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アドベントカレンダーをファンズ社の「恒例」にするまでのエトセトラ

こんにちは、ファンズ株式会社でQAディレクターをしているSHIOと申します。
ファンズに入社して2年を超えたぴよぴよ気取り長めな社員です。

さて今日は、ファンズ社で開催されたアドベントカレンダーについてのお話・・・・ではなく、何もないところから突如どうやって社内を巻き込んでイベント化をして行ったのかのお話をしていきたいと思います。

会社でアドカレやりたいけどなぁ・・と思ってる人にはすこしでも参考になるのでは・・という気持ちを込めて書いていきます。

ささやかな前提

まず前提として、ファンズ入社時の時点でファンズ社には「アドベントカレンダー」の文化はありませんでした。
多少の記事発信しようという小さな試みは開発の部署ではあったものの、なかなか継続することができず・・・生まれては潰えていくと言うのをslack上の過去ログで観測しました。

でも、私アドカレやりたいんです。

いろいろなnoteで書いてますし、書かれていますが、ファンズに入社する前にとても困ったことがありました。

当時、ファンズの社内・社風・風土・雰囲気・どんな人が働いているのか に関する情報が本当に少ない。

由々しき事態です。(私にとっては)
働き心地に直結する情報は、面接とほんのかけらのような記事が1つ2つ程度でした。そのため面接させて頂いた方々の印象がとてもよくても、その他への不安は拭えず入社する形に。

結果的に「めっちゃいい会社だった」のでハッピーエンド!なのではありますが、これって逆にもったいなくないですか?と私は言いたいのです!!

これって逆にもったいなくないですか?!

入社3ヶ月後のSHIOの叫びより

なので、まず情報発信をするきっかけ「起爆剤」が必要です。
そして「私だけが頑張ってもあまり意味がない」というのもポイントでした。

入社前の人が知りたいの「ファンズのいろいろな顔」であり「SHIOのいろいろな顔」ではないからです。1人の人が多方面から語るより、「様々な人が思うファンズや中の人のこと」を思い思い書いてくれた方が絶対良いに決まっています。

しかし、ここで大きな問題があります。
そう「入社したばかり・フルリモート・slackでしか見かけないの三拍子揃った」私の存在は、もはや顔すらも知られてなさそうな感じ。
そんな私が突然イベントを立ち上げたとして人がついてきてくれるのか、ついてきたとしても盛り上げるのかはハタハタ疑問でした。

結論、長期スパンで考えることにしました。

思い立っていこう

記事書きWeekにするとか、いろいろ考えましたが、シンプルにしました。
「社員が一同に記事を書くイベントなんて1つしかない!」私は即座に思い立ちました。

「アドベントカレンダーだああああああああああああああああああああ」

まずジャブを打とう

まず、「今年はアドカレを企画するんやで・・」というのを匂わせる必要があります。これは、アドカレ参加者を増やすための施策としてとても重要であり、まず興味を持ってもらうところからのスタートとなります。

そもそもアドベントカレンダーを知らない人もいますし、読む専門で書く気はあまりない人も多いでしょう。なので、書く側に回る可能性をにおわせます。カレーの香りのごとく香ってもらうのです。

匂わす時期とスケジュールについて

正直10/23の匂わせではやや遅いのですが、12月から始まるイベントを体感してもらうには10月台は早すぎるんです・・(経験上
なかなか12月のイベントに参加する、という感覚がアドカレを知らない参加者ではつかみづらく、ギリギリをまって行動を始めました。

行動前に決めたのは、アドカレの「テーマ」。
私は「なんでもよし」として告知しました。

例えば金融や会社についてと縛ることもできましたが、私が今回のアドベントカレンダーを始めたきっかけは「どんな中の人がいるか」を知ってもらいたい気持ちからでした。
そのため、会社について語りたい人は語ればヨシ!別のことを語りたい人は語ってもらってヨシ!としましたが、結果、会社のこと自分の業務の延長線上のこと、完全趣味なことなど多種多様な内容で書いていただけました。

実際の告知についてはこんな感じで書いています。

実際の呼びかけはこんな感じ

1回きりの告知では人は集まらない

そうです、悪気があるわけではないのですが、なかなか集まらないのです。これは私が長年企画側にいたので理解しておりので、複数回のリマインドを経て、徐々に人を集め参加者を増やしていくようにしました。

枠の9割が埋まったのは、11月の末週でした。
でもほぼ枠が埋まったのは新参者の私の力ではなく、ファンズの中の人の意欲の高さ故だなと思っています。さすが・・!
ただ、この時点でアドカレ開始1週間前・・・・ゴゴゴ

もちろん歯抜けになることは私も想定しており、その分は私が書くぜ・・という気概で取り組んでいました。
ただ一方で、やっぱ参加します勢、もう1記事書いてもいいですよ勢も出てきてくださり、無事すべての日数を中の人達で埋めることができました。拍手。皆様の参加意欲に感謝。

そして完成したファンズ初のアドベントカレンダーはこちら↓↓↓

さてここからが本番です。

アドベントカレンダー、参加者も大切ですがそもそも記事などメディアを投稿してもらうまでがアドベントカレンダーです。
アドベントカレンダー前の呼びかけ、実施期間中も相当をフォローが必要となります。
あとは夏休みのごとくギリギリまで執筆してない方もいらっしゃるので「そろそろ出番ですよ・・!」とお伝えするのも成功の秘訣だと思っています😎

あとは「カバー画像どうしたらいい?」とか「どの媒体に書いたらいい?」など参加者の疑問にもフォローを入れつつ、みんなが書ける体制に持っていけるようにしていきます。

そして本番。
告知告知告知ィィィィィィ!

