見出し画像

横読み漫画が好きなキミへ、漫画編集者の道に迷ったらWebtoon編集者を目指してみないか!

初めまして、ソラジマでWebtoon編集者をやっている三木です。現在は『余命3ヶ月のサレ夫』というWebtoonをコミックシーモア様で連載している他、4名の編集者をまとめるチーム長を務めています。

そんな私が今回執筆するのは「横読み漫画が好きなキミがWebtoon編集者をやるメリットとは」というテーマの記事です。編集者、そしてチーム長というポジションの私から見たWebtoonについてのお話をさせていただきます。

チーム長として考える「未経験者を採用する強み」とは

ソラジマでは「編集の未経験者」を採用しています。

私の知りうる範囲内では、未経験者の採用というのは他の出版社ではやっていません。

それでも未経験者の採用に舵を切ったのは経営陣ではありますが…現場に未経験で入ってきた人を育てていく立場の人間として、まずは「未経験者の強み」をお話ししたいと思います。

従来の発想に囚われないために

実は、私も未経験でWebtoon編集者として採用されました。

そのような経緯で入社した私から見ると、経営陣が未経験者採用に舵を切るのは「横読み漫画の発想に囚われないため」という理由があるからだと思っています。

昔から、日本でサブカルチャーの重要なポジションを占めているのは横読み漫画でした。

それは40~50年ほどずっと続いており、最近の邦画でヒット作といえば、その多くが横読み漫画原作のアニメ作品です。

それほど横読み漫画の文化が世の中に浸透してしまっているので、実際に漫画を制作する立場になったら、どうしても横読み漫画のメソッドを取り入れたくなってしまうんです。

しかし残念ながら、横読み漫画のメソッドはWebtoon作品を作る上でさほど重要ではありません。

同僚の編集者と、オフィス近くの居酒屋で。3人とも未経験採用です。

Webtoonと横読み漫画の違い

横読み漫画の編集者の方は、みなさん「キャラが大事」とおっしゃいます。

たしかに、キャラの魅力は大事です。けど、Webtoonではキャラよりもわかりやすいログライン(脚本を一言で表す要約文)と速いストーリー展開がすごく求められるんです。つまり「手軽さ」。

では「なんでWebtoonと横読み漫画でそんなに違うの?」というと、Webtoonっていうのはスマホで読むスナックカルチャーだからです。

集中して読む文化が根付いている横読み漫画は、雑誌や単行本を購入し腰を据えて読みますが、Webtoonは隙間時間に読まれます。

「暇だな、何か暇つぶししたいな」っていうときに、YouTubeとかTikTokとかTwitterとか、スマホで見られるコンテンツの1つとして選ばれるのがWebtoonなんです。

気軽に手が伸ばせるスナックカルチャーだからこそ、キャラの作り込みで魅せるよりも飽きが来ないストーリー展開に工夫が凝らされており、かつ読者が感覚的に面白いと思える作品が求められる。それがWebtoonの現状だと思っています。

だからといって横読み漫画が優れていて、Webtoonが劣っているとは思っていません。

純粋にWebtoonの性質がスナックカルチャーに位置しているので、世の中で求められている「わかりやすさ」や「速い展開」といったトレンドの影響を受けやすいのかなと思っています。

消費の速さ、展開の速さ、感覚的に受け取れる魅力…そういった要素は今日のトレンドではありますが、ただWebtoonはそれが顕著であるというだけなのです。

ソラジマ編集者の「今」

改めて「未経験者がなぜいいのか」というお話をすると、やはり「先入観の少なさ」なんです。

「横読み漫画はこうだよね」「キャラが大事だよね」という先入観がないからこそ、Webtoonで求められるわかりやすいログラインやスピーディな展開の重要性をスッと受け止められ、すぐに実践できるっていうのが未経験者の強みだと思います。

いい意味で柔軟なんです。日々チームのメンバーを見ていて、そう感じています。

私はプライベートな時間に小説を書く人生を送ってきたのでクリエイティブな活動には一日の長があるのですが、私のチームメイトはクリエイティブなことをやってきた人ばかりではありません。

それでも入社して1~2ヶ月経てばメキメキと成長し、面白いものを作れるようになっています。先入観が少ないから、ですね。

私たちは編集者なので、クリエイターのみなさんを道案内することが役割です。

クリエイターのみなさんは面白い物を作ってくれる方ばかり集まっています。つまり私たち編集者は、そのクリエイターのみなさんが作った面白いものを「面白い」と理解できる感覚と、面白くない場合は「どこを整えれば面白くなるのか」まで突き詰める感覚さえ持っていれば、入社した後にメキメキ成長できるのかなと思っています。

クリエイティブなことをした経験がない人がクリエイティブに関わる仕事をして、ちゃんとヒットさせる。それはとても大変なことだと思います。

けど「しんどいけど楽しいよ」っていうのが、ソラジマ編集部の魅力です。

漫画に月2万課金@10年の男が語る!Webtoonのフローチャート!キミが読むべきWebtoonはこれだ!

