おがわそういち(最後まであきらめない歯科医師)

あなたにとって生涯最後の治療となるよう様々な配慮を行い、また體内の環境を整えるため食事…

おがわそういち(最後まであきらめない歯科医師)

あなたにとって生涯最後の治療となるよう様々な配慮を行い、また體内の環境を整えるため食事指導も併せて行っています。ホンキで治療を受けたい人だけをホンキで治します(´ー`)

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最近の記事

ロコナと枠 チソについての考え方

しばらく記事を書いていませんでしたが、 僕の作ったポスターがどうやら 独り歩きをしているようなので、 スタンスを改めて明確にしておこうかと。 ロコナについては東京都、大阪府、京都府で ウィルスを単體分離出来ないと発表されているように 『そもそも存在するのかね?』 と考えてきました。 ですので、去年の4月より・・・ このようなものをクリニックの入り口の掲示して、 これに共感いただける方だけと関わってきました。 そして、臨床試験中とも思われる 枠 チソもどう考えてもキケン

    • 乳歯列からの咬合育成

      親御さんの目から見て 『アレ?』 ということがあったらまず僕たちに 見せてほしいなと思います(´-`*) 見守っていいケースと、注意すべきケースと、 すぐに介入すべきケースがあるため、 一概に何才だったらこうすべきなんていう ガイドラインはないんですよね。 個々に対応するのが医療でしょ? 僕は乳歯列期の反対咬合のうち 遺伝的要素を加味して考えて、 50%くらいの割合でムーシールドを使って さっさと治しちゃいます。 これは反対咬合があり自然な骨格の成長を妨げる可能性が高

      • 歯根端切除術

        神経を取るないしは感染している歯の 内部をきれいにする処置のことを 根管治療と言います。 いくら正しい根管治療を行ってもですね 一定数の予後不良が起きるのです・・・ そんな時にまだ歯を残すことを あきらめないで感染した部分だけ 除去して徹底的にきれいにする、 歯根端切除術という方法があります。 歯の根の周囲にこれといった 構造物がない前方の歯では比較的 行なわれることが多いようですが、 上顎洞の近い上顎大臼歯や 下顎管という神経・欠陥のある下顎大臼歯は 敬遠されがちです

        • 歯を残すための歯根端切除術

          歯の根の先に膿が溜まって 『抜歯ですね・・・・』 と言われて落ち込んでいる方、 まだ可能性がありますよ(´ー`) その膿を徹底して取り除き、 感染が残っている歯根の一部だけ 除去すればOKってこともあります。 それが歯根端切除術です。 今回は奥で使っている義歯の金具が しっかりとかかるために歯の被せモノを 連結しているためそれ外すと、 義歯までも作り替えになってしまいます。 また新しく義歯を作ると最初 当たってイタイ・・・(T_T) という思いをしますので、 今回は被

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        • 歯医者が伝えたい本当のこと
          1本

        記事

          コルチコトミーという手術

          なんのために行われる手術なのかですが、 ①矯正治療と併用して歯の移動をスピードアップする ②矯正治療と併用して歯の移動量を稼ぐ この二つです。 つまりは矯正治療のオプションということです。 しなくていい場合はしません、 僕、どっちかっていうとSですけど(笑) でも、 ①に該当するケースとして、 もう海外転勤が9か月後に決まっているとかで、 治療の終了時点が決まっている場合があります。 また、 ②に該当するケースとして、 歯の移動量が大きくもはや歯の移動だけでは、 理想

          インプラント治療17年後

          インプラント治療ってどのくらいもちますか 良く聞かれる質問ですがその責任は 僕半分、あなた半分ですと、 お答えします(´ー`) 向かって左側(患者さんの右下です)ですが 私が17年前施術したインプラントが もちろん今でも現役で活躍しています(´ー`) それは患者さんがメインテナンスを受けて、 僕たちもそれを守る手立てをとって お互いが最善を尽くしてきたから 今こうして笑っていられるのです(^_-)-☆ いたって健全で変化も全くなし。 緩みもなし、違和感もなし(´ー`)

          インプラント一回法

          誰だって 当たり前ですが僕だって 痛いことは少なくしてほしい。 これみんなの共通した 思いのはずです。 だから傷が自然な治癒をするように 感染を徹底して除去してあげて、 丁寧に扱うことでシンプルな症例に なるものなんです(´ー`) そう、術前のマネージメントが とても大切です。 初診時の状態ですが 青矢印のところに感染があり 腫れていました。 おまけにおやしらずがあるので それの扱いについては口腔外科の 専門医に相談しました。 その結果、親知らずと周囲骨の癒着があ

          噛んだらバキッって・・・

          患者さん曰く、 『ガムをかんだ時にバキッっていって・・・』 その後に外側(ほっぺ側)の歯肉が 腫れてきたとのことです。 奥におやしらずがあることは 以前より指摘していますが、 『まだ、コワイ・・・(´・_・`)』 ということで見守っていますw で 原因となる歯が特定され、 その周囲への影響とこれから行う、 根管治療に備えて根の曲がり方、 根管の本数などを確認するため CT画像をいただきました。 ※全症例で撮るわけではありません。 まずこの画像からわかることは、 黄色の

