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「千住明の世界~コラボレーション・コンサート2021」に出演して① ~練習編~


今週10月12日(火)サントリーホールで開催された35+1周年記念「千住明の世界~コラボレーション・コンサート2021」に出演しました。久しぶりにサントリーホールという大舞台で歌うことができた喜びと、終わってしまった後の寂しさとが入り混じった余韻に浸っています。フレッシュなこの感覚が消えてしまわないうちに、今の気持ちを書き残しておきたいと思います。

試験勉強のように練習に勤しむ日々

このコンサートは表題通り、千住明さんの世界そのもので、千住明さんが作曲やアレンジをされた曲でプログラムが構成されていました。出演者は千住明さんの実妹千住真理子さんはじめ様々な分野で活躍しているメンバー、そして千住明さんの実兄千住博さんも美術を担当されるという豪華さです。出演が決まってからは、この中でしっかりと私の役目を果たすべく、自主練習と自主勉強の日々。楽譜が届いた日はまるで期末試験の課題が発表されたような気持ちで、しばし高校時代に戻ったかのようでした。しかし、新しい曲を勉強し始める前に、楽譜を黙読でざっと読み、頭の中で音を想像するこの瞬間が実は好きだったりします。


歌う曲をいざ練習スタート

私が歌うことになった曲は、舞台『蜜蜂と遠雷~ひかりを聴け~』『シンフォニー音楽劇「蜜蜂と遠雷」~ひかりを聴け~』に出演します!をご参照ください)でも歌った「休息」「ひかりを聴け」そして今回初めて歌うアニメ『鋼の錬金術師』から「Trisha’s Lullaby」でした。舞台『蜜蜂と遠雷~ひかりを聴け~』では主演の中山優馬さん、湖月わたるさんと3重唱で歌った「休息」を今回は中山優馬さんとデュエットで、「ひかりを聴け」は、中山優馬さん、紅ゆずるさん、杉山清貴さんと今回初顔合わせの4重唱というプログラムでした。

今年3月~5月に出演した舞台を思い出しながら懐かしくも楽しくこの2曲を練習していましたが、何といっても今回初挑戦で、しかもソロで歌う「Trisha’s Lullaby」が一番の大曲でした。やっと公表できますが、前回の記事で私が奮闘していたラテン語の歌がこの曲です。もし前回の「新しい歌との出会い~ラテン語の新たな発見~」を読まれていないという方は、是非そちらもお目通しください。

オーケストラとの前日リハーサル


コンサートの前日はオーケストラとの練習でした。泣いても笑っても本番は翌日。今までもオーケストラと共演したことはありますが、オーケストラとの練習は本番当日以外に1回あるかないか。今回も当日のリハーサルを除けば、オーケストラと練習ができるのはこの1日のみだったので、事前準備は完璧にしておかなければ、と自分を駆り立て臨みました。

とはいえ、ラテン語の歌詞、歌もようやく体に馴染んだだろうか、といった状態。ピアノ伴奏でも歌ったことがない曲をフルオーケストラと歌う緊張感。この曲を作曲され、オーケストラの指揮をされる千住明さんになんと言われるだろうか、と緊張マックスでいざオーケストラ練習に臨みました。

いざオーケストラをバックに歌うと、この曲の美しさとたくさんの楽器の音の響きと振動に包まれ、心地よく歌っていました。あっという間に歌い終わり、千住先生も笑顔を見せてくださいました。ブレスのタイミングなどを少し確認し、リハーサル終了。個人練習中はもやもやしていた部分も、千住先生の指揮でオーケストラと一緒に歌うと、なぜか自然と解消した感じでした。千住先生すごい!

いよいよ明日は本番。今日のリハーサルを復習して、いざサントリーホールへ向かいます。
というわけで、本番の感想などはまた改めて!(つづく)


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