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つながり創出テクノロジー

日経COMEMOイベント
テクノロジー×シニア 変わる僕たちの働き方
「つながりが切り拓く未来#01」に参加させていただきました。

高齢者と関わるお仕事を経験したことがあり、大変興味深いテーマでした。

社会構造の変化、つながりの変化、働き方の変化について三名の登壇者の方が語られました。


高齢者自身が登録するマッチングサービス

印象深かったのは雇用における「65歳と67歳の違い」。
数字では2歳の差です。

では、あなたが警備会社の採用担当をしていたらどうでしょう?
「65歳まで」として出した求人に、65歳と67歳の人から募集がありました。
67歳の人は対象外でしょうか?

実は67歳の人のほうが体力があるかもしれません。
「65歳まで」と年齢で線引きをすることで、求める人物像により近い人を切り捨ててしまっている可能性はありませんか?

定年退職を迎えてからロードバイクを始めた知人がいます。
きれいな白髪の穏やかな男性です。
専用ウェアに身を包み、孫ほどの年齢の自転車仲間と一緒にサイクリングを楽しむ。
1日で100㎞近いロングライドを完走されたことがありました。
当時、おそらく70歳くらい。
私の中にあった「高齢者像」は見事に打ち砕かれました。
様々な年齢の仲間とスポーツを楽しむ笑顔はとても魅力的です。

雇用する側には何か目安となるものが必要。
一般的には「年齢」や「履歴書」でしょうか。
でも、履歴書1枚では知ることができない相手の能力があります。

高齢者自身がプロフィールを登録をする「マッチングサービス」には大きな可能性を感じました。
趣味なども登録できると、よりその方が「見える化」されそうです。


つながりの大切さ

老人ホームに入居された当時ははつらつとされていた方が、時間の経過とともに元気をなくしてしまったことがありました。

自由に外出できない。
決められた生活の繰り返し。
転居により住み慣れた地域の方とのつながりをなくしてしまった。
といったことが理由の一部にあると思います。

これは高齢者だけではありません。 
核家族・マンション住まい・育児中の専業主婦も似ています。
「育児は大切なことだけれど、外との関りがなくなり社会から取り残されているのではないかとふと不安を感じることがある」と聞いたことがあります。

「昔の長屋→共有・支えあい・シェアの原風景」を時代の変化に合わせて現代に取り入れることで、高齢者だけでなくたくさんの方の人生を良くすることができるかもしれません。


テクノロジーを活用したシェアリングエコノミー

テクノロジーの活用により、例えば


「折り紙が得意なおばあちゃん」×「折り紙が好きで学びたい小学生」

「パソコンに詳しい育児中の専業主婦」×「パソコンを学びたい高齢者」

「定年退職後の技術者」×「技術を学びたい学生」


がマッチングされてつながるシェアリングエコノミー。

年齢や性別に関係なく、お互いのできることを尊重して頼りあう・支えあうことができたら。
独居老人の孤独死を減少させることができたら。

暗いニュースばかりが取り上げられがちな少子高齢化問題ですが、豊かな未来への希望を感じることができたイベントでした。

何かのお役に立てましたら幸いです。いただいたサポートはねこのおやつに使わせていただきます。