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Calling

私の内側のどこかに
格納された
巨大なデータから
導き出される
その時々の感情が
何かの折に触れ
とめどなく溢れはじめる

ある時は〝怒り〟
ある日は〝憂い〟
そして、今この瞬間感じている
ほんわかとあたたかく
包み込まれていくような
〝温もり〟

はるか遠い場所から
聞こえてくる
私の中に眠る〝何か〟を
呼びさまそうとする声が
日々大きくなり
響き始めた

誰のための
何のための
〝Calling〟なのか
媒体となっている私にさえ
わからないことも多いのに…

勝手に〝何か〟を呼覚まし
蓋をあけただけで
その中を確かめぬまま
誰かの元へ
そのデータは流れ
根も葉もない物語となって
紡がれていく現実を
ただ眺めるだけしか
手立てはないのだろうか…?


____________


〝我〟はただこの地に降り

美しい情景の中で

ただ息をしているだけなのじゃ

勝手に〝我〟を讃え

羨望の眼差しを持ちながら

〝我〟を羨むことで

己を保とうとする〝そなたら〟に

〝我〟の意図が

わかるはずがあるまい


_____________


私の中の神が
静かに〝怒りと悲しみ〟で
震えている
たとえ呼ばれても
その意図は神にさえわからない。
何故なら、ただそれらは
起きただけにすぎず
神はそれに反応をしただけだから…
ふと、なんとなく、そうしたかった
ただそれだけ。


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