まず私は、告知を毎日実施することにしました。
アドベントカレンダーを風化させないこと、そして参加者のモチベ維持のためです。
基本的には以下の点をほぼ毎日Slackに投稿していきました。

  • 今日投稿する人の記事の紹介

  • 翌日担当さんへのメンションと紹介

🎄初日🎄

トップバッターは私でしたので、先述した通り自分の記事の紹介と翌日担当の方の予告をしています。

2021/12/1にSlackで告知を開始するSHIOより

やはり初のアドベントカレンダー1日目、スタンプの様子から見てあまり盛り上がっていないように見えますね。
実際私の目から見ても「まだみんな目覚めていないな・・」という印象でした。
ここからは、発起人の腕の見せ所です。
当社にとってこれが「一大イベントになるんだ」ということと「このイベント実はめっちゃ楽しいんだ」と気づかせるターンです。
精一杯盛り上げていきますよ~~~~~~~~~~~💪💪💪💪💪

とある筋肉の記事が社内でバズり始める

中の人たちがスレッドでざわつき始めます。
ざわざわは人を呼び「私も記事読んでみよう!」「僕も!」といった要領で、なんとなく他人事化されていたイベントがだんだん自分事化されていきます。そう、「当事者」になっていくわけですね。

その現象が始まれば、「感想をコメントしていいんだ!」という空気が発生して、感想ハードルが劇的に下がります。
社内の人が感想をコメントする状態が発生すれば「エンジンは温まってきたぞ・・!」という状態です。

発起人は、温まったエンジンを冷やさずに保温しつつ、粛々と記事紹介&次の担当を呟いていきます!また、ご自分から「書きました♪」と投稿してくださる方もいらしてとても「自分事化」が進んまいりました。

筋肉のバズ(言い方)が発生した後はこういう感じでコメントが増えていきました。

動物大好きな私得な記事でしたが皆さんも興味津々

そして迎える最終日、フィナーレ🎉

25日の投稿の報告

後半戦も盛り上げ役に徹しつつ、執筆者や読んでくださる方も「当事者」として引き続き巻き込んでいきました。おかげで伴走している間、ファンズの中の人たちの熱量は上がりましたし、リモートワークの中で少し希薄になっていた部署を超えたコミュニケーションが促進されたように思います。
そういった意味でもやってよかったなと思いました👏

このやり方が「正しいのか」といわれると一概にそうとも言い切れません。
私は、今回の伴走を通して、中の人の記事は必ず読むこともすごく楽しかったのです。なのでただ単に私はこのやり方があっていたというだけかもしれません。

また、会社の色によっては違う盛り上げ方もあると思いますので、あくまで一例として見ていただいた上で何か得るものが少しでもあれば幸いです。

大成功したファンズ初アドベントカレンダー

アドベントカレンダーを実施したことで思わぬの副産物がありました。

【1】入社予定の方たちのほとんどがなんらかのアドベントカレンダーの記事を読んでいたこと

入社後に話を聞くと、〇〇読みました!とおっしゃる方が多く、私の入社時にはなかった露出の少なさが少し改善されたように感じました👏
良かった…本当によかった・・・。

【2】新しくジョインされた方が過去のアドカレを読んで楽しめること

入社前にアップされた情報ってなかなか読む機会がないのですが、1か月単位でまとまっているアドベントカレンダーはリンク集みたいなもので、大変振り返りやすい性質を持っています。
そのため入社された方が気になるものを読んでみたり、社内の会話で記事が引用されることもありますし、翌年の参加者が過去記事で雰囲気をつかんだりすることもできるようになりました。

ある意味Funとknowledgeの同居と言えそうです、すばらしい👏

【3】入社された方や参加されなかった方から「来年私も参加したいです」と声をいただいたこと

これはびっくりしました!参加希望者が企画前に出てくださるとは・・!企画者冥利に尽きる出来事でした。
実際参加された方は「書くのめっちゃ大変だったけど、やってよかったww」とコメントされる方も多く、それを聞いた人も「参加してみようかな・・」という気持ちになったようです。

そんなこんなでいつの間にか恒例になったアドベントカレンダー

翌年も企画しまして、無事12/25を完走し大盛況でした。
初回の手順とほぼ変わらず、伴走をしていきました。

今年もアドカレは実施予定です!
そして社内の方も「そんな時期がきたか」と思えるくらいには定番化してきた行事なのではないでしょうか?

発起人の私の次なる目標は、私以外の人も発起人となって運営ができるといいな!ですね!!きっと「当たり前」になると自ずと出てくる(もちろん募集もしますが)と思いますので、ぜひこれからもファンズの「恒例」としていきたいと思います!

最後になりますが、アドベントカレンダー?なにそれ?が大多数の会社で「アドベントカレンダー」を「恒例」にしていくまでの道のりは決して平坦ではなかったかなと振り返って思います。

ただそれに余るリターンが返ってきますし、会社としての財産、そして個人としても執筆したという財産が残るものでもあるので、「アドベントカレンダー」という形でなくとも何かしらを残していくことのメリットは非常に多いように思いました。

最初の「参加者の壁」を乗り越えればあとは波を作っていくところになるので、ぜひ1人で発起人しなくても複数人や部署単位でも構いません、ぜひチャレンジして「恒例」を作っていっていただければいいなと思います!(まことに勝手ながら・・)

お約束(CM)

アドカレが「恒例」になったファンズ株式会社は、一緒に働いてくれる仲間を探しています!(恒例)

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ぜひ皆様気になったらお声がけください🎉
開発チームはカジュアル面談スタートなので「とりあえず話だけでもきいてみよー」というのも大歓迎です!
お待ちしております🙌

それでは、また次の記事でお会いしましょう~!

SHIO@ファンズの中の人

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