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AoA2Pickエルフ完全解説【シャドバ2Pick/遥かなる学園】

※文量が多いため普段の記事と異なる常体での文となっております。ご承知おきください。

このクラスの立ち位置(リーダー順位など)

JCGなど各種大会で勝率が高く、ロイヤルと並んで1位2位の最上位に据えるプレイヤーが多いクラス。
コンボギミックを主体としたクラス故にプレイ分岐が多く扱いが難しいがその分対応力と条件を満たした際の爆発力は高い。


アディショナルで優秀なクラスカードをもらい更なる強化を受けた。今後エルフを1位に据えるプレイヤーの増加が予想される。

筆者のレート後半戦の途中戦績(一部抜粋)
対エルフは負け越し、全体の敗北で見ても過半数以上がエルフによるものとなっている。
このため筆者はエルフ1位派

基本的な戦い方

『場から離れたエルフフォロワーの数』を10体以上にし、全体のカードパワーを押し上げて勝つのが基本方針となる。
※以降この記事ではエルフカウント(EC)と略します。

条件達成後にプレイするだけで勝手に相手とリソース差が広がっていく

ロイヤルの連携10を目指す方針と近しい条件ではあるが、『対象はエルフフォロワーのみ』『場を離れる必要があり相手への依存度がある』ことから連携よりも達成難度は高い。
その代わりエルフにはカウント促進に特化しているカードが存在しており、6ターン目開始時に条件達成が見えているという状況も珍しくない。

・頻度の高いEC稼ぎのカードの運用例

①アネモネタイガー・サルビアパンサー(以降アネサルと略)
・1コス→アネサル→再度1コス
の流れで4カウント進むAOAエルフの基本となる動き
一連の流れとして記載しているが同一ターンに全て行う必要性はなく、1t→2tの分割や3tにアネサルのプレイまで行うことが多い。


②アクアフェアリー・宿木のモモンガ
・フェアリー生成系。1枚で3カウント進み、フェアリー関連・プレイ回数関連のカードとも相性がいい。
前述のアネサルとの組み合わせがAOAエルフにおける理想ムーブの一つとなる。

2tモモンガ、3t フェアリー+アネサル 4tフェアリーフェアリー+2プレイ参照系(ガイアフェアリー・ブランチウィップなど)

この一連動きで各カードの能力を存分に活かしつつECが5-6進んでおり、テンポを損ねる事なく容易に10達成を狙える。

モモンガの代わりに《アクアフェアリー》の場合はより早い段階(4,5ターン目)にEC10を達成する


③ホーネットユーザー
カウントの進む確定除去。②
で紹介した理想ムーブの4ターン目の動きを5ターン目にずらすことでアネサル同等のカウント効率を得る。
3ターン目にプレイしても2カウントなので1コストフォロワーを消費したくない時やテンポで勝ちに行く場合は先に使用することが正解になることもある。

以上の点からピック・プレイングの基本方針をまとめると以下の通り

・1コストフォロワー・フェアリー生成・アネサル・EC10達成後に強いカードを中心にピックする
・エルフフォロワーを優先的にプレイする
・EC10直前は処理要求度の高い盤面作りやバウンス系カードを用意する

基本的にアネサルとフェアリーや1コストを組み合わせて繋いでいくことが序盤の理想的な展開となる
基本方針で進行できなかった展開
カウントもプレイ回数系のカードも活かせず最終的に力負けしやすい

このクラスの強み

序中盤の安定感がある
デッキの多数が低コストカードで構成されており高い確率で1ターン目から行動可能。またバウンスでのトークンを活用する構造から中盤の動きの欠損も少ない。
この点はほぼ全ての動きをデッキから捻出する必要のあるロイヤルとの明確な差別化点である。

・エルフカウントが他シナジーとの親和性が強い
カウントを稼ぐ際にフェアリー生成カードや1コストを集めるのでフェアリー関連やプレイ回数といった既存のエルフギミックの受けも自然とできるデッキになる。

