2024.1.21 lovismリリースインストア@タワレコ近鉄パッセ店

1/21は、fews『lovism』のインストアライブ
前日にsacraのライブで東京に行っていて、ほんとは泊ってくるつもりだった。
でも、fewsがお昼からインストっていうから終電で帰ってきた。
初めてのインストアライブに、万全の態勢で行きたかったから。

近鉄パッセの屋上には、初めて行く。
雨降り予報だったからどうかなって思ってたけれど、
お昼からは無事に雨が上がってよかったなぁ。
それにしても、初インストアに雨予報を持ってくるの相変わらずでさすがだよ。笑

整理番号は13番。
屋上後ろに待機して順番に呼ばれていくのは落ち着かなさすぎる。
前の番号の人があまりいなかったから、最前の上手に落ち着けた。
かずやさんの目の前。
新年早々、かずやさんのプレイを間近で観れる幸福よ。

一人だと開演までの間が暇すぎるんだよな。
時間と緊張を持て余しながら、スタッフさんのこと見てたら、
ずっとBGMにノってゆらゆらしててなんか可愛かったな。

明けましておめでとう、とステージに現れた4人に、
新年のあいさつできるのうれしいなぁ、の気持ちとともに、
いや薄着!風邪ひく!ってなってしまったのはもう仕方ないと思うの。
冬場の野外インストア、心配になるから困る。
こっちはいくらでも厚着できるし手袋とかもできるけど、
演者はそうもいかないからなぁ。

寒いよなぁ、すぐ終わろ、って心配してくれたけど、
心配なのはこっちだからね!?
体調崩さないでね、って祈るように思った。
サインも外のままって言ってたから、
準備の間に上着を!って思ったよね。

メーデーから始まると思ってなかったらびっくりしたし、
この曲ほどアコースティックが似合う曲はないよなぁ、とも思うから、
なんていうか、心がふわっと浮き上がるような心地がする。

真冬の昼下がり。顔を出し始めた太陽で、眩しい頃。
そこへオレンジが滲むように広がっていく。
鍵盤ハーモニカがない分丸みを帯びたキーボードの音と、
穏やかな表情で歌いだす海さんの声が、
冷えた空気を弛めた。

それにしても、lovismのインストの一曲目にcueの曲とは。
待って。ってなってた私。
いや良いんだけど、ちょっと想定外だった。


maybe youをアコースティックで聞くのに懐かしさを覚えるのは、
きっと海さんの弾き語りが初めましてだったから。
仕事を終えて新幹線に飛び乗ったあの日の、
まだタイトルも知らなかった頃の手触りを仄かに覚えている。
弾き語りの向こうにかずやさんの音を夢想した、夜の話。

うれしくなって、かずやさんをずっと見てた。
何も遮るもののない最前列。
足元と手元を視線が行ったり来たりしてた。

気持ちがふわふわするから体もふわふわ揺れてたと思う。
心を解く陽だまり色の声が降ってくる。
雲が晴れて、光が射す頃。
雨じゃなくてよかったねぇ、って改めて思った。

目の端にふわふわ浮かぶ光の粒が眩しくて、
それは単純に雨上がりの水分量の多い空気に光が拡散したのかもしれないけれど、
maybe youの軽やかな眩しさと混ざり合って溶け合って、
すごく、よかったなぁ、天然の照明だった。
華やかで、かわいらしくて、眩しい一曲だったな。


ここで一旦MC
lovism購入ありがとう、って話をしてたかな。
あとやっぱり寒いって話を。
暖冬でよかったよね、っていう海さんに、
「だんとう?とは?」ってなってたかずやさんふわっふわしてて可愛かったな。笑
漢字に変換できなくて混乱してるの可愛すぎた。

冬の野外はやっぱり手がかじかむから、
MC中手をさすさすしてるのも可愛かったなぁ、はるきさん。
はるきさんはいつ見ても可愛いしぐさをしてるので、
待って可愛い、って心が大騒ぎだよ可愛いね。


