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幸せな循環_2019/04/02

昨日、13営業日目。私は一大決心をしました。

そして、なんとか達成できたわけだったのですが、
その陰には、常連さんの存在や、周辺のお店の店員さんの存在がありました。

クメール正月とはなんぞや

少し補足させていただくと、カンボジアには1年に3回お正月があり、その中で最も伝統的に大切にされているのが、クメール正月です。

クメール正月の時期、カンボジアの方々は長期有給休暇を取って、自分の田舎に帰るといいます。
そのため、ほとんどのお店が閉まり、市場はお休み。
プノンペンで働いている人のほとんどは上京のような形で働きに来ているので、ある意味当然なのかもしれません。
また、大学なども4月9日~4月22日頃までお休みとのことなので、日本でいう夏休みのような大型連休です。

クメール正月、シェムリアップに行きたい

実は渡航前から思っていたのですが、お店もあるしなあ……タイムリミットもあるしなあ……と、どうするかずっと迷っていました。

そこで、自分でもひとつ、賭けをしてみようと思ったのです。

13営業日目は、12営業日目に少し売れ残りが出たこともあり、モモ肉の仕入れ量をいつもより1キロ落としていました。

お客さん数が激減しない限り、恐らく売り切り可能なはずだと見込み、
今日の営業で売り切れたら行こう!と思い立ったのでした。

しかし。

なんと、お肉屋さんのお姉さん、私が個数を多く仕入れたいことを熟知してきていました。

袋の中には、初日と比べると大小のばらつきも少なく、また初日の大きいお肉と比べて一回り小さいお肉が沢山。

あらびっくり。
急に売り切るハードルが上がった!!!

とはいえ、シェムリアップ年越ししてみたい!という野望は、実は去年の初カンボジアの時からずっとあったので、こんな機会があるなら絶対に行きたい。

ドキドキしながら仕込みをして、なんとか間に合った18時。

私の戦いは始まりました。

開店ラッシュ~初の雨営業

まず、開店と同時に最初に来てくれたのは、なんとあやかさん

あやかさんとお話しつつ、お肉を焼いていると、
今日は何か良い気が回っていたみたいで、数分後にはお客さんに囲まれました。
(あやかさん写真ありがとう!)

嬉しい悲鳴。今日はこのままいけるかも!!と思い始め、お客さんがひと段落したとき。

一瞬絶望。実は、雨の中で営業したことがなかったので、お客さんの入りに雨がどれだけ影響するのかよくわかっていませんでした。

閑散としてしまったので、道行くバイクたちに向けて呼びかけしましたが、本降りの時はあまり聞こえない&早く帰りたいといった様子。

やばいかもしれない、と思い始めたそのとき。
小雨になった雨の中、バイクで来てくれたお客さんが居ました。

なんと、ピザ窯屋台のダラーさん。

ダラーさん、実は前にも私のお店に来てくれたことがあるんだって。
だから今日で2回目。
私もダラーさんのピザが好きで、そうやってお互いにお互いの商品を買い合える仲の人が増えたことがとても嬉しい。

それから、常連のカップルさん。家族連れさん。男性の方。
もちろん新規の方もいるけれど、来てくれたことあるな!という方も沢山。
本当に嬉しい。

そんなみんなに私ができることは、ありがとうの気持ちで、毎日少しでもおいしさをアップデートしたお肉をご提供することだなと改めて感じます。

最後のお客様

そして、最後。あと5個。21時過ぎ。
5個なら粘れば売れるはず…と思い、売り切りたい一心でお店に立ち続ける。

こんにちは」と日本語で声を掛けてくれたのは、学生カップルさん。
FBでお店のことを知って、ずっと来てみたかったんだって。
日本語学科で2人とも日本語を勉強していて、お話も上手でした。
2個お買い上げ。

カップルさんたちのお肉を仕上げていたら、もう一人お客さんが来てくれた。

なんと、INTEGRITEの店員のウェーイさん。

ここのお店、私の屋台が終わった後でも営業しているので、今まで2回くらいご飯を食べに行っています。

店長のポーウさんはブルネイ人。
陽気な人で、こないだお店に行ったときには「あなた、市場のところでチキン売ってるでしょ!日本人で屋台やってるのはあなただけだよ!!」と、私のことを知ってくれていた。

ウェーイさんは、2個とオーダーしてくれて、お肉を仕上げていたら。

ウ「あと1つで終わりなの?」
私「そうだよ~」
ウ「じゃあ、それも買うよ!

私はびっくりでした。まさかこんな風に助けてもらえることになるなんて。

とってもお礼を伝えて、またお店に行くねと言って、その日の私の営業は無事に売り切りにて終わりを迎えられたのです。


コミュニティを持つということ

箕輪編集室に、「編集2.0」という言葉があり、「コミュニティの力も駆使して、本をより多くの方に届けよう!」というような意味合いを含んでいます。

私は昨日の営業後、片づけをしながら、この言葉を思い出していました。

私は、自分の拠点近くのお店に頻繁に外食に行っています。
それはポイント稼ぎという意味合いではなく、本当に行きたい&食べたいと思っての行動です。

けど、それが巡り巡って自分のお店の売上に返ってくる。

人とのつながりって、こういうことなのかもしれない。

私が食べたくて食べたごはん。
そこに払ったお金で幸せになる誰かが居る。
私が売りたくて売っているチキン。
それを買って食べて幸せになってくれる誰かが居る。

これってすごい幸せな循環。

みんな案外、持ちつ持たれつして生活しているのかも。
義理や人情という考え方は、カンボジアにも根付いているのかもしれないなと感じた出来事でした。

やっぱり、家に籠ってばっかりではなく、外に出て、一次情報に触れていくこと、いろんな経験をしてみることが何よりも大事なことだと改めて思った日。

私は行きつけを作ると通いがち。
それももちろん良いけど、新しい情報を得るためには新しい場所に足を延ばしてみることも大事ですね。

明日は何処か新しいお店に行ってみようかな。

ご清聴、ありがとうございました。

#人生 #とは #ライフスタイル #生き方 #コラム #日記 #カンボジア

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