ただしプレイ枚数系のカードからECへの相性はなく寧ろカウントが進み難くなりさほど良くないことがある。特にこの2枚を取る際はよく吟味した方がいいだろう

・対応力と柔軟性が高い
理論上あまり弱点がない。
これは2Pick的に必要な要素のカードが一通り揃っており、バウンスで必要なものを再使用できるためである。
具体的には体力回復は《ソードラビット》、盤面とリソースは《農作のエルフ》諸々。除去関連については確定除去は《ホーネットユーザー》、全体除去は擬似的だが潜伏も処理可能な《ブランチウィップ》《伐採斧のドワーフ》といった感じ。
実際は全てのカードをピックできる訳ではないので欠点は必ず生まれるが対面からはそれが何処かは分からないためエルフの強味なのは変わりない。

このクラスの弱点

・打点の金虹依存度が高い
キーカードである《農作のエルフ》が疾走を持っておらず、銅銀についても《マチェットエルフ》《ゲイルピアーズ》ぐらいしか直接打点になるカードがないので最後の一押しは金虹の打点札に頼る展開が頻繁に起こる。
ただし《伐採斧のドワーフ》はじめアディショナル追加の《雄々しき集い》などもあり打点関係のカードは種類が多いので優先して取るという意識があれば欠損することは少ない。

・デッキバランス・プレイが難しい
他のクラスと同じようなコストカーブでピックをするとECが進まない非常に重いデッキとなるためエルフ特有の低コスト中心のピック観を持つ必要がある。

しっかり形が整ったこのデッキに見えても
リソースが農作依存だったりローズディアーのサーチ先が欠損、フィニッシャー以外のダメージ手段が乏しいなど色んな不安材料が見えてくる


このエルフ特有の考え方の必要性はプレイに関しても同様で、低コストなカードがデッキを占めていることでプレイ可能な選択肢が広い。それでいて1ターンに2プレイ要求や1コストフォロワーを要求されることが多々あり、カードを温存する立ち回りが正解になることもある。

プレイ回数の他にバウンスも対象となるフォロワーが必要なので1コストフォロワーを供給できるかどうかはかなり重要である



無論これは相手の盤面と付き合いながら、そしてエルフカウントを進めながらのプレイになるのでテンプレート化してやる事を紹介が難しい

このようにエルフは無限回繰り返す選択の連続である。故に独力で最適解を求めるのは非常に難しいが、だからこそ何回ピックをやっても楽しいクラスであり、難度に見合うだけのパワーの高さをもっている。

もしプロ選手の配信や大会でエルフを見る機会があれば是非『そのプレイが次のターン以降のどの動きに繋がっているのか』を考えてみて欲しい。
これはAOA環境に限らず今後のシャドバの上達にきっと活きるはずだ。

優先カード一覧(画像だけ見たい人用)

レアリティ別に解説しているため文量多め。画像と必要な部分だけ拾ってもらうのが参考にしやすいかと思います。

評価基準

S…プレイできれば勝利に直結するカード・必須カード
A …クラスの軸となるカード・優先ピックカード
B …そのクラスと相性のいいカード・単体性能の高いカード
C…基本性能は高くないが、状況次第で活躍が期待できるカード
D…シナジー薄めなカード・平均的なカード
E…出来るだけ避けたいカード
2コストフォロワー…序盤のパスを防ぐために数枚必要なカード(※評価表だとDに入ってしまう2コスを別枠にしました)

補足
・S〜E + 特別枠
を付けた段階評価。同ランクは左側をより優先しているカードになるよう心掛けていますが、一部異なることもあるためその場合は更新や追記をいたします。

・Tier makerはつぁんさん作成のものを使用しています
https://tiermaker.com/user/1209033

※実際にはその時のデッキに応じてカード評価が上下することがあります。
(分からない択についてはTwitterのDMかハッシュタグ『 #ソーpickメモ 』でツイートして頂けたら幸いです!)

