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【イベントレポ】fuck ZEROTOKYO (Y.O.L.O 3/30)

2024/3/30 Y.O.L.O@ZEROTOKYO参戦。

イベントレポと銘打ったが被害報告と言っても良い。
謎の階段で灼熱の中1時間待たされ、クラブと名乗る謎の空間にギチギチに押し込まれ、GottzとKEIJUのライブを見て帰った。

クソだった要因としては
・ZEROTOKYO 4割
・Y.O.L.O 3割
・俺 2割
・DJ 1割
くらいだと思う。

俺の反省点としてはとっとと損切りしてバーカンにでも逃げればよかった。

クソクラブ、いやクラブではない

まず最大戦犯ZEROTOKYOね。
深夜まではZepp Shinjukuとして運営して、夜からはクラブになるという謎仕様。いやそれ普通に考えて成立しなくない。

クソだった要因は色々ある。
それを挙げてく前に、良いクラブって何だと思います?
人それぞれ色んな価値観あって良いんだけど。

俺は「色んな楽しみ方が出来ること」が結構大きな要素だと思う。

例えばライブなら2-3時間でほぼ知ってるアーティストしか出てこない。だから「音楽を聴く」という楽しみ方だけで十分楽しいし、何ならライブに集中してない客はノイズでしか無い。

ただクラブは違う。
オールナイトならトータル5-6時間あり、その間の入退場もランダムである。
そして楽しみ方も純粋に音楽を楽しむだけでなく、ひたすら酒飲んで踊ったり、友達と後方で音楽を聴き流しながら話したり、純粋に音楽を聴いていたとしても別会場行ってみたり、VIP取って派手にシャンパン空けたり、ナンパしたり、まあ千差万別である。
入退場自由である以上全員が同じコンテンツを共有しているわけじゃないし、そもそも1つのコンテンツで5-6時間楽しめるわけないのである。
ワーグナーのオペラだって休憩挟まるわ。

だから「多様な楽しみ方があること」と「その楽しみ方の切替がスムーズに出来ること」は自分の中で良いクラブの必須条件である(結構フェスも近いものがある気がする)。

結果として当然ライブ会場とクラブは同じ空間で成立し得ないのだ。
わかるか東急。セラビとRAISEがそこそこ上手く行って調子乗ったか?
「え、クラブってみんな昼間は何もやってないけどこれライブ会場にすれば良いじゃん。二毛作じゃん、天才じゃね」じゃないんだよバカが。

というわけで元々はZeppなので、空間がめちゃくちゃ単調である。
具体的には下みたいな感じ。

構造的にかなり縦長で出入口は最後方のみ。途中に「床にソファーを並べた謎のスペース(VIPらしい)」があり、その先がフロアという感じである。バーカンは空間的に完全に外。
フロアはZeppによくあるセーフティーバーみたいなのがところどころあるだけで他はただの広場。なんもない。

で、これ分かるだろうか「多様な楽しみ方がなく」と「その楽しみ方の切替がスムーズに出来ない」のである。

まずフロアがだだっ広いだけで単調なのでメインフロア内に多様な楽しみ方はない。
そして、バーカンは外にあり、出入り口は最後方にしかなく、通路がVIPのせいで狭くなっているのでメチャクチャ移動しづらい。
これならZeppDiverCityをクラブ化した方がまだ良い。出入り口が横にあるという点で。

いやメインフロア以外は結構クラブっぽいのよ。
そこに行くまでの階段やら、バーカンやら。ただメインフロアはまじでただのZepp。

そしてこれにY.O.L.Oのクソさも相まって今回の大規模被害発生だ。

クラブじゃねえのにクラブイベント

ZEROはクソだったとしてY.O.L.Oもクソだった。
明確にY.O.L.Oがイベントとしてクソだったことが2つ。
1つは謎の1時間階段待機。
フライヤーには明確にOPEN23:00と書いてあった。

書いてあるよね?
んで、まあ23時から入場始まって、その頃にはZEROの前に長蛇の列が出来ていたので、実際ZEROに入れたのは23:20くらいだったかな。まあそれはいいのよ仕方ないし。
ただここからメインフロアが開いたのは24:00。その間何の意味もなくメインフロア前の階段で待たされたのだ。換気も悪く階段内の人々の熱気で3月の深夜にも関わらず灼熱だった。そこで24:00まで待機。
え、OPEN 23:00ってそんな解釈の多様性ある言葉かな?普通メインフロアまで入れると思うよね。フライヤーにメインフロアの出演者しか書いてないし。