MC明けに、ノーマライゼーション
ぱっと光が散るのはすごく美しいのだけれど、
ちょっと待て、ノーマライゼーションをやるとはどういうことだ、
待て待て曲数を確認させてくれ、となる三曲目。
いやだってだいたいインストって5曲じゃないですが。
lovismの曲は4曲だし、頭にメーデーをやってるから、
え、一曲聞けない疑惑ある!?ってざわついた。
(ノーマライゼーションじゃなくてもcueの曲来たらざわつくよ)

それはそれとして、やっぱりこの曲が好きなんだよなぁ。
ずっとずっと、お蔵入りにせずにここに引っ張り出してくれたこと、
私は感謝し続けるんだと思うよ。

ダイヤモンドダストみたいだって思ってるんだ、この光を。
だから、清冽な冬の空気のただなかで聞くノーマライゼーションは、
アコースティックでも痛いくらいのまばゆさを放っていて、
ああ、触りたいなって、思って、
行き場を探した手でぎゅってぎゅって、心臓のあたりを握りしめてた。

ギタソロ部分をこうたさんが弾いてくれたのだけれど、
「今日はこうたのターンだった」みたいなことを言ってた覚えがあるから、
もしかしてこの部分は毎回担当者違うんですか!?詳しく!?ってなったよね。

リョ→くんが、しゅうくんのギターフレーズを追いかけて、
同じメロディでベースを弾いたことを何故だか思い出して、
ちょっと感傷に襲われたとか、内緒だし、
あっちくんがギターの1,2弦にだけベースの弦を張って、
なんてことをしてたこともあったなぁ、って思いだして、
これもやっぱり感傷だけど。
愛おしい、の記憶があふれてしまってダメだったな…。笑

話がずれちゃったけれど、しゃらしゃらと零れる光が体の奥に降り落ちて、
眩しく見上げたすぐそばのステージで楽しそうな4人がうれしくて、
深く呼吸するように音を吸い込んだら、少し、泣き出しそうになってしまったのは内緒の話です。


こんな昼間にやるような曲ではない、って言いながら奏でた4曲目はララバイ
空は明るいのに、歌い始めで世界の彩度がぐっと下がった感じがあって、
真昼の空の下に夜を連れてきた音楽に、心が震えた。
海さんは陽だまり色の声を持っているのに、
こういう夜の気配を含んだ歌声が似合うのすごく、ずるいよな。

凛と冷たく澄んだピアノの音と、暖炉のような穏やかなベースの上で、
淋しさを抱えた歌声が震えて、そのぜんぶを受け止めるみたいに鳴るドラムが、
すごくすごく、美しくて、冬の空気に溶けていくのが良かった。

昨年のツアーファイナルで浴びた美しさを私は引きずっているのだけれど、
アコースティック版のララバイも美しかったなぁ、と、
備忘録をつづりながらまた体の奥に思い出して惚れ惚れしている。

ララバイのドラムがさ、好きなんだよね。
バチバチに攻めたドラミングも大好きなんだけれど、
かずやさんの面で触れる音は静かな曲によく似合う。
肌に馴染んで解けていく。
簡易ドラムだから重たさや湿度は含まないけれど、
その分、大丈夫、と背を撫でるような優しさが強くて、
ああ、好きだなぁって、思った。

どうか、と祈るように思う。
前日に、sacraに会ったばかりだったから余計に。
重たいほどの想いを笑って受け止めてくれる人たちの、
その手を私はどうしても離せそうにないから。
サヨナラが増えてもサヨナラに馴れることはできなくて、
まだあの日の喪失感を抱えたまま泣き止めずにいる。

そういうことを抉るようにして思い知らせるから、
ララバイは、海さんの歌うさよならは、苦しいんだよ。
でも、そこを丁寧に掬い上げてくれるから、
それが救いでもあるんだよ、ずっとずっと。


十二分に感傷的になったところに、夢のあとはずるいんだよな。
海さんが爪弾くフィンガーノイズ交じりのリフも、
オルゴールみたいにピアノの音が鳴るのも、ノスタルジックで痛い。
ララバイで彩度が下がった世界には淋しさが充満して、
晴れた空とミスマッチだから余計に感傷を誘ったような気がする。
刺すんじゃなくて、傷跡を撫でるみたいに響くから、困るんだよ。

