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原始林と原生林の違い

神の山として平安時代から狩猟や森林伐採が禁じられてきた春日山原始林を歩いてきました。
春日山は花山(はなやま 497m)を主峰とし、御蓋山(みかさやま / おんかさやま)や香山(こうぜん)を併せた山域の総称。
春日大社から若宮神社方面への参道を約5分程歩くと遥拝所があり、さらにその先から始まる春日奥山遊歩道はよく整備されていて歩き易く、自然のエネルギーに満ちた癒しの森が広がっていました。

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石畳の古道・旧柳生街道 / 現東海自然歩道(下の写真1・2枚目)や若草山の南ゲート近くに繋がる道(下写真3枚目)はカエデも多く、春の新緑、秋の紅葉も美しい森です。週末でも人が少なく、鳥の囀りが高い樹々から響き渡る森でのネイチャーウォークで心身共にリラックス・リフレッシュできました。

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▲鹿の群れがの~んびり草を食べてる若草山の斜面後ろに広がる原始林

で、原始林と原生林の違いって?
複数の辞書で調べるてみると原始林の説明に「原生林に同じ」と書かれており、原生林を調べると「原始林」と記されていました。
原始林と原生林のどちらも「太古より人手の加わらない自然のままの森林、処女林、伐採などの手が一度も加えられてない森」であり、狭義では「極相林=植物群落が遷移によってその地域の環境条件に適応した極相状態(それ以上は大きな変化を起こさない最終段階であり、長期間それが安定して続く・続いている状態)の森林」ということになるようです。
英語ではprimeval forest, virgin forest

ただ、原始と原生には微妙な違いがあるようで、森が誕生して以来、一切人の手が入ってない森を「原始林」と呼び、森が自然のまま成長できるように最小限に人の手(枯木除去や間伐など)が加えられた原始林に近い森を「原生林」と呼ぶようです。
なので、世界遺産としての正式名称は「春日山原始林」ですが、厳密に言うと原生林になると思います。ただ、そんな細かいことより、ここを原始林と言っても原生林と呼んでも、どちらもええや~ん、みたいなおおらかな感じで、またのんびり散策したい思います。

画像6学術的にどうかは知らんケロ。

お読み下さり、ありがとうございました。

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