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企業公式SNSアカウントは「コト主義」世代に響くのか

「モノよりコト」

今のミレニアル世代を象徴するキーワードとして度々目にします。

所有することではなく、体験することに重きを置く
高価なものを購入せず、皆で楽しむことに対して消費をするなど、解釈は多くあります。

若年層が求める体験や消費行動につなぐために企業やブランドは「共感」のためのメッセージやブランディングをしていますが、その中の一環に「SNS運用」があると思います。

今回は、10代男女414名を対象に「企業公式SNS」に関して調査を実施しました。

企業公式SNSに関する調査

まず、10代男女414名(男性202名、女性212名)を対象によく利用しているSNSを聞きました。

最も多かったのは「YouTube」で406名、次いで「LINE」で385名、「Twitter」で273名となりました。

続いて、各SNS利用者を対象に、利用しているSNSで公式企業のアカウントをフォローをしているか聞きました。

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最も割合が高かったのは「LINE」で64.2%、次いで「Twitter」で59.0%、「Instagram」で45.9%となりました。

企業公式アカウントをフォローしている人にその理由を尋ねたところ

・更新情報やアップデート後の情報がみれるから(14歳女性)
・お得な情報が貰えたり新着情報がいち早く知れるから(15歳女性)
・フォローしている企業の情報を早くみたい、欲しいから(15歳女性)
・抽選などに参加できるほか、役立つ情報が配信されるから(18歳男性)
・ポイントが貰えるから。 コメントが面白いから(14歳男性)
・お得な情報が得られるから。 その企業が好きだから(17歳男性)
・友達と一緒に話せるから(13歳男性)
・お得な情報を入手出来たり、クーポンが貰えたりするから(18歳男性)

情報をいち早く手に入れたいという回答や、お得な情報がもらえるというメリットを感じているほか、企業(あるいはブランド)自体を好きという回答も挙がりました。

続いて、「SNSがきっかけで知った企業があるか」を聞きました。

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「ある」と回答したのは10代男女の50.2%となり、若年層の2人に1人がSNSがきっかけの企業認知経験を持っていることがわかりました。

また、企業公式のアカウントについての印象を尋ねたところ

「良い印象を受ける」と回答した人は42.8%、「どちらとも言えない」は、52.9%、「悪い印象を受ける」で4.3%となりました。

それぞれの回答者に理由を尋ねました。

「良い印象を受ける」
・活発に活動してそう(16歳女性)
・個性があって見ていて楽しいから(17歳女性)
・今まで関心の無かった企業の商品を知ったりする(18歳女性)
・リプ欄に公式のコメがあると盛り上がる(17歳男性)
・親近感が増すから(18歳男性)
・プレゼント企画があったり、新商品の情報がみられるから(16歳男性)
・お茶目な一面が見られるものもあり、等身大で顧客と接しようとしているように感じられるから(15歳男性)

企業公式アカウントを運用している人(通称:中の人)の個性が出ていると面白い、また投稿によって親近感を感じるという意見が多く挙がりました。

「どちらとも言えない」
・クーポンや情報はいいけど、通知が多い(19歳女性)
・為になることもあるが邪魔に感じることもある(15歳女性)
・うまく使っている企業もあるけど、そうではない企業も多い(18歳女性)
・通知がめんどくさいことはあるがクーポンなど有用なものもあって悪いとは言えない(16歳男性)

通知や宣伝があまりにも多いと、煩わしさを感じるという回答が多く挙がりました。また、「悪い印象を受ける」と回答した人も同様に「通知の多さ」が理由として挙がりました。

最後に、「好きな企業公式アカウント」を自由に回答していただきました。

〈10代女性〉
CHANEL(14歳女性)
ポールスミス(18歳女性)
YSL(17歳女性)
Ank rouge(15歳女性)
ちぃたん☆(14歳女性)
SPINNS、WEGO(12歳女性)
キリン 東京ディズニーリゾート(14歳女性)
エチュードハウス(13歳女性)
〈10代男性〉
シャープ株式会社、株式会社タニタ(15歳男性)
パン田一郎(16歳男性)
株式会社ライフ・コーポレーションのララピー(17歳男性)
ラインのコニーたち(16歳男性)
ナイセンクラウド(17歳男性)
ローソンの公式アカウント(17歳男性)
gameWith(19歳男性)
バルクオム(18歳男性)
NIKE(19歳男性)

女性からはコスメ・美容・アパレルの公式アカウントの名前が多く挙がり、男性からはサービスや製造業、ゲームの公式アカウント名が散見されました。

以上、「企業公式SNS」に関する調査をお送りました!

あとがき

若年層の情報収集方法がもっぱらSNSがメインとなっていく中、「親近感」というのは重要なキーワードに感じました。

「会社/企業」や「ブランド」などの無機質そうな言葉も、インターネットを通じて「人」を感じることで、あたたかみを持つのかもしれません。

また、最後の「好きな企業アカウント」を聞いた際、

パイン株式会社やSEGA、TANITAなどの公式Twitterアカウントなどは他の企業の公式アカウントとも繋がっており、見ていて楽しいです(19歳女性)

という回答がありました。業種や提供するサービスの垣根を超えてやり取りをしているのを楽しく見てくれているようです。

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Writer  :Kobayashi.(・L・)
Designer:Mari.y

--- 調査概要 ---
期間 :2019年1月28日(月)
対象 :男女 / 10歳〜19歳 / 414名
協力 :株式会社テスティー

*調査結果から、内容を転載/ご利用いただく場合は、
クレジット 「それちょう調べ(https://note.mu/sorechou)」の表記をお願いします。


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