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年賀状

昨年、父が亡くなったので、年賀状は一応喪中ということで書かない予定だった。
本来なら喪中はがきを12月半ばくらいまでに送るところなのだろうが、忙しさにかまけてそれができず、年賀状をくれた人に寒中見舞いを返す、という形で対応しようと考えた。

そもそもわたしには友人は少ない。年齢にも関係はあると思うが、毎年年賀状をやり取りする人は親戚をのぞけば大学時代の部活の仲間くらいだ。
ママ友たちとはすでに年賀状のやり取りをやめている。近くに住んでることもあり、どこかスーパーなんかで出会うこともあるし、近況報告みたいなものも特に必要ないかなとわたしは思っている。
大学の友人たちはみなそれぞれ、遠くに住んでるから年に一度、年賀状で近況を知るのもいいなあと思っている。…だから送っている。

しかしそれでも、12月24日?だか25日だかに間に合わせることは毎年できていない。いつもぎりぎり、28日ころ投函できればいい方だ。昔はそれでも元旦に配達してくれたが民営化され、最近は市内ですら1日で郵便が届かない仕組みだから、28日になんか投函したらいつ届いてるんだろうな。三が日はきっと配達してないだろうから、4日?5日?

もしかしたらわたしが書いたから、届いたから送ってくれている友人もいるのかもしれない。しかしこちらが書いたものも元旦に届いてないと思うのでそのあたりのタイムラグは不明だ。

何が言いたいかというと、今回のことで、「こちらが年賀状を送らなくても送ってくれている友人」が判明するんだなあということだ。
いや、別にいいのだ、年賀状という習慣も廃れつつある。年賀状を送ろうが送るまいがその友人に対する気持ちが変わるわけではない。

そして1月5日。さすがに年末に投函された年賀状は4日か5日のどちらかで届いていることだろう、よほど郵便局が怠慢でなければ、だが。
そして現在手元に届いている年賀状は、なるほどなるほど。普段こちらが、年末ぎりぎりではあっても送っている友人のうち半分くらいが、送ってくれていた。

息子を見ていると、年賀状を送っているのをついぞ見たことがない。彼はZ世代と呼ばれる世代の子だが、みんながみんなそうではないんだろうし息子はもともとドライな方ではあるのだけど、多分もうほとんどみんな紙の年賀状のやり取りってしてないんじゃないんだろうか。あくまで当社比なんだけど。

LINEなんかでスタンプ送り合って、だけどそれでいいじゃないか、と思うのだ。

ニュースによれば来年秋に切手が大幅に値上げされるようだ。葉書が今の封書の価格くらいになる。もうそうなったらさらに年賀状のやり取りなんか減るんだろう。わたしも、今回のことで、だいぶ断捨離できたなあと思う。

逆に母の世代になると、年齢も年齢だから、と年始の挨拶はもうしない、と決める人も多い(うちの母も今年でやめるようだ)。

喪中である、ことがきっかけではあったが、年賀状についていろいろ考えさせられた年始であった。

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