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【vol.01】 PUNIO忘備録

最高の空間を作りたい
古本屋、バー、カフェ、純喫茶、家、古着屋
全ての空間を網羅した空間を
ただの趣味であるかもしれない
業で動く人間の本能かもしれない
単なる自己表現の枠に収まらない、いまだかつてない空間体験を
例えば自由であれる場所であったり
知識をアウトプットできる場所であったり
自己表現できる場所であればいいのだ
そこでイノベーションが起これば最高だし
この場所が聖地になれば間違いなくオモロい
好きなことを好きな様に、じゃない
好きなことを好きになって欲しいから
何故蓮と大也と始めたのか
何故今なのか、何に繋がるつもりなのか
コレは一体何なのか
バチくそにイケてて欲しい
memoから抜粋 (R3.01.25)

2021年、1月。僕は蓮を町田の喫茶店に呼び出した。「このまま、何者でも無いまま終わりたくない。何かしたい。何かでかいことをしたい。」最初はPUNIOでもなくて、アートギャラリーでもなかった。『3人で住んで面白いことする』それが原点だった。

3人とは小学校からの幼馴染で、中学では同じバスケ部だった。
高校で3人とも違う高校に進んだけど、よく遊んでた。
くだらないことも、真面目な話も、良いところも悪いところも全部曝け出してきた。言葉にならないところで繋がっていて、完全に安心で信頼を置いてるからこそ、世界中の誰になんと言われようと二人の前では格好良くありたかった。

ふたりには嘘がつけない。

二人の前での僕は最高に自信満々で、安全で、独りじゃなくて、自分を好きでいれた。3人でいたら僕は最強でいれた。

だから、何かでかいことをしたい。と思った時、蓮と大也と何かしたかった。蓮と大也がいてくれたら、僕は最高に面白いことができる気がしたから。だからふたりを誘った。

『最高の空間を作りたい』

3人でこそそれが成し得ることができると信じて疑わなかった。

それからは毎日のように蓮の家に集まっては作戦会議をした。

「何するかは取り敢えず住んでから決めよう。まずは3人で住む場所を決めよう」

物件のサイトを片っ端から漁って探すも、東京は家賃が高い。
そこでお金のない僕らが辿り着いたのは『空き家』という選択肢だった。

空き家に絞って調べ始めると興味深いことがいろいろわかってきた。

「日本で一番空き家が多いのは東京、しかも世田谷」「第一次ベビーブームの団塊の世代の高齢化によりシニアが急増バブル期の流れでマイホーム所有の風潮や、別荘の購入、生活水準の上昇により(蛇足だけど、日本の生活保護受給者は減っているらしい)」「活用例としてはコワーキングスペースが多い、リモートワークが当たり前になったアフターコロナの生活において、自宅と空き家のデュアルライフは適度な気分転換になり、作業効率もあがる」

調べれば調べるほど空き家について興味が湧いてきた。リノベーションしておしゃれになった空間を見て、ここは自由だと思った。ここなら自由にできると思った。

蓮の実家は代々木上原にある。探していると、ちょうど下北沢に空き家をメインに扱った不動産屋さんを見つけた。近いなら話を聞きに行ってみよう。僕らは下北沢のBONUSTRACKにあるomusubi不動産に物件を探しに行った。

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