甘くかすれた声が愛おしむように青春を見送るから、
その声が時折水分を含んで歪むから、
零れ落ちそうになるいつかの大切をまた、掻き抱く。
一秒ごとに過去になっていくすべてを一つ一つ数えては、
置いていかないでって、泣いてしまう。

どれだけのものが、残っているというんだろう。
見送った数の方がずっとずっと多いのに、
忘れたくなかったものを思い出さなくなっているのに気づくたびに、
いやだ、って泣いてしまうのは身勝手なんだ。

身の内にじわじわと広がる痛みを嚙み殺して、息を吐く。
同居する感情で、胃の底が重くなる。
ここは、昼の夜だ。
たかのくんの5thツアーでモノクロページを浴びてしまったから、
余計に引きずられたっていうのは、あるのかもしれないんだけれど。
真昼の光の中で、夜明けを待つ曲を聞いたらそうもなる。
置いていかないで、まだ行かないで、って始まる歌が、
それでも明日を探しているから、仕方ないよ。

海さんのきれいな高音は冬の色をしていて、
歌詞には夏草って出てくるくせにこんなにも冬の色をしているから、
余計に、ああ、これは過ぎし日の記憶なのだと、
冷たい空気の中であまりにも、思い知らされてしまった。

青春を見送って、それでも手放せなかった想いを抱えて、
時を数えて、季節を数えて、遠くなるほどに鮮明になるのは、
もう戻れない事実ばかりだ。
けれど輪郭が曖昧になっていくことは一つの救いで、
私はこれまでもそうやって、なんとか歩いてきたんだ。

それにしても、本当にはるきさんのピアノがきれいで、
哀しいくらいに透き通っていて、良かったなぁ。
まるで溶けだした氷の、その冷たさと光を吸って散らす透明感が、あって、
はるきさんも、冬色の人なんだなぁ、って思ったし、
こうたさんのベースも暖炉の火の色してるから冬なんだよな。
海さんが作る曲が圧倒的に冬色っていうのはあるんだと思うけれど、
曲に馴染む冬色の音を持つ二人なのがうれしいなって、改めて思ったりしました。


何か話してた気がしなくもないけれど、
3月にワンマンあるよって話しか覚えてないですね。


ラストはアンダーソング。
ちょっと待って!!!君と4号線は!!!?
ってなってしまったのは許してほしい。
君と4号線…君と4号線が、聞きたかったのに、なんでだよ…。
アコースティックで聞ける機会なんてあまりないのに、
なんでインストアでやらないの…?
え?レコ発で演らなかった革命前夜パターンなの??困るが??

アンダーソング自体はすごくうれしかったんだけど、
めちゃくちゃ混乱してしまったごめん…イントロの内に立て直した…
でもいまだに、なんでだよ…って思ってるよ。
アンダーソングはまだわかるよ、これからリリースもあるしね、
なぜcueの曲を演ったんだ…君と4号線を入れてくれよ…って気持ちが強い。
君と4号線…lovismの中で私の、一番好きな曲…
(夢のあとはだいじな曲で、特別な曲)

話がずれちゃったけど、アンダーソングの話。
イントロが強い~!って話はしました?
階段を駆け下りて外に飛び出すみたいな、
解放的というか、清々しいどきどきがあって、
イントロを聞くだけで、わっと心が浮足立つ。
海さんの声と同じ、陽だまり色の音楽だ。

陽だまりの中で、陽だまり色の歌を聞く。
渇望にも似た、その歌声が冬の空の下に響く。
歌っていたい、見つけてほしい、一緒にいてほしいと希って、
ここに存在している、と主張する。
ライブハウスのそれよりは淡く、でもその分だけまとわりつくような質感で。
雨の後の晴れた空はあまりにアンダーソングに似合って、
胸が締め付けられてしまう。

