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小説のタイトルを決めるまで

とりあえず書籍化締め切りまで毎日更新することを試みようとしている3日目。
すでに毎日書くことなんてあるのだろうかと思ったりしてますが、意外に小説を書くことのネタはあるものです。
まあ、初めて物語を書いてみているわけですからそれはそうですよね。
知っている人は知っているでしょうけれど私にとっては未知の世界で初めて学んだことばかり。
そんな私は、昨日記載した様に初めて小説を載せるサイトがあると知り載せてたり。

載せるにあたりようやく自分のタイトルがきちんと決まったっていう。

何事も追い詰められれば決められるものであるわけです。



最初の仮題

私が一番最初に考えたタイトルはカラフル。
それは講師だった大友監督の作品を見て自分の中の創作意欲がようやく(何回か見ていただいている方はもうご理解いただいているかと思いますが私は当初物語を書く講座だと理解せずに参加したのです)沸き起こされたのが影響しています。
大友監督によせばいいのにその次の講座で意識して作られているのか聞いてしまったくらい(そうに決まっているのだけれど、自分の気のせいかなとも思ったのです)監督の作品は色で気持ちを揺り動かされる様にできています。
音もそう。
特に私は。

これは私の中のある記憶を呼び覚ましました。

私は元々色と音がミックスする共感覚を持っているのですが10年以上前、一時期疲れすぎてしまってコントロールが全く効かなくなった時期がありました。
しかもその頃は共感覚という言葉も社会的にも知られておらず、私自身も知らなかったのでとても苦しかったのです。
当時鮮やかだった私の見える景色は灰色も同然。

何を言っているのかわかりづらいと思うのですが、時折、色あせて見える世界、だったり、色鮮やかな世界という様な言葉を小説などでみることがあると思いますがそういう感覚です。
話が少しそれますが、映画マトリックスを作ったラナ&リリー・ウォシャウスキー監督も共感覚だそうで、私は彼らの映画を見た時わかる!と一番思ってしまったのは冒頭の緑色の文字が落ちてくる場面でした。

当時は彼らが共感覚だとは言ってなかったのだけれど絶対にこの人たちは同じ様な景色を共感覚か(私はやったことないからわからないけれど)ドラックかで見たことがある人たちだと思ったのです。
私がコントロールして、またはコントロール外になってしまって非常に鮮やかに世界が見えるときは大袈裟に言ってしまえば空気が点の様に見えることがあるのです。
霧が見える様な感じ。

植物の緑は特にそれが顕著に出るので本当に美しく見える。

そう言ったものを私は彼らの作品の中で感じていました。
のちにインタビューで共感覚を持っているということを話されているのを読んでああ、やっぱりなと思ったものです。
人によって見える景色は違うんですよね。


で話はそれますが私は監督の作品を見た時にすごくそこが監督の言葉を借りていうならば私の中の生理的な部分で非常に心地よくそれが戻った時のことを思い出したのです。
小説はもちろんフィクションですが、そこからヒントを得て書き始めたので私の最初に決めたタイトルはカラフルでした。


本来物語のタイトルはどういう風に考えるべきか

これは結構脚本や、小説を学ぶための本に書いてありますが、まずは主人公を表す言葉がいいと言われます。

それを知ってからどうも違うなと次につけたタイトルは

「ナチュラル」

本来の人の自然さだったりピュアさをイメージしてつけたのですがどうもぴったりは来ませんでした。
そしてその後、講座内で学んだタイトルの付け方のなかでどういう話なのかが想像できた方がいいという様な話も聞きますますこれは違うなあ・・と思ったりしていました。
このタイトルでは想像できなくはないと思いますけどだいぶざっくりしてしまっていて「インド=ナチュラル=自然」くらいな感じだろうなと思ったのです。
でもとりあえずは進むしかないのでそのまま進んできていました。

でもそれでよかった様に今では思っています。
近いうち企画書などについても書いてみたいと思っていますが、どういう話かというのは詰まるところテーマだったりします。
このテーマ決めが意外に難しいのです。

このテーマも実は最後に向けて何度も何度も小説と企画書を行ったり来たりしながら何なのかを考え絞ってきました。
そのどういう話か、何を伝えたいかのテーマが決まってない以上、当然タイトルは決まるわけがないわけです。


私はテーマはだいぶイメージできていますが実はまだ言語化的にはしっくりきていない部分があります。
でもイメージはだいぶしっかりしてきました。
それは先日のフィードバックで佐渡島さんと大友監督がいろいろ私の作品について教えてくれたから。


自分の作品を人に教わる!?

そんなことあるかい!って思うかもしれませんが本当にあるんです。考えてもみてください。半年間、正確に言えば初回の授業の後は企画書を作成したので4ヶ月程度ですが読まない時というのは提出してから1週間だけ。(そこの間はわざと手をつけない様にしていました。)

それ以外はしょっちゅう読み返して書き直してを繰り返しているわけです。
そもそも人は自分のことはよくわかってないというくらいですから自分の書いたものもさほどうまく俯瞰してみられないと思うのですが、これを素人が短期間で何度も読んでいたら・・

想像できるかと思います。

自分の作品だけど全く何が間違っているのかわからない。
言いたいことも少しわからない気がする。

となるわけです。
そんな中の最終回もう本当にびっくりするくらい前回が良かったという感想に終始した講師のフィードバック。
でもその直しが全く無駄だったわけではなく、(と思いたいというのも自分の中でありますが。苦笑)監督がその直しがどうしてまずいのかを考えてくださったおかげで、それを聞いていた佐渡島さんも理解ができてどういう主人公が何をしてどうなっていくのかをきちんとまとめてもらうという(おい!自分!)ミラクル具合笑。
多分ここまで聞けば良くなった状態で作品を世に出せるだろう、出せないといけないなとは思わせてもらえて、本当に感謝でいっぱいです。


最終的に決まったタイトル

私の最終的に決まったタイトルは今回のnoteの最初になっている「僕の中の神様」です。最後のシーンをいいと思うと言ってくれた監督の言葉からヒントを得て、佐渡島さんのどういう主人公がこうなって最後にこうなるという話から得て決めました。
最後にようやくタイトルがしっくりくるこの未熟さよ、しかも人に教えてもらう未熟さ!と思いながら・・。笑


ネタバレになってもあれなので簡単に小説サイトにのせた企画書の一部を記載します。

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というわけでnoteでも本日から配信していきたいと思っています。
(早めに読まれたい貴徳な方はこちらから→https://kakuyomu.jp/works/16816452219226045285/episodes/16816452219226054842
ただ、まだまだ書き直しを続けていまして、皆様のお力がとても大切(どこまで行っても自分の作品の良さと伝らさを一人でうまく捉えられない人)ぜひご意見、感想などいただけましたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします。


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