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せっかくだからしゃもさんのことちょっと語らせて

自分オタク語りいいすか?

初めてライブで聴いたLyu:Lyu「彗星」



Lyu:Lyuは、改名後に出された「ぜんぶあんたのせい」で初めて知ったバンドだった。
この日「彗星」初見だったのだけれど、初めて聴いて泣いてしまった。ちょうどその頃は悲しいことが続いていて、仲のいい友達にほぼ毎日電話してもらっていた時期だったこともあった。
「彗星」という曲が持つ力は凄まじく、ボーカルも曲に負けないくらいの力がないと、曲そのものを活かしきれない。初見の僕ですら真っ直ぐに刺さったのだから、もともとLyu:Lyuが好きな人だったら致死量のエモーショナルを受けていると思う。
しゃもさんの彗星を聴いている時、心に隠れているどこかに触れられているような、繊細な部分を撫でてくれるような気持ちになった。これは上手く言語化できない感情なのだけれど、共有できるはずのない痛みを音楽で共鳴しているような、そんな感覚になった。

観客を吞み込んだステージング「ヲズワルド」



もともと煮ル果実さんの楽曲で「ヲズワルド」が一番好きだった。
あの曲はディズニーのキャラクターに纏わる話が元になっている曲で、僕は「ヲズワルド」を聴く度に悲劇のストーリーを映画館のスクリーンで傍観しているような気分になる。
煮ル果実さんの曲を生で歌うこと自体にビックリしていたが、「信仰に寄生しなきゃ生きれないの?」で床に倒れ込むアクションを見た瞬間にドキドキしている自分に気づいた。イントロ→Aメロ→Bメロ…と進行していく毎に引き込まれたていて。箱の中が曲の世界観で満たされるステージングに圧倒されていた。ステージと客席が一枚の壁に隔てられていて、小さな窓から世界を見せてくれている。そんなふうに感じた。
僕の一番好きなフレーズ「永遠に死にたいから死ねないね」を、アレンジして歌っていたの、良かったなあ…………。

片鱗が見えた「劇場支配人のテーマ」



GRB、GRB2でエモーショナルロックを歌っている印象が固まっていたから、突然の飛び道具に喰らってしまった。長い前髪からチラッと見えた見開かれた目と、「これぞロック!」と言わんばかりの歌い方に一撃でやられた。
あまりに良すぎて「は??????」となったし、固まったし、良すぎてキレた。
この日は劇場支配人のテーマ初見で、オリジナルの先入観がないまま聴いていたが、あとあと聴くとオリジナルは相当渋かった。ボーカルの声質がロックやるために生まれてきたみたいなタイプ。
本家ボーカルとのギャップが大きい曲を落とし込んで歌っていたこと然り、柔らかい声質のしゃもさんがゴリゴリロックを歌いこなしていたことが印象的だった。この数日後にブツカリゲイコが控えていたので、当日の期待値が増した瞬間。


ブツカリゲイコで見せてくれたバンドのグルーヴ感があるステージングも、曲の世界観に没入させてくれるステージングも、どちらも好きだ。

ブツカリゲイコでは、透明少女でパッションマシマシの歌い方をしていたり、さなぎでバンドバンドした歌い方をしていたり、ライブで歌を聴くたびに知らない一面が見えて楽しい。

始めは「選曲がいいな」で引っ掛かり、「歌がいい」「ステージングがいい」に変わって、生で歌を聴いているうちに「この人のボーカルが好きだ」に行き着いた。

これは僕のわがままだけれど、たくさん歌を聴かせてほしいな。なるべく末永く歌っていて欲しい。

もしサポート投げてくれたらなんかいい感じのことに使います。