12月のeggmanでも思ったんだ。
アンダーソングを聞くとさ、閑話休題ツアーを思い出すよ。
あの時の、愛していほしい、と叫ぶようなライブを、思い出す。
それから、2015年のクランクインのことを、思い出す。
俺は俺のために歌ってる、って言ってた海さんが、
やっぱりみんなのためにも歌いたい、と言った夜のこと。
君が歩くための燈が、吹き消えないでほしい。
それは、私のために必要なことで、身勝手な思いだけれど、
できるだけ長く、できるだけ遠くまで、海さんの音楽と生きていきたいから。

消えないで、行かないで、歌っていて。
苦しさも知らないままで、そう、願ってしまう。
ちゃんと見てるから、目を逸らさないから、
黙って置いていかないで、と泣いてしまう。
君が届けてくれる歌を、その想いを、見失わないでいたい。

野外だし、インストだし、泣くつもりなんてなかった。
でも、どうしたって泣きそうになってしまうから、
息を吸って吐いて、目を閉じた。
この歌声が響く空の下に居られることを、幸福だと思った。

1.メーデー
2.maybe you
3.ノーマライゼーション
4.ララバイ
5.夢のあと
6.アンダーソング


ライブのあとはサイン会。
かずやさんが、どこに書く?って今回も聞いてくれて、
書いてほしい場所があること覚えててくれてるのがいつもうれしい。
ララバイをお願いしたら、いいねぇ!ってうれしそうに笑うのずるい。
周年ライブは全部行くよってお伝え出来てよかったな。
セトリ変えなきゃ、って言われたから、変えないで!?ってなったけど。笑

セトリを組み替えてくれるのは、複数回来るファンへの優しさだって知ってる。
わかってるから強くは言えないんだけれど、セトリ変えにはいろいろ思うところがある。
とはいえ、かずやさんのセトリは物語や季節や色の繋がりがだいじにされてるから、
組み合変えられても、これはこれでいい!完敗!ってなってしまうし、
ツアーといえども周年の3会場ならまたちょっと違う話だから。

脱線するけど、僕は曲がその位置に馴染んでいくのを見るのも好きだし、
曲が育っていくのを見れるのも固定の方が感じやすいし、
最高だと思えた曲の流れを次も確定で浴びたかったりもするから。
それに、今は曲数的に全部やるから組み変えられるのは順番だけだけれど、
曲数が増えると、リリースとかの確定曲以外は、
あの会場でやったから次の会場では聞けないな、っていうのがわかってしまって、
自分の聞きたい曲が確定で聞けないってわかるのはやっぱり辛くて、
ちょっとテンション下がっちゃうんだよな、、、

よくある、セトリ2種類、日替わり数曲は曲順シャッフル、は理想の一つだよ。
ツアー前半とツアー後半でがらっとセトリ変わるのもそれはそれで面白いな。
曲順含めてセットリストだし魅せ方なので、セトリ自体を育てるのもいいじゃないか。
毎回違うセトリ、ばかりがうれしいわけじゃないよ。
これはあくまでもライブ全般に対する私の気持ちで、特にツアーの話ね。
お呼ばれ対版のセトリはたくさん組み変えてくれると嬉しいよ。
曲には飽きないけどセトリには飽きることは、まぁ、あるから…。
でも対盤セトリって最新曲、鉄板曲、を入れるから組み変え難しいんだよね、それもわかる。

はるきさんには夢のあとに。こうたさんはmaybe youに。
二人にそろって、俺のイメージ?って訊かれたんだけど、
単純に好きなところに書いてもらったので、好きなので、とストレートに伝えておきました。
正直、ララバイと夢のあとはすごく迷ったんだけれど、アコライブを聞いてこうなった。

海さんは絶対に君と4号線って決めてた。
夢のあとだと思ったって言われたけど、なんでだ。
海さん、いつもここに書いて、の予想が外れていて面白い。笑
夢のあとはだいじな曲、特別な曲。
君と4号線は好きな曲。lovismの中でいちばん、好きな曲。
またそのうちlovism感想ブログを書こうかな、その前にcue感想ブログかな。
感想はいつかいてもいい。

またね、って笑って手を触れることがうれしい。
今年もどうぞよろしくお願いします。って伝えられて良かったな。
2024年は、たくさんfewsの音楽と同じ時間を過ごせますように。

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