渋谷すばる LIVETOUR2023 『ん』

2023年10月8日（日）
愛知公演 ＠名古屋市公会堂  大ホール

ずっとドキドキしていた。
朝から。昨日から。
本当はもっと前、このツアーが発表されて
「新しい最後」
「今までの渋谷すばると、これからの渋谷すばるを、今の渋谷すばるで表現しようと思う」
すばるくんのそんな言葉を読んでからずっと。
ドキドキしていた。
そして
会いたくてたまらなかった。
ステージのすばるくんに。
その声に、その音にずっと。

2023年10月8日。
名古屋市公会堂。
グッズ列に並んだ頃から降り出した雨はだんだん強くなって、無事に可愛い "ちびすばるん" を手にした時には本降りになっていた。
一度ホテルに帰ってツアーTシャツに着替えて、再び会場へ。

席に着いて開演を待つ。
会場に流れるSE。
聞き覚えのある曲。
いつかブログで教えてくれた、RCサクセションの「ラプソディー」だ。
そしてその少し前には関ジャニ∞の「まだ見ぬ地図」が流れていた、と後から教えていただいた。
今皆がざわざわ感じていることに、すばるくんなりの答えを示してくれたのかもしれない。
ツアー名もロゴもグッズも流れるSEも。すべてにすばるくんの意志を感じる。

17時。少しだけ遅れて、すばるくんたちがステージに姿を見せた。

1曲目。
静寂の中、すばるくんの声が響いてどこまでも伸びていく。
それを聴いた時からもう。
ああ私はこの声のためにここに来たんだ…と思った。このステージを観るために、この人たちに会うために頑張ってきたんだ、と。

数曲の後、MCが入る。
「最高です。楽しいです。ありがとう」
「こうやってツアーをやれていることが幸せです。こうやって来てくれる皆さんがいるからこそ、できています」

そして今回のツアーのことを
「今回は新たにアルバムとかを出してやる感じじゃないと思っていた。それならば今までの曲をたくさん、じっくり聴いてもらえる感じにしよう、と」
「集大成ではないけど、次のところへ行く気がしている。そのためのツアーになるような気がしています」
「今までの全てがあるから今がある。今までの人生、全部抱きしめて胸を張って新しいところへ行こうと思います」
「『ん』はひらがなの最後の文字なんだけど、最後は新しい始まりでもあるので。新しい ”渋谷すばる” を見せたいと思っています」
そんなふうに話してくれた。

それからグッズの話になって。

"理想のパンツん" は、日本では売っていない理想のパンツを作りたいと思って、前は "ぴっちり派" だったけれど、独立後は "ゆったり派” になったすばるくんが
「ガチで理想のものを自分用に作った」とのこと。
「だからゴムのところとかにロゴも入っていない。サウナとかで恥ずかしいから」笑
（東京公演のMCでは「今日も履いてます。自分で5枚くらい買ったからね。一度洗って乾燥機にかけたらちょうどいいフィット感になった」と教えてくれた。笑）

"ちびすばるん"は
「10人に1人、盗聴器を仕掛けてあるから。気をつけてください」とのこと。笑
（東京公演でも "すばる人形” （と言っていた）のことに触れて、
「着替えさせたり何か持たせたり、好き勝手してるんやろ？公式の服とか欲しいんですよね？
…僕、初めて覚えた言葉があるんです。”ぬい活” って。笑」
そして最後に「可愛がってください」と言ってくれた）

"タトゥーシール" は
「これをライブ前に茂木ちゃんに渡したら『えー、これつけるつける！』って言って、いっぱいつけてくれました。可愛かったです」

そして色々頑張ってグッズを紹介したのに、最後にバンドメンバーに
「言い残した事はないですか？」
と聞いた時に
「グッズ紹介、下手ですね」
と本間先生にバッサリ切られるすばるくん。笑

そしてライブは後半戦へ。
ステージが進むごとに熱が上がっていく。
すばるくんはずっと楽しそうで歌うことの幸せを全身で表していて。
「やっぱりライブは最高だ！楽しいなあ！ずっとずっとやっていこうな！」と叫び、
「楽しい！」「最高！」と、そして「ありがとう」と何度も何度も言ってくれた。

ラスト前の挨拶。
「これからも変わらずに、ずっとずっと歌い続けていきます」
「僕も色んな想いがないわけはないけど。僕は、、俺にしかできないやり方で、渋谷すばるにしか作れない道を作っていきます」
「未来は明るいよ。楽しいことがいっぱいあるよ。一緒に、楽しんで歳を取っていこう」
そう言ったすばるくんの言葉はやさしく、力強かった。


『ん』ツアー、まずは名古屋公演。
生きている実感、音楽の力、ライブの力をたくさん感じた時間だった。
そしてひたすら楽しかった。

でもなんだろう、浮かれてはいない。うまく言えないけれど、ちゃんと地に足のついた楽しさ、というか。
babu会の時とも違う、また何歩も前に進んだ、ここからまた進んでいくための、今の "渋谷すばる" だった。
守るべきもの、進んでいく道、それをしっかりと自分の中に確立していて揺るぎない。
最高のツアースタートだった。