ピック方針・カード別解説

キーカードや補足が必要なものに絞って解説していきます。解説カードは少しずつ増やす予定ですが、気になるカードありましたらご連絡頂けると助かります。

金虹

ピック方針:打点となるカードを優先。これは弱点の項で触れたとおりだが、金虹でトドメを刺す勝つ他にも《農作のエルフ》で盤面で押し切って勝つ展開も再現性の高い勝ち筋なので《アクアフェアリー》や《根深き手の異形》といったEC稼ぎをサポートするカードも評価している。

キーカード/特記カード解説
Sランク
シャイニングヴァルキリー/ノワリス
最速進化ターンから盤面処理とリーダーへの圧力を同時に行えるカード。
この2枚の優れている点として早いターンからパワーを発揮できる点とエルフの全ギミックに大きく貢献する点がある。
実際に使ってみればECの進み方やプレイ回数系カードの運用のしやすさが段違いに違うことを体感できる。

どちらも強力であることは間違いないが、シャイヴァルは進化前提でフェアリーが出る枚数が1多く、フェアリーへの付与能力がファンファーレなことでサネサルで利用し易いことからシャイヴァルを若干評価上にしている。

伐採斧のドワーフ
潜伏・選択不可まで破壊可能な説明不要のパワーカード。今環境は9ターン目までゲームが進むことも多くエンハンス9でもプレイ機会も少なくない。
活躍ターンの関係でシャイヴァル・ノワリスを高く見ているが《野生の目覚め》のサーチ対象でもあるためそれ以外のカードとの競合の場合はこちらを積極的にピックしたい。

雄々しき集い
対エルフの立ち回りを大きく変更させた1枚。
このカードにより対エルフでは8PPでフォロワーを残すことが許されなくなった。
処理強要フォロワー2体が高スタッツで出ることから5コストの盤面展開としても優秀。特に対ロイヤルの《才気の戦略家》前におけると苦渋の選択を迫ることができる。
盤面ロックを施行されても大狼1枚分火力があることはリーサルプランとして覚えておきたい。

Aランク
コスモスファング

潜伏への対抗策のないクラスにはフィニッシャーとして。対策の多いクラスには7点叩き込みながらターン終了時のバウンス能力を活用するサポート的な運用で活躍をする(進化はプレイしたターンに使用)。
後者のような使い方が有効になったのもエルフのカードパワーの上がった証拠と言える。
強いカードには間違いないが、エルフミラーの場合は《伐採斧のドワーフ》の存在から常にリスクを伴う。フィニッシャー運用まで見据えると《マチェットエルフ》も回答に含まれるのでファングで勝ちに行く手段はプランB程度の認識留めておきたいところ。

アクアフェアリー
1枚で2プレイ達成・EC3稼ぎ・アネサルの理想のバウンス先とエルフのギミックにとことん噛み合ったカード。環境初期は冗談半分に優先度上げて試していたが最終的にもこの位置に。
無論このカードの性能はフェアリーを2枚加えるのみなのでシナジーありきの評価である。

Bランク
奮励のプリンセス・メリオーネ

ECとフェアリーギミックに対応しつつ運用の難しいアルバ・ビーストランサーの2枚を6ターン目に着火できる強力な展開札に変えてくれる。

ベネディクションエルフ
先攻有利なAOA環境では性能的に評価されるべきカードだが筆者は過小気味に評価している。
このカードをプレイしたターンはECが殆ど進まず、ミラー戦では消滅でも相手のカウントは進んでしまうため奪い取った盤面が必ずしも有利に働くとは限らない為である。
ただし農作やガルドル・ダンスクラブと強力なターゲットは多い。
それらが使われる後半のターンに体力が20残せるかは分からないため、ピックする際は強みと弱みの両方を見据えた運用が必要というのが筆者の意見である。