自宅本棚の一部。マンガ以外の本もよく読みます。

「ウソやろ?」と思いましたか? マジです。

私はもともと小説家を目指していたので小説をたくさん読んできたのですが、摂取するカルチャーとしては横読み漫画が1番好きでした。

なので気づいたときには240万円以上も漫画に投資していて、今では楽天koboの本棚には漫画がたくさん保管されています。

そんな私がオススメしたいWebtoon作品を5つのパターンに分類してみました。

王道に焦がれるキミへ

「漫画といったらジャンプでしょ!」という王道志向の人には、ピッコマに掲載されている王道作品をオススメします。

とくにオススメなのが『俺だけレベルアップな件』です。アニメ化も決定しましたね。

めちゃくちゃ売れているという実績もありますし、なにより根暗な主人公が成り上がる物語は血湧き肉躍ります。いわゆる「俺TUEEE」で、気持ちが良いです。

「Webtoonって何?一番売れてるの読ませてよ」と考えている人は、まずはこの作品を読めば間違いないと思います。

実写ドラマ化にも期待したいキミへ

「異能力バトルはいらない!人間関係とか青春群像劇が読みたいんだよ!マガジンとか青年誌とか、そういうの!」という方には、LINEマンガに掲載されている『悪い男』や『外見至上主義』がオススメです。

ここら辺の作品は企画力が強くて、実写ドラマ化しても面白い作品だと思わせてくれます。

人間味あふれる作品が読みたいキミへ

「1番面白いのはアフタヌーン。ハルタも良い雑誌だよね。ガロも好き」という少しニッチな方は、LINEマンガでオリジナリティあふれる作品を探してみてください。なかでも私は『瓜二つの娘』が面白いと思っています。

この作品は毒親に育てられた女の子が毒親に葛藤する様子を通じて、毒親の毒親っぷりを楽しむ作品なのですが…人間の怖さやドロドロした内面がしっかり描かれていて面白いんです。

アフタヌーン作品みたいな人間味あふれる漫画が好きな人に強くオススメしたいと思います。

少女漫画が好きなキミへ

少女漫画が好きな人は「ロマンスファンタジー」「異世界の令嬢か何かに転生して溺愛される」「嫌な女を成敗する」といったジャンルの作品を読むことをオススメします。Webtoonで最も人気なジャンルですね。

ソラジマで作っているロマンスファンタジーなら『婚約を破棄された悪役令嬢は荒野に生きる。』がcomicoで読めます。

逆行令嬢の復讐計画』『2度目の処刑はお断りです』も連載中で、また、今夏も新しい作品が続々と公開されています。ぜひ読んでみてください。

私と同じキミへ

最後は「結局オマエはどんな作品が好きやねん」という疑問に答えたいと思います。

私が面白いと思ったのは『サレタガワのブルー』です。日本の作品ですね。

大前提として、Webtoonは韓国発祥の漫画なのですが…従来のWebtoonの文法に外れているからこそ、この作品が1番面白かったなと思います。

だから僕はサレブルっぽい作品を作りました。

担当編集作『余命3ヶ月のサレ夫』の原稿。

その作品『余命3ヶ月のサレ夫』が2022年7月15日から公開されています。この記事を読んでくれている方の中でも、すでに読んでくれた方もいるかもしれませんね。読んでくれている方も。

そんな方は、ぜひTwitterで感想ツイートなどをお寄せいただけるとうれしいです!

妻・美月のエグみが魅力の作品です。

突然の宣伝で驚かせてしまい申し訳ありませんが、よろしくお願いします!

横読み漫画が好きなキミが編集者になるメリットとは

横読み漫画が好きなキミが編集者になるメリットは「この仕事が天職になるかもしれない」ということです。

残念ながら、横読み漫画の業界では編集未経験者の採用をほとんど行っていません。一方でWebtoonの業界なら頻繁に未経験の人材を募集していますし、実際にソラジマでも未経験者を大募集しています。

「横読み漫画が好きだから編集者になりたいけど…」と悩んでいる方、Webtoon業界は今が編集者になるチャンスですよ!

今は横読み漫画が好きな人でも、漫画好きならWebtoonを読んで心に来る作品がきっとあるはず。Webtoonが好きになれれば、編集者になりたいという気持ち、諦めなくていいんです。

この記事を読んで興味を持っていただいた方は夢を諦めず、ぜひソラジマの採用に応募してください!


▼▼募集職種一覧はこちらから▼▼

ソラジマについてもっと知りたいという方は
是非ソラジマメンバーのエントリを読んでみてください!

皆様にお会いできることを楽しみにしています😊

そもそもソラジマって…?という方はこちらのガイドブックにアクセス!

余命3ヶ月のサレ夫はこちらから

三木Twitterはこちら

時々twitterのスペースを弊社編集者と一緒に行ってます!


この記事が参加している募集

入社エントリ