世界は広いのだから

我が家は貧しく、非常に質素な暮らしをしている。
娘には何も贅沢はさせてあげれていないが、
音楽とデザインのあふれる、お金で買えない環境は作ってあげれていると思う。

そして、家には何も高価なものがないが、
そのぶん、旅費にはお金をかけていると思う。

今年も家族でオランダへ行く。

僕にとっては仕事(と少しのバカンス)なのだが、
とにかく、娘にいろんな世界を見せてあげたいという気持ちが強い。

彼女がこれから生きていく上で、人生の選択肢を増やしてあげたい。

生きて行く道筋は、1種類ではない。
いい高校、いい大学、いい就職しか道がないのだとしたら、
もしその道に乗っかれなかった時に、軌道修正できないような狭い社会に生きなければいけないのだとしたら、
それはかなりの不幸だと思うのだ。

そして、旅というものは、特に海外に関しては、
体がついてこないと行くことができない。
旅行好きの僕の両親が、年齢のために海外旅行を諦めたりしている姿を見ると、
僕が今こんな風にツアー出来ているのは、今だけなような気がするし、
娘が、今この年齢で、そのみずみずしい感受性で、様々な世界に触れられるのも、今だけだと思うのだ。

世界は広い。
僕は若い時に、それを見てこなかった。
その後悔もあるだけに、
娘には広い世界に触れてもらいたいと思っている。

そして、自由に、自分の世界を、人生を、創っていってもらいたい。

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