Cランク
剪定の咎人・マガチヨ
理想的なプレイが2プレイ達成を連打してECを稼いでいく形になりやすく3プレイで留まるシーンが多い。その疾走することは少ないサポートという認識でピックしていくことになる。
4プレイ以上を能動的に行うカードには根際の刺客やレーネ・フィリィなどがあり、この辺りがピックされた際には疾走の運用が視野に入る。
ちなみに《芳気の看守》と合わせると20点となる

ピック方針: 《農作のエルフ》を最優先にピック。残りのカードはECをサポートするピックになるが、どちらかというとEC稼ぐよりも盤面に干渉するほうに優れているカードが多いので、除去に関係したカードをピックすることでサポートしていくことになる

Sランク
農作のエルフ

3/3 5/6守護2体を展開しつつ、その5/6に突進とドローが内蔵されているという分かりやすい2Pick特有の盤面とリソース暴力のパワカである。
このカードをより早く、多くプレイすることがエルフの最も楽な勝ち方。
EC10の条件を満たす前でも3/3 1/6(1ドロー)であり対戦相手に処理要求を迫る行動は取れるのでほぼマストピックと考えていい。

Aランク
ベビーフェルパー

フェアリーや1コストをドローと盤面処理に変換してくれるカード。ファンファーレ能力なのでアネサルとの相性もいい。
元々は《ナチュラルテイマー》の方を評価していたがECが貯まる前から活躍するこちらを上にした。

Bランク
根際の刺客

1コストフォロワーの平均除去ラインが3点であるためそれを補助する役割。条件の進化はECが5を超えると《妖精の学習》が自動進化をしてくれるので発動機会は多い。他にも《ホーネットユーザー》はじめとした2プレイ系カードの起動役としても貢献

ローズディア
1コストカードをピックする機会が増えたことで評価が上がった1枚。リソース面でかなり優秀だが、《野生の目覚め》で処理されてしまうことや体力の高さ故にEC稼ぎに貢献出来ないことがある。
便利なカードであることは理解しつつ総じてエルフミラーだと遅れを取ることがあることから後述する《迷林の大梟》の方が優先度が高い

迷林の大梟
4コストのフォロワーでEC効率の悪いフォロワーであることは間違いないが進化後の5/6は《野生の目覚め》と《ソードラビット》の両方に強いスタッツであり、潜伏は干渉手段の少ないヴァンパイアに有効に働くため環境上位のクラスに有利に働く要素がある。
戦い方の項で触れた話になるが、2プレイホーネットユーザーをするためには4ターン目に別のカードを据える必要があることに触れたが、このカードはホーネットが進化を使用しない除去であることやリソース不足を解消できるためその枠に最適な1枚である。
様々な利点を述べたが4コストの重さという欠点は変わらないため積極的に採用できるのは1枚目だけであることは注意

ピック方針: ECをすすめるために1コストフォロワー・フェアリー生成・アネサルを中心にピックしていく。ただし闇雲に1コストを取るだけではすぐにリソース枯渇が発生しデッキパワーも1・2コスト相当の力にしかならないのでECには関わらずとも単体で活躍をするカードを適宜ピックしていく必要がある。このバランスの見極めがエルフの難しさを更に深めていると感じる。

Sランク
サルビアパンサー/アネモネタイガー
AOA2Pickエルフの核。
1cエルフォロワー→アネorサル→再度1cプレイ
この一連の流れでECが4進む。即ち1ターン目から動き始め、アネサルが2枚あれば最速で4ターン目にEC10達成可能な盤面が形成される。

特定のカードとのシナジーを意識するなら《新緑の新入生・カステル》のピック基準はアネサルが複数枚確保できてるか否かが非常に関係する。
カステルは複数回使用することでゲームへの影響度が変わる1枚であり、それを実現するにはアネサルの存在が不可欠

今回は以上になります。閲覧頂きありがとうございました。
ご不明な点はTwitterのDMまでご連絡頂けると幸いです。また次回noteでお会いしましょう。

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今期2Pick全体概要

https://note.com/sopickmemo/n/nd828de546eb5


ロイヤル関連のnote

https://note.com/cute_deer184/n/n88c7cb698bd9



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