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ピルグリメイジ(巡礼)Ⅲ

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目に映る景色から言葉が生まれてくる
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夏の夜の夢に見た景色に手を伸ばす

静寂から絶え間なく世界は生まれる

咲いて散る記憶の彼方の幻を見る

水面に映る姿に行く道を尋ねる

暗闇で踊る花は光を放ち沈黙を語る

生まれた時から空を目指している

立ち止まる景色に溶けて目覚める

この星が小さな歌声で満たされていく

光の声を聞いた気がして耳を澄ます

空を見上げているといつか空になる

透明な時を紅く染めて流れていく

地球の片隅に夜空を想う星たちが咲く

空を飛ぼうとする姿が心を惹きつける

幾多の旅の果てに光の痕跡を見つける