孤独を越えたさきに
拡がっていたのは
あの人おなじこの空間でした

ただただ眺めていると
頭のおかしい子
ちょっと変ななよね
空を見てニコニコしてた
あの時から
どれだけ頑張っても
人らしくもなれず

50年近くたった今も
笑い合う友は
この空間

人とは
分かり合えそうにない
私とは
空なのだと
空に問うても
ただ優しく風が吹き抜けるだけ

言葉の無力さは
もう語り尽くしたので
多くは語るまい

消え行く時と共に
過ぎ行く時と共に
私ひとり
空と共に
風の音を聞き
消ゆ