キミは誰かのクリックになれているか?

〜ギタ子の自宅にて

ギタ子「ただいまぁ〜〜。あ〜つかれた〜
でも、最近バンドらしくなってきたなあ〜。
初めてのライブも近いし、わくわくするなあ〜☆」

ギタ子「でも、バンド全員で集まって練習するのはいいけど
もっと自分一人の時でも練習できる方法って無いのかなあ」

ギタ子「クリックに合わせて弾く練習もすぐ飽きちゃうんだよなぁ〜」

ギタ子「とりあえず、スマホのボイスメモに録音でもしてみるか〜」

ギタ子のギター チャンチャカジャンチュイ〜ン♪

ギタ子「ふう。まあ、こんなもんかな。聞いてみよ!」

ギタ子「うんうん。弾けてる弾けてる〜
これに合わせてなんか新しいフレーズでも足しちゃおう!」

ギタ子「ん?あ、あれ!?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ギタ子に何があったのでしょうか?
今日は自宅や個人スタジオ練習で
一人でも出来るアンサンブルトレーニングの紹介です。

「キミは誰かのクリックになれているかトレーニング」

ネーミングは常にその場で決めているので気にせずに。(笑)

必要なアイテムは楽器とスマホのボイスメモ用のアプリ
この2つです。

やり方はとても簡単です。

1・
クリックなどは聞かず、
自分の好きなタイミングで演奏を始めます。
演奏する内容は自分のバンドの曲でも、
自分が好きな曲のコピーでも構いません。
ボーカルが入るバッキング部分を録音してみましょう。

2・
Aメロ、Bメロ、サビ
とワンコーラス分で良いのでバッキングを録音してみます。

3・
録音したバッキングを再生してみて
それに合わせてボーカルメロディを口ずさんでみます。

4・
するとどうでしょう?
Aメロでゆったり歌いたいのに自分の伴奏が早くなっている
AメロからBメロに変わったらテンポが変わっている
サビになったら途端に早くなる、遅くなる
等々

自分が弾いてるときは何も気にせず弾けていたはずが
録音に合わせて歌ってみると、
お世辞にも「歌いやすい」とは言えない。
そんな伴奏が流れたのではないでしょうか?

厳しい言い方になりますが
それが今の自分の伴奏です。

これは完全に僕の実体験から来るものです。クリックを外して自分の伴奏を録音してそれに合わせて歌ってみたら、すごく歌いにくかったんです。(笑)テンポは揺れるし、タイミングは合わないし、何もかも置いてきぼりにされる感覚でした。(笑)

ここでこのトレーニングのタイトルの話になるのですが、
「キミは誰かのクリックになれているか?」
というわけですが、
つまりこういうことです。

キミの演奏は、ドラマーや他のメンバーがテンポキープをしやすいガイドになっているのか?ボーカリストが歌いやすいテンポを出せているのか?

すなわち、演奏中に誰かのためのクリックになれているのか?
ということです。

自分が気持ちよくなって終わり。
ではアンサンブルから遠ざかってしまいます。
バンド全員でテンポを作り出し
それが音となるのが大切です。

一人で練習する時に
クリックに合わせて練習して終わり。
ではなく、その伴奏をクリック無しで録音してみましょう!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

翌週のリハーサルにて

ドラ美「あれ?な、なんか…」

ベー太「なんだろう…?」

ケンちゃん「おやおや?」

歌丸「なんか、いつもより歌いやすい…?」

ギタ子「ふふ〜ん☆(得意げ)」

四人「ギタ子お前どうした〜!?!?!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ギタ子の成長でまたひとつバンドアンサンブルの楽しさを知った5人

さて、次回は遂に…!!

次回・初ライブだ!ぴ、PAさんって怖い…?

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