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Earth230930の世界

扉を開けた瞬間からイケメンが「いらっしゃいませ」。店員さんとお客さんの関係だとこんなに緊張しないものなのかと、自分でもびっくりする。

参加した18時の回は近くにお住まいの常連の方達だらけでシェフを交えて世間話が始まり、単なるオタがここに居ていいのか悩んだけど、同じ空間に居る人に万遍なく目を合わせて会話されるので、敏腕コンサルのサロンに来てるかのような錯覚に。イベント始まる前から異空間すぎて面白い…

もちろん確固たる経験と探究心があった上でなんだけど、長塚さんが発する言葉の説得力がすごい。失敗したことや迷ったこともぶっちゃけつつ、伝えたい事をしっかりと目を合わせて伝えてくれるので、いい時間を過ごせた満足感が半端ない。

「健斗さんは目配せがしっかりしてるのが凄いんだよね」って常連の方もおっしゃってた。ライブではあえて目線をふんわりさせてる印象があるから、パフォーマーじゃない長塚さんを垣間見れた貴重な経験でした。

3品提供された中で面白かったのは白ワインに合わせたマヨネーズを使わないコールスロー。アクセントはクミン。斬新。結局コールスローって何をもってしてコールスローって言うんだろうと疑問に思って投げかけてみたところ、ささっと調べてくれるフッ軽シェフ。

ちなみに野菜に含まれる水分はエグ味が多いので、塩揉みなどでしっかり水分を取るのがポイントだそう。その分、味のアクセントとして微量のガーリックを投入してあげるらしい。料理にはあまりガーリックを導入しない派閥だったんだけど、取り入れてみるべきやなってなった。

もう一つはイカのフリットに添えられたディルマヨネーズ。ディル好きにはたまらない!サーモンのグリルとかにも絶対合う!ちなみに今回の食材は全部スーパーで買ったやつだそうで、マヨネーズはピュアセレクトって言ってた気がする。ボトル半分に対してディル2パックだったかな。マヨが緑色になるくらいのディル感。天国。

本当に、このコールスローが美味しかったのです。白ワインに合わせた料理だけど、試しにあとから出すオレンジと赤とも食べてみて、ペアリングの大事さを知ってほしいって言われたものの、美味しすぎて次のワインが出てくるまでもたない。ここで最終回の特権”追加代金無しでおかわりOK”が発動。

本当は14時の回だけ顔を出すつもりだったそうで、もう肩にはカバンをかけて帰る準備万端だったのに、色々料理の話やペアリングの話をしてくれて、本当に食について思いが強いんだなぁと。五味の中でバリエーションが多いのが酸味っていう話が目から鱗でした。

「あしたLIVEなんすよ、6時起き(出発だったかも)なんで失礼しまーす」と帰っていかれるのを「お疲れさまでしたー」と見送る、そのLIVEを観る側として同じ6時起きの私。最終回だったので、そのまま2階でみんなでワイワイ楽しくお話させてもらう。

飲み会とかがコロナを機にすっかりなくなってしまったので、久しぶりに色んな経歴の方達のお話を聞かせてもらいながら美味しいワインをいただけて本当に豊かな時間でした。TEOに出会うまでワインを楽しく飲むって事はほぼなかったのに、今晩だけで何杯飲んだだろう。

話題が今日から新発売の「和梨とカッテージチーズ、生ハムのサラダ」の話に。実はイベントのフードを4品にしようかってなったくらい美味しいと聞いて、全員「それ食べたい!」となり、通常営業が始まってからは1階に移動してワイワイと。梨+チーズ+生ハムwithバルサミコ。食って奥が深いな!

今日はなんと長塚さんのギターの先生がお店に立たれてまして。今年1番心が揺れたのが池上の弾き語りだったもんで、まさかのお師匠さん登場に人生って面白いなーと。酔っ払ってたんで、先生と常連の方達に長塚さんのギターについて朗々とスピーチをしてしまいました反省してます後悔はしてません。

前夜に下拵えをしようと思った時にスライサーを無くした事に気づいた長塚さん。夜中までキャベツを刻んだりササミを茹でたり、当日も27種類くらいワインを試飲してフラフラになりながら決定したりだったそうで。本当におつかれさまでした。

今後のフードイベントはもう少しテーマを絞ってカジュアルにする方向だそうです。通常営業が始まってから、ひっきりなしに来られるお客さんで繁盛する様を肴に飲み明かす常連さんの姿を肴に、もう最終ロットらしいクラフトコーラで〆た、幸せな夜でした…



おまけ

試飲でふらふらになった話の時、我慢できずに「お酒やめられたんですよね?」と聞いてしまう悲しいオタ性。試飲以外はやはりやめられてるそうです。とても調子が良いらしく、オススメだって。それ、今日のイベントでは言うたらアカンやつ!もちろん、みんなから突っ込まれてたyo。

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