          インプラント即時荷重

          インプラント即時負荷というのは インプラントを設置したらその日に 歯が入ってお帰りになってもらう 処置方法です(´-`*) たとえば・・・ ここまで骨が吸収していても 適切なポジションを事前にシミュレーションし、 備えてから処置を行いますと・・・ このような状態の方が 1時間後に・・・ このような状態でお帰りいただくと。 ※プロビはプラッチック(笑)なので、 レントゲンにははっきり映りません。 そのためには術前にキチンと計画を立て、 それに則ったかたちで仮の歯(プロ

          骨を作る

          インプラント治療をご希望になる方で 上顎ではけっこうな頻度で 骨を作る必要があったりします。 理由として・・・ ①上顎前歯付近の骨は歯を抜くと外側からなくなる ②小臼歯~大臼歯付近では副鼻腔(上顎洞)がある があります。 ①についてはもともとの構造で、 上顎前歯の外側の骨は薄いのですね。 歯の周囲の歯根膜からの血液供給が 途絶えるために急速にボリュームダウンします。 ②は人によっては骨を作る必要なく 処置が可能な方もいらっしゃいますが、 日本人にはどうやら珍しいようです

          デリケートな部位でのインプラントシミュレーション

          わざわざすべてのケースでCT画像を頂戴して サージカルガイドを作るシミュレーションまでは 必要ないと思います。 被爆の問題とサージカルガイド製作の 費用もかかりますし、 即時でプロビ(仮の歯)まで製作したら、 大きさにもよりますが5~15万円くらい 追加費用が掛かってしまいますからね(´ー`) 歯がない期間があったらダメ、 すぐに歯を入れて欲しい、 などの特殊なオーダーがあった場合のみ このようなコンピューター上の シミュレーションを行います。 今回は⑦6⑤の7.5にイ

          デリケートな部位でのインプラントシミュレーション

          非抜歯での矯正のために

          日常臨床でお目にかかる多くのケースで、 介入のタイミングさえ遅くなければ、 非抜歯矯正が可能になります。 骨格の完成前にアプローチできると、 飛躍的にその可能性が高まります。 初診時を見てみます。 かなり上下の骨格が狭く 歯の並び切るスペースが足りません。 このままただ見守るだけなら おそらくは抜歯して矯正治療をする 判断となると思われます。 しかし、骨の成長段階に合わせて 正しいアプローチが出来ると、 歯を抜かないで並べきることが 可能になってきます。 治療開始時

          骨幅がない場合のインプラント~リッジ・エクスパンション~

          重度に進行した歯周病で抜歯した場合や 長年あわない義歯を使用してきた場合など、 骨の幅がかなり少ないことがあります。 それでもちゃんと噛みたいという場合、 インプラントの力を借りて 維持安定を図ることが出来ます。 ただココまで骨幅がないと 『適応症じゃない・・・』 『無理です・・・』 と言われることが多いんではないかな。 歯肉の上からでも2~3ミリくらいしかなく、 歯肉をめくってみたら骨自體(じたい)は 2ミリあるかなあという程度でしょう。 すでにある骨の外側に骨造成

          骨幅がない場合のインプラント~リッジ・エクスパンション~

          そのまま取っちゃダメだよ

          歯科医院では日常的に 古い金属を外して新しいモノへ 交換することが行われています。 キケンと認識されることなく・・・ 除去する際も配慮が必要で、 必ずラバーダムを使います。 舌下というのはとても薄い粘膜なので、 削りカスがその舌下粘膜から吸収されないため、 そういった配慮が必要になるんですね。 アマルガムの除去も同様に、いや、 それ以上に配慮が必要です。 でもね、保険治療をガンガンやっている クリニックではそこまでの配慮は きっとしていないのではないかな・・・(´・

          先天欠如とブリッジと二次カリ

          元々青い矢印の右側に生える永久歯がなく、 それを先天欠如と言います。 そして大人になっても乳歯を残してあり、 それがいよいよ抜歯となったあと、 ブリッジという両サイドの歯を削って 治す方法を選択したという治療履歴。 まあ、ここに明確な意思表示があったか、 医師側の正しい説明があったのかは、 今となってははっきりしませんが、 僕だったら第一選択肢としては 絶対に伝えません。 年齢的にも削っていない歯を削って、 このケースでは3~4年でブリッジの支えの歯に 問題が起きている

          根っこの完成前に

          親知らずの抜歯ですが早い方がいい。 しかも出来ることなら『根っこ』の完成前。 これは一番やりやすいし、 患者さんも樂です、ハイ(´ー`) 水色の矢印が埋まっている親知らず。 前方から見たスライスでは 黄色い点で囲まれたところが 下顎管という神経と動脈が通る 注意しなければならないポイントですが、 充分な距離があるので安全であることが 事前の審査でわかります(´ー`) 上から覗いた画像でも根っこが 未完成なのがわかります この状態だとたとえ切開して 骨を切削したとしても