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色の海で泳ぐ

これは夢の中で見たことばと
そこからの一連のできごとのお話し

夢の中で見たことばがとっても印象で
書き留めておきたくて……

なので、このお話しには
終着地点もオチもないんです

あしからずご容赦ください


わたしは夢をみた

その晩
熱でうなされている娘が気がかりで
うまく眠れなかった

空が明るくなってきているのを感じて
「…朝か」と思いながらも
わたしは夢を見ていたんだと思う

夢の中では
誰かとしゃべっていた

言葉を音としても聞いているんだけど
映画の字幕みたいに文字でも映し出されてる
そんな不思議な夢だった

さらに不思議なことには
娘の姿や部屋の中もうっすらと見えていて
でも映画のような夢も続いてる

現実と夢のあいだのような
そんな時間だった

夢の中で
何度も聞こえてきたことばがあった



印象的な夢だった

このことばは
忘れたくないなと思った
忘れてはいけないとも思った

この日はカードの代わりに
夢で見たことばと一緒に
のびタロとして残させてもらった


色の海に泳ぎにいく

数時間後
呟きに返信してくれた方がいた

南青山のスパイラルで開催中の
(23.7.31まで)

大宮エリーさんの個展
「海はたのしい気持ちをくれる」展
Love from the Sea→

「ちえちゃん、きっと好きだと思う」
って教えてくれてくれた

「色の海だ」
「泳ぎに行きたい」だと思った

信頼できる方からの
オススメは絶対のやつなのだ

色の海は
とっても楽しかった

海の中にいるようだったり
窓から海を眺めているようだったり
浜辺ですごしているようだったり

色づかいはもちろん
海の表情もカラフルで
わたしの心は踊っていた

スパイラルの1階奥には
螺旋状のスロープを伴った
円筒状の吹抜けの大空間がある

この吹抜けスペースに展示されてた
作品がとくにお気に入りだった

天窓から降り注ぐひかりも
微細な揺れる大きな布も
貝などが足元に配置された感じも
とてもここちよかった


夢はつづいてる

不思議な夢を見てから
何日か経った

夢もまた夢ならば
わたしは何を望むのだろう

答えは出ていない

だからわたしは
夢の中のことばを抱えながら
もう少し生きてみようと思う