『デモンズファンタジア』

それは勇者軍と魔王軍の戦い…。

魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。

異世界より勇者たちを召喚した…。

それでも魔王軍をなかなか倒せず…。

魔王軍の四天王…。そして…。

魔王は強烈に強かったのである…。

そのとき光の勇者が召喚され…。

四天王を封印し魔王を斃したのである。

こうして王国には平和が訪れた…。

かに思えたが…。

魔王軍の残党と魔王の子が…。

また王国に脅威をもたらしたのである。

王は光の勇者を探し召喚するように…。

宮中魔術師たちに命令した…。

果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。

四天王と魔王の子を斃せるのだろうか？

しかし、此度召喚された勇者は…。

かなり変わった勇者だったのである…。

私、真島乃亜は…。

『デモンズファンタジア』

というVRゲームの…。

テストプレイヤーをしている。

エルフでギャルの藍さんと。

スライム娘のライムが …。

私の仲間のPTメンバーだ。

途中でこのゲームの…。

シナリオを書いている…。

眠子さんという少女も…。

PTに入ったのだった…。

私たちPT一行は…。

魔王の娘を助けることに。

とりあえず近くの村に。

向かって歩いている…。

やっと私たちは…。

名もなき村を…。

後にすることができた…。

ゴブリンのリンという…。

女の子と知り合った私たち。

リンの案内でゴブリン村に。

行くことになった…。

リンは長老を呼んでくれた。

長老は私たち人間のことが。

信用できないらしく…。

武器を地面において…。

服と装備も全て…。

脱げと言った…。

藍さんと眠子さんと…。

私は言われた通りにしたのだ。

装備を脱いだ私たちは…。

ゴブリンに取り押さえれ…。

念入りに身体検査を…。

されたのであった…。

私は長老にチェックされて。

そのあと私たちは…。

ゴブリンたちに抱えられて。

長老の家に入ったのだった…。

長老は疑って悪かったと言い。

昔、武器を仕込んでいた…。

冒険家がいたそうで…。

その冒険家に村を…。

襲われてしまったので…。

余所者が来たときは必ず。

念入りな身体検査を…。

する決まりになったらしい。

お詫びにご馳走を…。

用意してくれるらしかった。

あと魔王の四天王が…。

封印されているダンジョンの。

在処を地図で書いてくれるらしい。

私たちはテーブルの周りに…。

座って待っていた…。

程なくしてテーブルの上には。

美味しそうな果物とか…。

多分チキンのようなお肉とか…。

いろいろな料理が…。

運ばれてきた…。

「遠慮なく食べてくれ」

ゴブリンの長老が言うので。

私たちはいただきますと言って。

チキンのようなお肉から…。

食べることにした…。

木製のフォークもあって…。

食べやすかった…。

食べてみるとやっぱり…。

チキンと同じような味がして。

結構美味しいのであった…。

私は気になったので…。

「これは何のお肉ですか？」

と聞いてみた…。

長老が言うのには…。

コカトリスのお肉だという。

コカトリスといえば…。

鶏と蛇を合わせたような…。

魔物で身体は鶏…。

尻尾が蛇で竜のような翼を。

持っているとされている…

また水場を毒で汚染させたり。

触れただけで死んでしまう様な。

強い毒を持っているという…。

見ただけで相手を殺すことも。

できるとかチート魔物だ…。

そんな怪物のお肉を…。

食べてしまったけれど…。

いいのだろうか…？

「大丈夫、毒は抜いてある」

長老はそう説明してくれた…。

なら大丈夫なのかな…？

せっかくの料理なので…。

そのままいただいた…。

次はカットされた果物を。

いただくことにした…。

黄色い果物で…。

味はマンゴーみたいで…。

これも結構美味しい…。

噛むと果汁がジュワッと。

出てきてジューシーだ…。

これは何の果物なんだろう？

私はまた長老に聞いた…。

これはなんとマンドラゴラ。

根が人間みたいな形を…。

していて根を抜くときに…。

ものすごい絶叫をして…。

根を抜いた者が死亡してしまう。

そんな恐ろしい植物だ…。

これはマンドラゴラの実で。

実がなるのはすごい珍しいらしい。

リンがマンドラゴラを…。

抜いてくれたらしかった…。

魔法の耳栓をしたから…。

大丈夫だったよー…！と…。

リンは誇らしげに言う…。

私は偉いねーと…。

リンちゃんの頭を…。

なでなでしてあげた…。

その後もいろいろな…。

料理が運ばれてきたが…。

全部魔物を調理した…。

物ばかりで複雑な…。

気持ちになる私であった。