2023年11月1日（水）
東京公演　＠LINE CUBE SHIBUYA

『最高でした！
　熱かった。
　泣きました。
　ありがとう。』
終わった直後にSNSにつぶやいた言葉。

そう、めちゃめちゃ熱かった。
”今” の 渋谷すばる は、最高にカッコよかった。
そして、とてもとても綺麗だった。
ある曲で音に合わせて…というより、音に身を委ねて、もう音とひとつになったように、ゆらゆらと踊るすばるくん。
見惚れてしまうほど、本当に綺麗だった…

そして、名古屋公演にも増して、”伝えたい” という想いを強く感じたライブだった。
そのためかセットリストも一部、名古屋とは変わっていた。

命を、魂を削るようにして全身全霊で伝えてくれた。
そんなステージだった。
すばるくんが歌い終わって、話し出す前にマイクが拾う荒い息遣い。
聴くたびに胸がぎゅうっとなって、何度も泣きそうになった。

「生きてれば腹立つことあるよな、めんどくさいこともあるよな、ぜんぶ置いてけよ。ここは俺たちだけの特別な空間だから。
腹立つこと、ぜんぶ俺にぶつけろ。ぜんぶ俺が食ってやる。
それで外に出て、みなさんが少しでもいい方に行けたら、そんな嬉しいことはないから」
ある曲の前でこんなふうに言ってくれたすばるくん。

また、ある曲の前にはこう言ってくれた。
「踊りまくる人も最高にカッコいい、大声で歌う人も最高にカッコいい、ぼーっとしてるように見えて心の中で大合唱の人も最高にカッコいい！
…みんなそれぞれ、好きなように楽しんでいこう！！」
すばるくんは誰も否定しない。
私たちを信じて、好きなようにと言ってくれる。

そして、ある曲の終わりでは
「ありのままでいい、
　おまえは、そのままでいいんだぞ」
客席を指して、そう叫んでくれたすばるくん。


全てが今、どうしても伝えたい言葉だったような気がする。
きっと、どうでもいい相手に「ありのままでいい、そのままでいい」なんて言わない。
大切だと思ってくれている、信じてくれているからこその言葉なのだと思う。
私たちをちゃんと見てくれている。守ってくれている。
そんな気がした。泣いてしまった。
その大きすぎる愛と信頼を裏切らないニンゲンでいたいと改めて思う。

この日もすばるくんは、何度も何度も「最高！」と言ってくれた。
「皆さんが今日だけしか作れない空気を作ったんです。最高です！」と。
すばるくん もすごく楽しそうで、歌うことが幸せそうで。
すばるくんとバンドと客席と。
みんなでライブを作り上げる、というのはこういう事なんだと実感できるようなライブだった。


ある曲の歌い終わりで、息を飲むような一瞬の静寂の後、拍手が鳴り止まなかった。
ずっと、鳴り止まなかった。
たぶん会場中の人たちが同じ気持ちになって手を叩いていた。
それほどすごかった。すばるくんの歌もそこに込められた想いも。
圧巻、だった。



ライブが進んでいくにつれて、ステージの熱が私たちをもっと熱くしていった。その客席の熱がステージに返っていって、会場全体が熱くなって最高に盛り上がって。
あの時、会場中が確かに一つになっていた。
熱と一体感。
名古屋公演と同じく、生きている！と感じた。”命” を感じた。

そして、最後の挨拶。
「人生になかなか第3章ってないかもしれないけど、俺は第3章があるみたいです。ジャニーズにいた時が第1章、独立してから5年くらいかな、今までが第2章、これからが第3章。
（第２章の）この5年はしんどいことの方が多かったかな…でも全てに意味があると思うから。しんどかったことも楽しかったことも全部抱きしめて、今ここにいる。
過去があるから今の自分があって、今の自分がいるからこれからがある。
渋谷すばるにしかできないこと、渋谷すばるにしか作れない道というのがあると思うから。
これからの渋谷すばるを楽しみにしてください」



"渋谷すばる" の第3章。
今度はどんなすばるくんを魅せてくれるんだろう。

ある曲の時に
「歌詞とかを映像で出せたらいいんだけど、自分の金でやってるんで（そんな演出までできない）…いつかできるように頑張るよ」
というようなことを言っていたのだけれど。

無理はしないでほしい、すばるくんの声さえあれば何もいらない。その声だけでいい。
その時はそんなことを思っていた。

だけど、思うように動けなかった苦しくしんどい時を越えたすばるくんが、自らの意志でそこに向かおうとしている。
それならば、それを全力で応援したい。
今はそんなふうに思っている。

「渋谷すばるしか作れない道」
それが真っ直ぐに伸びていくのが見えた気がした。
その道をずっとずっと一緒に歩いていきたい。

守るべきもの、進んでいく道、それをしっかりと自分の中に確立していて揺るぎない。
2023年、秋から冬。
すばるくんは頼もしくて熱くて、とてもやさしかった。

すばるくんが好きだ。彼の音楽も表現の仕方も生きる姿勢も。
全部が大好きだと改めて強く思えた。
ありがとう！

名古屋、東京の２公演を観て、ラストの大阪公演がますます楽しみでたまらなくなった。
どんなすばるくんを魅せてくれる？
どんな歌を、どんな音を聴かせてくれる？
どんなステージになる？
待ち遠しい。
ドキドキが止まらない。

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