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早く動く被写体を撮りたくて、時速500キロのリニアモーターカーを撮影した話②

以前、都留市のリニア見学センターで時速500キロのリニアモーターカーを撮影に挑戦してみたのだけど、悪戦苦闘した挙げ句に全然良い写真が撮れなかったので、改めて撮影に挑んできた。

前回の撮影の話は、記事に書いているのでよかったらこの記事を読む前に読んでみてほしい。

前回撮影したときはあまりレンズについては考えておらず、手持ちの20-40mmで撮影した。場所によっては広角レンズのほうがいい場合もあるけど、今回のような建物の中から撮影する場合は、よけいなものが映りすぎるし、車体も小さいのであまり迫力が出なかった。

今回は、知り合いから拝借しているTAMRONの28-70mmとSONYの70-200mmの望遠レンズを持ってきている。望遠でなるべくよけいなものをカットし、車体に近付いて撮影することにした。

わくわく山梨館

まずは、無料で空いているわくわく山梨館の展望室に向かう。ここはいつ来ても空いているのがいい。椅子に座りながら、ゆっくりカメラのセッティングができる。

手始めは、28-70mmで撮ってみる。さっそく笛吹市方面からリニアがやってきた。撮り始めてしばらくはまた連写モードのことを忘れていて、必死にシャッターを切った。ガラスの反射が映ってしまっているが、なかなかいいのではないか。

ISO800 32mm f/6.3 1/6400秒
ISO800 32mm f/6.3 1/6400秒

続いて、FE70-200mmで撮影してみる。やはり近付いたほうが迫力は出ている。

ISO1250 164mm f/5.0 1/3200秒
ISO1250 97mm f/5.0 1/6400秒

今度は正面に構えてみる。斜めから見るより動きを感じるのだけど、早すぎて全然追えていない。連写モードになぜしない。

ISO1250 95mm f/5.0 1/6400秒

どきどきリニア館

続いて、有料のどきどきリニア館に向かう。こちらは建物の各フロアに展望エリアがある。

まずは、1階。ここは正直なところあまりいい撮影場所とは言えない。上野原市側はぜんぜん見えないので笛吹市側から来たときにしか撮影できないのだけど、すぐ目の前にトンネルがあるのでいつ車体が見えるのかわからないのである。連写モードにしても、トンネルの中から轟音がしてからシャッターを押し続けているので、無駄な写真が何十枚も増産される。

見えた瞬間にシャッターを切るとこうなる。そしてフェンスに遮られて映りは良くない。さらには天気が崩れてかなり薄暗くなってきてしまい、ISOを16000にまで上げたらノイズが乗ってしまった。Lightroomでノイズ軽減処理をしている。

ISO16000 78mm f/4.0 1/8000秒

次に、屋外の2階で撮影してみる。ここはガラス窓がない分、安全に配慮して線路から奥まっている。さらにネットが張ってあるのだが、このネットがなかなかの曲者なのである。全部ピントがネットに合ってしまい、惨敗。この場所では撮影すべきでない。

ISO2000 70mm f/5.0 1/5000秒
ISO1250 97mm f/5.0 1/6400秒

続いて、3階での撮影。ここは割と広い展望室になっていて、飲食もできる。ただし、子供連れも多いので必然的に撮りやすい場所は譲ることになる。それと、ガラス張りなのでガラスの反射が映ってしまう。PLフィルターがあれば装着をおすすめする。

ISO2000 74mm f/4.0 1/8000秒

3階は上野原市方面からも笛吹市方面からも見やすいので、しばらくカメラの設定値やズームを変えながら何度も撮影してみた。ほぼISOを6400か8000で固定して撮影していたのだけど、正直なところどちらがいいのかはわからない。

ISO2000 103mm f/4.0 1/8000秒
ISO2000 97mm f/4.0 1/8000秒
ISO2500 200mm f/4.0 1/6400秒

再びわくわく山梨


雨雲レーダーに出ていたとおり、ついに雷雲がこの付近に到達し、大粒の雨が降ってきてしまった。激しい雨とともに雷も鳴っている。とりあえず小康状態になったときを見計らってバイクまで戻り、ずぶ濡れになりかけているヘルメットを回収したあと、今度は無料の山梨館で撮影を再開した。

雨のせいでかなり暗くなってしまい、ISOを8000まで上げなくてはいけなくなってしまったのでかなりノイズが乗っている。でもその代わり、雨がいい演出効果を出してくれた。車体後方の水しぶきが上がっている様子が、リニアの速度感を出してくれているのである。

ISO8000 77mm f/4.0 1/6400秒

ズームしてみると水しぶきが上がっている様子がよくわかる。

ISO8000 86mm f/4.0 1/6400秒
ISO8000 86mm f/4.0 1/6400秒

今回はこれで撮影は終了。もう少し追求してみたかったのだけど、時間切れになってしまった。前回よりはコツを掴んで少しは上達したのだけど、まだまだ動く被写体は難しい。やはりカメラ初心者がいきなり時速500キロを撮影するもんじゃない。

ちなみに、流し撮りもやってみたかったのだけど、さすがに時速500キロでは無理である。F1の撮影に慣れているカメラマンであればできるかもしれないけど、カメラ初心者はまるで歯が立たない。ひとまずはもっと速度の遅い被写体で慣れていこうと思う。

時速500キロを撮影してみたいと思う方はぜひ挑戦してみてほしい。ちなみに、走行実験をしないときもあるので、ホームページをよく確認してから訪れてほしい。また、ホームページ上で実験日と記載されていても、見学センター前を走行しない日もある。そんなときは運が悪かったと思って、都留市観光でもしてみればいいと思う。

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