6月度_PEOPLE平野啓一郎のそろそろいい時間_ポットキャスト用

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『PEOPLE ~平野啓一郎の“そろそろいい時間”~』2019年6月度
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・映画『マチネの終わりに』新キャストが発表になりましたが、イメージ通りですか?
⇒平野さん:イメージもできないくらい豪華なキャストになって、喜んでいます。
※新キャスト:伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行

・洋子のフィアンセが伊勢谷さんですね。
⇒平野さん:原作ではアメリカ人ですが、映画では日系人のミックスという設定らしいですね。

・蒔野のマネージャーが桜井ユキさん。
⇒平野さん:この役が一番難しい役ですね。でもTwitterの反応を見ると「ぴったり!」という声が結構上がっていたので、僕もすごく楽しみです。

・クラシック界の新星、ティボー・ガルシアさんも、ギタリスト役で出演が決定しました。
⇒平野さん:彼は天才と言われていて本当にすごいギタリストなんですけど、福田進一監督のご関係で、チラッと出演頂きました。クラシックギターファンは必見ですね。


・新刊『「カッコいい」とは何か』が7月16日に発売になります!
⇒平野さん:「カッコいい」という言葉は日本で1960年代に流行りましたが、ただの流行語ではなく、現在まで定着しました。
20世紀後半以降「カッコいい」ということが世界の人々の生きる指針になっていましたが、「カッコいい」とは何かをちゃんと書いた本が無かったので書きました。

・音楽のみならず、ファッションや映画、文学といった色んな角度から「カッコいい」を検証している本なんですかね?
⇒平野さん:そうですね。ファッションには力を入れて書きました。ナチスの制服を「カッコいい」と言って批判される、といった倫理的な問題にも踏み込みました。

・何をもって「カッコいい」と感じるかは、個人差や時代による変遷もあると思いますが、普遍的な「カッコいい」という概念は?
⇒平野さん:古代ギリシャの時代から、「男らしさ」という概念がありました。「アンドレイア」というもので、「共同体のために命を捨てて戦う」や「政治的弁論が上手」という具合です。それが「カッコいい」という価値観の基本をなしている部分があります。
ただ、アメリカでは、「クール」や「ヒップ」という、メインストリームの文化に対して対抗する、という価値観があります。
60年代くらいに、ヨーロッパとアメリカの価値観が混交しながら、日本における「カッコいい」という概念を形作っているような形跡があります。


●朗読は『ある男』からの一節をお送りしました。

【ONAIR リスト】
・「Hello, It's Me」/ Todd Rungdren
・「Thank U, Next」/ Ariana Grande
・「Da Bumble」/ E-40
・「Inhaler」/ Foals
・「Don't Miss It」/ James Blake
・「Reachin' 2 Much (feat. Lalah Hathaway)」/ Anderson Paak #番組公式Twitter →@sukima_sorosoro #平野さんTwitter →@hiranok #トムセンさんTwitter →@djyoooh

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