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熊本でドローンを飛ばすなら、人吉で決まり!

熊本県南部、鹿児島からもアクセスが近い「人吉・球磨地方」にドローンの聖地が誕生しました。この人吉の地にて農福連携(農業分野において障がい者雇用などを進める取り組み)を進めるモエ・アグリファーム(以下モエさんと略)がプロデュースする、ドローン空域王国。今回はsora:shareアンバサダーのMarkが、人吉近辺の空域をご案内します(2019.8.16現在の情報)

モエさんは、休耕地を活用します。季節ごとに違う場所で、トータル50近くの空域を楽しむことができます。毎回、違う環境で飛ばすことができるので、変化があって面白い!このモデルは流行るかもしれませんね!

交通手段としては、高速道路の人吉ICからのアクセスが一番便利です。車で静かな農村を約30分程度いくとモエさんの農地群にたどり着きます。途中にコンビニなどもありますので、飲み物を買ったりトイレをすませておきましょう。

さて、今回の訪問時は、以下の三つの空域を利用しました。それぞれ、利用する時の注意点などを解説します。

A:人吉を一望できるドローン練習場

(ワンポイント)モエさんが管理している農地の中では最も山側に位置しており、人通りはほとんどありません。たまに農作業のトラクターがゆっくり通るくらいのもので、初心者が誰の目も気にせずに飛ばしまくるのには最適です。また、上空100メートルくらい上げると人吉を一望する絶景を空撮できます。

車で行くには少し道がゴツゴツしています。また、駐車場は無いので、農地の中に少しのり入れる必要があります。溝に落ちないように注意してください。さらに近くに日差しを避ける場所はありません。真夏の炎天下で飛ばす続けるには、少し大変かもしれません。また、トイレや自動販売機などもないので、そのつもりで準備してくる必要があります。

(用途)おすすめの用途としては、カラーコーンなどを持ち込み並べて、基礎的なドローンの操縦訓練を行うには適しています。高い草が生えると難しいですが、休耕地なので今のところは表土も見えて使いやすそうな感じです。

(飛行時の注意点)青いネットで囲われているので、飛行範囲はわかりやすいですが、隣の茶畑との境界に「防霜ファン(扇風機みたいなもの)」が立っており、これらの間を結ぶ電線が見えにくいので、注意が必要です。ドローンは電線に弱いので、初心者の方は特にひっかけ事故に気をつけてください。


B:背丈の高い農作物を使った精密農業の訓練場

(ワンポイント)近くに家があります。近くに車も通るので、初級者向きではありません。飛行経験10時間以上の経験者でないと難しいでしょう。こちらは現在、牧草用の背の高い農作物が耕作されています。だいたい1mくらいの高さがあるので、中に入っていくのは危険です。夏の時期はマムシも出るとか?隣に竹林があるので、竹林の空撮素材をゲットできます。

(用途)精密農業の撮影テストに良いと感じました。通常、モエさんは農作物上空での飛行許可は出さないということです。しかし、休耕地の牧草上空は問題ないそうです。撮影を行う時は道路及び民家上空を通らないようにしっかり飛行ルートを設計しましょう。

(飛行時の注意点)30m未満飛行の許可を取得していない方は、必ず家から30m以上の距離を確保し、かつプライバシーに留意してください。また写真の上側に道路が走っており、交通量はほとんどありませんが、たまに車が通ります。道路側には近づけない方がよいでしょう。ギリギリまで近づけても高度は30m以上保ってください。

C:1200坪の広大なドローン練習場

(ワンポイント)こちらも最初の空域と同じで、ほとんど人通りがありません。しかしこちらには、邪魔な「防霜ファン」が無い上に、土地も広いので、かなりダイナミックな飛行練習をすることが可能です。周囲に民家なども第三者物件が無いのが嬉しいですね。

(用途)誰にも気兼ねなく、思いっきりドローンを飛ばすのに最適です。最も初歩的なホバリングの練習を卒業した方が、次にトライするには良い場所でしょう。GPSなしのモードで飛ばすのに適しています。ライセンス取得のための10時間飛行を行うにも良いと思います。

(注意点)リスク要素が少ないため、逆に思い切った操作をしてしまい、写真下部の竹やぶにドローンを突っ込ませたりしないように注意してください。土地の境界にネットがあるので、わかりやすいですが、隣の土地に入らないようにしてください。

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ドローンツーリズム@人吉

ドローンをしっかり飛ばした後は、地域を観光して帰りましょう。今回は私の独断と偏見で、気になった人吉の観光スポットを少しご紹介します。

ドローンといえば、スタミナ!ドローンユーザは、本当に体力を使いますよね。猛暑の中、周囲の環境に気を使いながら、さらにドローンを目視し続けなければならない。日焼けもするし、虫も寄ってくる。汗も何リットルもかきます。心身ともにズタボロになった状態を回復するものといえば??

これです、うなぎ!「ドローンオペレーション後=うなぎ」これ鉄板です。人吉では鮎が有名と言われていますが、うなぎ屋さんもたくさんあります。是非、お気に入りを見つけて、食べて帰りましょう。山椒をパッとふりかけて、ガツっと食べる。最高でした。

その後行ったのは、人吉中心部にあった国宝・青井阿蘇神社。無事故でドローンを運用できた感謝をお伝えして、しっかりお参りしてきましたよ。

そして最後が、やはり温泉。人吉といえば、温泉とお聞きしていましたが、夕方にかかっていたせいか、どこの旅館系温泉も立ち寄り湯は終了しており、もはやこれまでか!!と思っていましたが、立ち寄り湯が可能な温泉もありました。

おおが温泉

というか、大衆浴場ですね。地元の人たちが通うお風呂です。価格も300円くらいで、他と比較しても非常に安い。価格相応か?と思いきや、湯質は最高でした。つるっツルでした。温泉を飲むこともでき、少し試してみると、ほのかに甘い感じ。大衆浴場なので、芋洗い式なのには目をつぶって。

こうして極限まで疲労した体を癒して、帰路へと向かったのでした。次は川下りとか、鮎にも挑戦してみたいです。モエ・アグリファームの社長からお勧めされたのが、鮎の刺身。川魚の刺身?と思いましたが、かなりイケるそうです。さすが、球磨川とれたて!新鮮な川魚は刺身も可能!勉強になりました。

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近年、ますます厳しくなる規制と社会のドローンに対するマイナスイメージにより、安心してドローンを飛ばせる場所は少なくなってきています。モエ・アグリファームさんは、我々の上空シェア(sora:share)というビジョンに共感頂き、上空を登録して頂きました。是非マナーを守って、利用してください。

また、熊本以外にも飛ばしたい場所を探したい方は、こちらから調べてみてください。また、ウチの空を貸してもいいよという方は土地のご登録を宜しくお願いします。新しい形の資産運用をされてみてはいかがでしょうか?


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