初ライブだ!ぴ、PAさんて怖い…?part2

ジャカジャーーーーン!!
リハーサル演奏ひとまず終わる

歌丸「……」

ギタ子「………」

ベー太「………」

ケンちゃん「……」

ドラ美「…わかりません…わかりません…!」

PA「っ、はーい。どうですかー?」

歌丸「え……」

ギタ子「ど、どうですかって…?」

ベー太「な、なんの感想求められてるの?!」

ドラ美「ど、どうって……わかりません!!」

ケンちゃん「モニターの具合はどうかって聞いてるんだわさ!
何か聞こえない楽器とかないですか?
って話でがんす!」

歌丸「あ。」

ギタ子「べ、、べーーす、の!!」
ベー太「ぴ、ぴぴびびあのの!の!!」
ドラ美「ここ、こ、こ、こ!!!」
歌丸「うぇ!うぇぅぇ!!」

ケンちゃん「wwwww」

PA「あ、あの、一人ずつお願いします!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

はい!というわけでここまでのサウンドチェックの様子をお伝えしました。

初めてのライブってのは緊張しますよね。
右も左もわからないし、なんだか怖そうな人はいるし。(笑)

前回からまたがっての記事になったので、
サウンドチェックでのポイントを一度まとめます。

・各楽器の音取りのポイント
・ボーカルマイクチェックのポイント
・曲で通した後のモニターチェックのポイント

この3つについて今回はお伝えしていこうと思います。

まず1つめ
「各楽器の音取りのポイント」
についてです。

PAさんが「はい。じゃあドラムさんからお願いしま〜す。
じゃあ、キックからもらえますか?」
っていう感じにバンドの一人一人の出す音を取っていくやつです。

よくある順番としては
ドラム→ベース→ギター→キーボード→ボーカル
みたいな順番で音を取っていくことが多いです。

この行程は何をやっているかというと
「バンドの出す音をマイクで拾って
ミキサーに送った時に過大入力しないか
つまりミキサーに入れたときに
音が歪んだり割れたりしないかをチェックする作業」
なのです。

例えば音が大きいドラマーがいたとして
ミキサーに音を送ってすぐに過大入力を起こしてしまいそうな場合は
送る音量を抑えることになります。

逆に音量が小さいドラマーには
ミキサーに送る音を大きくします。

こうすることでホールに届ける音量を調節するのです。

まずはドラムの音取りの注意点から書いていきたいと思います。
一番重要なことは

「本番さながらに叩くこと」

です。

リハーサルでは力を抑えて本番でブチ上がるぜ!!
なんて気持ちはわかりますが
そういうことをしてしまうとせっかくリハーサルで
PAが作ってくれたバランスが台無しになってしまいます。
また今回のドラ美のように演奏でやらないような
もの凄いでかい音で叩くというのも同じ理由からやめましょう。

ドラムの音量がサウンドチェック時と著しく違ったりすると。
ギターやベースが自分の音が聞こえにくいと思って
アンプの音量を上げてしまい、
PAが作ってくれたバランスが崩れてしまいます。

そして最終的にバンド全体の音量が上がってしまい
ボーカルが聞こえにくくなり、
無理にボーカルの音量を上げようとして
ハウリングが起きてしまいます。

なので本番で良いサウンドを届けようと思うならば、
サウンドチェックの時からしっかり本番同様に叩くことが大事です!

もう一つ。
バラードなど優しく演奏する曲がある場合は
弱い音もサウンドチェックしておいた方が良いです。

PAの方で弱い音と強い音の振り幅を考えて
バランスを作ることが出来るからです。

ドラムはバンドサウンドのバランスを司る重要なポジションです
一家の大黒柱という気持ちで臨みましょう!


次にギターの音取りのポイントです。
それは

「一番大きい音からチェックすること」

です。

例えばギターソロや、
激しい曲でバッキングの音量が上がるもの、等です。
この理由は先ほど書いたミキサーに送る音が
割れたり歪んだりしないかをPAが最初に確認できるためです。

その後に
通常のバッキングの音量のもの→弱く演奏する曲で音量の小さいもの
というように

大きいものから小さいものに向かってチェックするのが良いです。

基本的な理由はドラムと同じで、
小さい音と大きい音の振り幅を
PAが考えてバランスを取ってくれるからです。


次にベースです。
ベースのポイントは

「指弾きの他にスラップやピック弾きがある場合は全てチェックする。且つ、それを何曲目に使用するのかをPAに伝えること」

です。

これの理由は、
弾き方や音色によって低音の出方が変わる場合に
PAが部分的に音量の調整をかけられるようにするためです。

メインが指弾きならスラップ、ピックを使用する曲目を伝え
ピックがメインならばその逆。
ということです。

ベースはサウンドの安定感を司るポジションなので
例えばピック弾きの時に音量が下がったり、
スラップの時に低音が抜けちゃったり、
ということがあるとその曲だけ演奏が
安定してないように聞こえたりします。

PAとの示し合わせ一つで解決できることなので
是非チェックしましょう。
それだけで演奏を満足に聞かせられないのは勿体ないですしね!


最後にキーボードです。
キーボードはギターと似ていて

「単発で使う大きな音がある場合は必ずチェックする」

です。
例えばシンセブラスや、オーケストラヒット等ですね。

ピアノやオルガン、エレピなど
歌のバックで継続的に使用するものをチェックしたら
必ずやりましょう

理由はミキサーが歪まないかの確認は勿論なのですが、
この手の音色は必ずと言って良いほど

楽曲の中で重要なフレーズ(イントロメロやカウンターメロディ)
を担うことが多いため
バンドに混ざったときに大きすぎず、小さすぎず
良い感じに楽曲に溶け込めるかを確認するためです。

いい感じでお客さんが聞いてたのに突然

デデン!!!!!!!

ってオーケストラヒットが爆音で鳴り響いたら
急にどうした!?
ってなりますので。笑

あとは何より演奏中に自分が一番びっくりすると思います。笑


というわけで、今回はサウンドチェック時の
バンドの音取りポイントについてまとめてみました!
次回はボーカルマイクのチェックのポイント
をまとめていきたいと思います!

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