最初

朝、アラームの数秒前に目が覚めて。最初に浮かんだのは「仕事」の事で、そのまま体が重たくなる。体温を測る、平熱。今日は有休をとってたと思い出した。

大学に入って1年過ぎた頃から、時々自分の頭に違和感を感じるようになった。何か考えようとした途端、頭が真っ白になる、考えたいと指示しても、脳から拒否されるような感覚と吐き気。働きだしてその感覚はほとんど常時になった。覚えた仕事はできない事はないけれど、考えないといけない場面で頭が固まる。もともと喋ることは不得意だったが更に言葉がでなくなり、周りに興味がわかず、目で見た物に対して注意が向かないので自転車に乗ることも怖くなった。欲しいものや気に入るものはなくて、生活に必要かと値段で買い物をしていた。食事は栄養とアルコールの為にとっていた。

考える事も辛いけど、呆然と過ぎる日が続く事も辛かった。もう10年近くが過ぎた。情熱大陸を見たり、セブンルールを見たり、誰かの真似をしようとするけれど、真似をしても中身は空っぽでしかないし、結局考えられない事に変わりなかった。

自分が好きな事や興味がわく事を考えるけれど何もでてこなくて、幼い頃の自分が好きだったから、今の私も好きだろうと自分に無理強いをする。頭が痛い。辛い思いをしながら、好きなことを考えるなんて変な話だなと思う。楽しく生きたいし、自分の人生を歩む事へ憧れるけれど、それを拒絶もしてるのかもしれない。

好きな事を考えることのハードルが高いなら、とりあえずなんでもいいから目にとめて、やってみようと思った。かろうじて日記を続けてきたから、文章を書いて誰かが見るところに掲載してみようと思い、これを始めた。目に入ることに気付けるように、一日1枚は写真を撮ってみよう。月に一つなんでもいいからテーマを設けてそれを調べてみよう。もしそれを表にだせるなら「かっ展」という名前はどうだろう。勝手に展示会。

眉間に皺をよせながら、30歳をすぎて自分の好きな事はなにか考えてる。

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