第3章:五十脚の椅子

おまえはいつまでだらだらランキングの話をしとんねん、はよ次の話に進めや。と思われているかもしれない。

でもでも、もう少しだけさせてほしい。スケベな話はランキングの話が終わったらそのあとでちゃんとするので我慢していただきたい。

こんばんわ、ヒキガネ霜田です。

ずーっと話しているご存知Apple Podcastランキングだが、カテゴリ別に細分化されている。上から順番に、「ニュース/政治」「コメディ」「社会/文化」「スポーツ/レクリエーション」「ビジネス」「アート」「キッズ/ファミリー」「教育」「行政/団体」「ゲーム/趣味」「健康」「宗教/スピリチュアル」「テクノロジー」「科学/医学」「テレビ番組/ムービー」「ミュージック」の全16カテゴリ。みなさんはどのカテゴリのポッドキャスト番組をたくさん聴いているだろうか。そして「団体」のポッドキャストってどんな話をしてるのだろうか。団体についてのトーク。。ポッドキャストという海はまだまだ広くて深いんだなあと思い知らされる。

余談だが、よく人間は空と海を並列で語る。これについて僕は子供の頃から考えているのだが圧倒的に海より空のほうが強いように思える。それはズバリ、海の広さと深さは有限で、空の広さと高さは無限だからだ。しかし、空と海からランダムに一体ずつ生命体を選別し、それぞれに目隠しをしてヘッドホンを装着しダースベイダーのテーマを流し、そいつらを空代表と海代表として連れてきて、代理戦争を行った場合、だいたい海が勝ちそうな気もする。サメとかシャチとかクジラとか、とにかく海の生き物はバカデカいからである。しかし、それは海というフィールドで戦った場合のみの話である。それではあまりにもスズメさんやカモメさんやペリカンさんに不利なルールなので、間を取って両者には思う存分陸で戦ってもらう。僕は絶対に陸で戦ってもらおうと思っている。

で、ランキングの中のカテゴリの話だが、ごく最近コメディカテゴリの位置が変わったような気がする。先週までは「教育」のひとつ下、全体の真ん中あたりのポジションにあったのだが、今は上からふたつ目に昇進している。こんなものに上とか下とか無いのかもしれないが、「ミュージック」カテゴリが一番下に配置されているのは「音楽はポッドキャストじゃなくてiTunesでお金を出して買ってね」というメッセージだと僕は捉えているのでおそらく順番に意味はあるんだろう、なので昇進という言葉をあえて使わせていただいた。そしてなぜこのタイミングでコメディの序列をぐーんと上げたのだろうか。わからない。

別にどのカテゴリについてでも良かったのだが、僕自身がたくさん購読して聴いていて一番馴染みがあってわかりやすいので、今回はコメディカテゴリについてわかったことを話させてもらう。

まず、カテゴリランキングには第1位から第200位まで200番組が掲載されている。そしてこのランキングは一日一度や一時間に一度変動する、なんてレベルではなく刻一刻と動いている。なので、今から話すことは「2019年4月11日0時現在のコメディランキングのデータ」だということを先に言っておく。

ポッドキャストを始めたひとは、まずはとりあえずこの200位の中に入ろう、と考えるだろう。そうすればいろんなひとに見つけてもらえるような気がする。うん。なのでコメディというひとつのカテゴリに椅子は200脚、たっぷりと用意されているかのように見える。

が、実際は200脚も椅子は用意されてない。

すでに終了した番組が大量に座ったまま固定されておりびくとも動かないからだ。これがこのランキングの謎部分のひとつ。だが動かないものは仕方がない。この終わってしまったまま固まって動かない番組の数をカウントしてみると、終了のアナウンスがされている番組と2年以上更新されていない番組を合わせて56番組ほど確認することができた。例えばダイアモンド☆ユカイさんの「ダイアモンド☆日本史」は2009年から10年間更新されていない。ギラッチ!!つまり200から56を引いて、ええっと、144脚しか椅子は残っていないことになる。

が、実際は144脚も用意されていない。

あらかじめちゃんとハジいといてほしいのだが、海外のポッドキャスト番組が常にポツポツとランクインしていることに気付く。現在更新中の番組のみを数えてみても28番組ほど確認できた。144から28を引いて、えっとえっと、116だ。116脚しか残っていない。

が、現実問題116脚も残っていない。

この116から絶対に動かないモンスター番組の椅子を引いてみたい。ニッポン放送様が配信している「サンドウィッチマンの東北魂」「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」などなど現在も更新中の5番組、続いて文化放送様が配信している「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」「大竹まことのゴールデンラジオ」「髭男爵 ルネッサンスラジオ」などなど現在も更新中の8番組、最後にTBSラジオ様から「爆笑問題のリトルカーボーイ」の1番組、計14番組。116からこの14を試しに引いてみると、えっとえとえっと、102だ。102。ここはビシッと100!!!とか言いたかったけど嘘はつきたくないので102脚だ。

実際はこの他にも地方ラジオ局から配信されている「トータルテンボスのぬきさしならナイト!」や「ニンジニアネットワーク 和田ラヂヲの、聴くラヂヲ2」など常連番組も多数あり、さらには「酒と話と徳井と芸人」や「東村アキコと虹組キララの身も蓋もナイト」のように著名人が自主的に配信してくれている番組もいくつかあり、2年以上とは言わんまでも1年近く更新されていない固定番組がこれはマジで多数あるので、もはや現実的に狙えそうな椅子はもう50脚も残ってないのかもしれない。

だからこそ、その中でもイッチ番フッカフカのヴェルヴェットの椅子に座れる黄金期間をフルに活用してほしいのだ。

そして!コメディカテゴリできちんと定期的に更新して椅子をキープしていたり、たまにでも椅子に座っているポッドキャスト配信者さん達に言いたい。

す ご い よ !

本当に。

そして面白い番組を見つける方法がもっと必要だ。

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