みんないっぱい弾きすぎぃ!!

新メンバー、キーボードのケンちゃんが加入して
最初のリハーサル
こんなことがありました。

ドラ美の音(ドンパンドドパン)
べー太の音(どぅるどぅるぶ〜んぽわ〜べこえべこべんべん!!)
ギタ子の音(ジャカジャカチョリチョリべべべb〜すちゃちゃ〜!!)
ケンちゃんの音(ぴこぴろちゃらてててけてけじゃんじゃがげんげん!!)
歌丸の歌「うほ〜〜〜〜お!しおみずぅ〜〜〜!♪」

ジャ〜〜〜〜〜ン(曲終わり〜)

ドラ美「ふう〜」

ドラ美「あのさ」

ドラ美「みんないっぱい弾きすぎぃ!!」

ギタベーケン(ビクゥ!!!)

ギタ子「いやぁ〜ケンちゃんがコードも全部弾いてくれるから
ついつい色んなフレーズ弾きたくなっちゃうんだよねえ〜☆」

ケンちゃん「わたしもギタ子が沢山おもしろい音出してくれるから
負けないようにいっぱい弾きたくなっちゃうべ〜!」

べー太「ケンちゃんがピアノで低音を出してくれるから
僕もいつもは弾けないようなフレーズが弾けて楽しいよ!」

歌丸「色々音がなってて歌いにくいけど
迫力ありそうだしな!」

ドラ美「いや、もう、歌いにくいってハッキリ言ってんじゃんか、おめえ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さて、今回はギター、ベース、キーボード
の演奏アレンジの棲み分けについて書きたいと思います。

大前提として

「やっちゃダメなフレーズ分けなんてひとつもない」

という、前提でお話をします。
僕のアンサンブルレッスンの記事全てにおいて言えることですが
「NG」な演奏なんてものはひとつも存在しません!
ただ、「その気はないのに知らずにやってしまっていた」
そんな状況を回避するというものになります。

まず、基本的な生演奏の形式として
「引き算方式」をオススメします。

「楽曲の一番盛り上がるところ」を
全員で演奏する100として考えて
「Aメロ、Bメロ」など曲の繋ぎになっているところは
50、70というように楽器数やフレーズの手数を減らす方法です。

パソコンの打ち込みや、
何度でもダビングの出来るレコーディングと違い
生演奏では4〜5人の足し引きで楽曲の展開をつけなくてはなりません。

上の図は、単純な「フレーズや楽器の出し入れ」
で50〜100の展開をつけていますが
他にもこんな方法があります

常にギター、ベース、ドラムは演奏しているけど
演奏の強さや音色の変化で
50〜100のダイナミクスを表現しています。
コーラスが入ったりするとその選択肢はさらに広がりますね!

自分はいろんなことが出来るんだぞ!
といってA〜サビまでいっぱい弾き倒しちゃうと

こんなことになっちゃいます。
一見凄そうに見えるんですが、
よほど楽器通の人でもない限り、
何が起きているのかわからない状態です。
ダイナミクスの幅が少ないので
お客さんによっては「どこがサビ?」
となってしまう人もいるかもしれません。

しかし冒頭に書いた通り
これも間違いではありません!
「それでいいんだ!」
と理解してやっていれば全然OKです!

ですが、本当はサビをもっと際立たせたいんだよな
という場合は、
「サビに何かを足す」のではなく
「AメロとBメロを間引きする」
ということを考えた方が良いです!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ギタ子「な、な〜るほどね…し、知ってたけどね!」

ドラ美「嘘をつくな!」

ケンちゃん「もうすこし楽して良いんですな!」

べー太「僕も、もう少し減らしてみる!」

歌丸「まあまあ!みんなまた一つバンドも成長したんだから!」

次回はもう少し生演奏のアレンジについて書いてみたいと思います。
次回のテーマは「フレーズのコントラスト」です

次回・フレーズに色分けをしてみよう!

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