

泉に入ってしばらく経つと。

小さなお魚さんたちが…。

寄ってきて私の身体の…。

あちこちに吸い付いてくる。

ぐったりしてしまう私…。

私の身体を抱っこしてくれて。

岸まで運んでくれた藍さん。

身体を乾かしてから…。

私たちは装備を着た…。

とりあえず夜になるまで。

村に着かないと…。

モンスターが多く出るらしい。



私たちは急いのだが…。

あっという間に日が暮れて。

辺りは暗くなってきてしまった。

急いで行ったのだけど…。

日が暮れて真っ暗になった。

これ以上歩いていくのは。

危険だということで…。

森の中で野宿することに。

モンスターが出るから…。

危険ではないかと…。

聞いてみると…。

スライム娘のライムが…。

身体を張って…。

テントを張ってくれるという。

スライムの身体をぐっと…。

伸ばしてテントの形にする。

ぐぬぬぬとライムは…。

頑張っているので…。

大丈夫?と声をかけた…。

「大丈夫です!マスターのためなら」

ライムはそういうけれど…。

体勢?的にすごい大変そう…。

ライムのテントなら…。

モンスターが寄ってこない。

らしいのだけれど…。

私は無理しないでいいよ。

と言ってあげるのだった…。

藍さんはお腹空いたし…。

灯りもないよね…。

と言っている…。

確かにほんとに真っ暗だ…。

現実世界なら…。

なんらかの灯りがあるけれど。

ここはファンタジー世界…。

街の灯りもなにもないから。

辺りは漆黒の闇…。

月も雲で隠れてしまった…。

ぐぅぅぅとお腹の虫も鳴る。

ゲームの中でもお腹減るのか。

なんてどうでもいいことを。

考えてしまう私…。



身体を張ってテントしてる…。

スライム娘ライムの方を…。

それとなく見てしまう…。

ライムの身体から分泌される。

液体は食べられる…?

というか飲めるらしいのだ。

お腹空いたらいつでもどうぞと。

言われているのだけれど…。

正直ちょっと抵抗がある…。

スライムの液体なんて…。

身体に入れて平気かな…?

と思うのだった…。

ライムが張っているテント。

ライムの身体を伸ばしているので。

青くて半透明なのだが…。

そこから青い液体が垂れてきた。

なんだ!?と思ったら…。

垂れてきた液体が…。

ライムの女の子の身体に…。

スライム娘の身体になった。

テント部分と女の子の部分に。

別れることができるらしい。

「マスターお腹空いたのですか?」

ライムはモジモジして言う。

ライムの身体は青くて…。

半透明なのだけれど…。

形は女の子なので…。

私は目のやりどころに困る。

「大丈夫?飲みます?」

ライムは恥ずかしそうに言った。

何をしているのだろう…?

不思議に思っていると…。

先端の蕾から…。

ぴゅるぴゅるっと…。

青白い液体が迸った…。

え!?ライムの体液!?

これを飲めというの!?

私とそばにいた藍さんは。

びっくりしてしまうのだった。

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