そして2つ目はギチギチ過ぎる客数。
ZEROはただでさえ楽しみ方の多様性がなく、移動しようと思っても移動し辛い。そこにぎっちぎちの観客である。マジ動けない。何なら踊ることも出来ない。揺れる程度が限界。まじやばい。

んで、無意味に階段で待たされたので、客は前方を捨てられないわけだ。階段での待ち時間というサンクコストが発生しているのだ。
前方を捨てて酒を取りに行ったり、別のフロアに行こうとすれば、ぎっちぎちの客をかき分け、当然元の場所には戻ってこれない。あの謎の階段待ちの意味が無に帰すのである。

そもそもの建付的にクラブイベントというよりはライブ的な色が強かったのもあるが、この階段待ちとギチギチの客とZEROのクソさが掛け合わさり「KEIJUとGottzが出て来るまで酒も飲まずトイレも行かず、踊りもせず前方を確保することを耐え、2人のライブをとりあえず楽しんで帰ろう」というクラブイベントとは思えないイカれメンタリティが客に広がっていったのである。

そしてこのような状況であるにも関わらず、今回のY.O.L.Oは特に何の工夫もなくオールナイトのクラブイベントの流れなぞった感じだった。
オープン直後は特に盛り上げようってわけでもないBGM的なの流して、途中から徐々に客も煽るようなDJで熱を上げてって、2,3時にメイン来て、みたいな。

いや、HARLEMで、ギッチギチでもない客数でこれなら全然良いのよ。DJ飽きたら他の場所行ったり出来るしさ。けど状況見てみろよ。
最初のDJからギチギチに客入ってて、みんな死んだ顔しながら体揺らすか携帯いじるかしてたよ。
けどもう主催者側もそんなことに意識は行っていないんだろうな埋まったフロアの動画を自慢気にインスタに上げてましたわ。

「いや客も悪くない?」と言われればそれはそうかもしれん、だが流石にもう少しコントロール出来ただろ。んでDJも通り一遍なことしてんじゃねえよ。状況見て客楽しませろや。どう考えてもメインフロアの客はお前がかける曲を楽しむ以外の選択肢をほぼ殺されてるのにBGM的なDJタイムしてんじゃねえよ。

で、Gottzがやっと出てきて、20分くらいでライブ終わり、KEIJUが40分くらいライブして終わり。
まあ2人のライブは良かったよ。それまでのペインを回収できるほどかと言えば五分五分くらい、特筆してここが良かったーーーーとなるようなもんでもなかった。

KEIJUが最後「前にいてくれるお客さんはありがたいけどね、酒飲んで馬鹿みたいになって聴く音楽が一番楽しいから」と言って去っていった。

うん、言ってることもっともだけどさお前もこっち来てみろや☺

売上は上がる

でさあ、これ何がクソってここまでゴミみたいなイベントでも儲かりはするんだよ。演者が人気ならチケットはさばけるし、しかも今回はフロアギッチギチまで詰め込んでるわけだし。
で、客が埋まったらそこから売上の上振れはVIPだわな。
それでクラブの構造上「フロアの人数が多くてペインが大きいほどVIPの需要は上がる」のである。
要はフロアで多くの凡人が苦しんでいる様子こそがVIPの希少性を上げるのだ。
階段でクソみたいに待たせれば「VIPならもう入れるんじゃね」となるし、フロアで身動き取れないほど「VIPならもっと楽な環境で酒もたくさん飲めるんじゃね」となる。

だから今回みたいな人気な演者をメインに据えて、フロアのペインをデカくするイベントはまあ儲かると思う。

けどそれの結果生み出すのは大量の「もっと快適な環境でクラブ楽しみたかったな」というネガティブ感情なのだ。それが仕組み上のバグであってもそれを突いて儲けるのが資本主義だろ、儲けた奴が正義だろと言われたらそれまでだが、やっぱりそういうイベンターにも箱にも寄り付きたいとは思わないね。

ZEROやY.O.L.Oで演者がアツいイベントがあったらなんだかんだ行ってしまうと思うが、可能な限り金落とさずに帰ります。というか出演者側もこんなクソみたいな会場とイベントに飛びついてんじゃねえよ。自分の名前出して自分目当ての客が来る以上出るものにも拘れや。

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