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ものづくり夫婦世界一周紀

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2018年8月19日から12月9日までの114日間。 5大陸11カ国を巡る夫婦世界一周旅行。 その日、何を思っていたかを一年後に毎日連載したエッセイです。
外に出ることが出来ない今、旅をできること自体に価値が生まれつつあります。僕たちが見てまわった世界は… もっと詳しく
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#ノンフィクション

聖地を訪ねて<夫婦世界一周紀82日目>

半袖でも暑いぐらいの気候だ。調子に乗って薄着で外に出ると、1分で雨がチラついてきた。数分…

草作
4年前
5

テキサス<夫婦世界一周紀81日目>

テキサス州に住んでいるという髭面のおじさんは、ポートワインを飲むと顔を赤らめて陽気になっ…

草作
4年前
6

3度目のマドリード<夫婦世界一周紀81日目>

二週間ぶりに訪れたマドリードはずいぶんと寒かった。イギリスからマドリードへ。リスボンか…

草作
4年前
5

モロッコのハラールサラミ<夫婦世界一周紀80日目>

マラケシュに到着したら、ほとんどモロッコは終わりという気持ちだった。メルズーガ・サハラの…

草作
4年前
7

モロッコにいても<夫婦世界一周紀79日目>

大学時代、年に数回卒業生がやってきて仕事や人生の話をしてくれる特別講義があった。大学にい…

草作
4年前
7

脳みそは美味 <夫婦世界一周紀72日目>

日本では食べログで店を決めるが、海外で優勢なのはやっぱりグーグルマップだ。どの国でも一応…

草作
4年前
5

コップ一杯分の怒り<夫婦世界一周紀71日目>

マラケシュ随一の観光地。コブラも革製品もタジン鍋も手に入るフナ広場に着いた時には、フウロはすでにぐったりしていた。 午前中はサハラ砂漠へのチケットを確保するためにバスターミナルへ。ネットでは予約できないなんて、まるでスリランカみたいだねと笑いながら行ったのだが、窓口が閉まっている。それに、部屋が真っ暗ってどういうことだ… モロッコ旅の目的はサハラ砂漠でベルベルピザを食べること。もしここで砂漠行きのバスチケットが買えないとなると予定の大幅修正を余儀無くされる。 不穏な空気

ジャッキーチェンも李小龍も日本人でしょ?<夫婦世界一周紀70日目>

今までになかった価値観に触れるには、空白地帯に足を踏み入れるしかない。そのことを如実に思…

草作
4年前
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「職業に就いていない筈がないだろ」 <夫婦世界一周紀69日目>

「お前たちはこっちに来い」と連れて行かれたのは警察の待つ透明な箱の中だった。 どうしてこ…

草作
4年前
7

負の連鎖 <夫婦世界一周紀68日目>

マイナスな気持ちは不幸を呼び寄せるものだ。深夜バスは散々だった。 深夜バスに乗っている時…

草作
4年前
3

さびついた心の行方 <夫婦世界一周紀67日目>

ヨーロッパは本当の意味でくつろげる場所だった。予測できない危険に晒されることなく、心を落…

草作
4年前
4

豚肉のかたまり <夫婦世界一周紀66日目>

ポルトガルとスペインの大きな違いは二つある。一つ目は、ポルトガルには僕たちが大好きな白カ…

草作
4年前
4

紙作りの折り返し地点 <夫婦世界一周紀65日目>

ポルトガルの紙のテーマは秋を散りばめたタイル。 日本を感じる葉っぱたち。銀杏やプロペラの…

草作
4年前
6

石造りの家たち <夫婦世界一周紀64日目>

アジアは木造が多くヨーロッパは石造りが多いというイメージがあったけれど、実際に世界を回って見ると本当にそうなのだなと実感した。 アジアが木造建築が主流なのは多湿だから石造りは無理だとか、頑丈ででっかい石が摂りづらかったからとか諸説あるらしい。確かにもしスリランカで石造りの家なんてあろうものなら中がカビだらけになって大変そうだ。リスボンは直射に浴びると半袖でも暑かったが、日陰に入るとライトダウンジャケットを着てても凍えるほど寒かった。空気はぴりっと乾燥していてリップクリームが